動物病院専用のキャットフード【ドクターズダイエット】

猫には腎臓病、尿路下部疾患など、尿の排出経路の病気に罹りやすい傾向があります。

これらの病気は一度罹ると完治しなかったり、繰り返し症状が出たりとやっかいです。

そこで、キャットフードの中には、尿や腎臓に配慮したスペシャルフードが数多く登場していますが、中でも症状の重い猫に獣医さんが薦めるのが動物病院専用のキャットフードです。

今回は動物病院用に作られた療養食の中からエランコジャパン社の【ドクターズダイエット PHエイド】について調べてみました。

 

【ドクターズダイエット】どんなキャットフードなの?

【ドクターズダイエット】はアメリカに本社のあるエランコが提供しているキャットフードです。

エランコは、1954年に設立された比較的、歴史の浅い会社。ペットフードのほかにノミダニ駆除薬やペット専用の薬品、歯垢を落とすフードなど、特に健康に特化した商品を販売しています。

【ドクターズダイエット】のキャットフードは尿のPHに配慮した療養食「PHエイド」「ストルバイトケア」「避妊・去勢」「体重管理」があり、このほかに年代別の「キティ」と「シニア」「ハイシニア」があります。

本来は獣医さんの指示なしでは買えないものですが、実際には楽天やAmazondでも売られています。

今回は一番需要のありそうな尿のPHを調整するフード「PHエイド」についてご紹介します。

 

【ドクターズダイエット PHエイド】にはどんな原材料が使われているの?

肉類

肉類はポークミール、フィッシュミール、チキンレバーパウダー、全卵粉が使われています。

ミールに関しては、どの部分をミール化したものか記載されていませんので、品質がはっきり分かりません。

しかも肉類が原材料の三番目からですので、フードとしてはあまりおススメできません。

穀物

とうもろこし、コーングルテンミールが原材料の1番目と2番目に記載されています。

ポークミールやフィッシュミールよりも配合量が多いことを考えると、猫向きのフードとは言えないでしょう。

コーングルテンミールはとうもろこしから作られたたんぱく質。

たんぱく質ではあるものの、肉に比べると猫にとっての栄養価は落ちるため、後から必要な栄養を別に添加する必要があります。

また、穀類ではありませんが、おからも配合されており、どちらかと言うと動物性たんぱく質より、植物性たんぱく質でフードが構成されていることが分かります。

添加物

酸化防止剤にはローズマリー抽出物、ミックストコフェロールが使われていますので、こちらは最近のプレミアムフードと同じと思われます。人工香料や合成着色料は含まれていないようです。

 

【ドクターズダイエット PHエイド】にはどんな栄養分がどのくらい含まれているの?

たんぱく質

たんぱく質の割合は31%以上、これはAAFCO(米国飼料審査官協会)が定める最低基準をクリアしています。

猫にとって栄養的には問題ないと言えるでしょう。

脂質

脂質の割合は11%以上です。こちらもAAFCOの最低基準9%をクリアしています。

 

【ドクターズダイエットPH】の生産国はどこ?

【ドクターズダイエットPH】の生産国は日本です。

日本では平成21年に「ペットフード安全法」が施行されましたが、欧米の法律に比べると、規制の中身は緩いと言われています。

世界でその品質を評価されているメイドインジャパンの製品も、ことペットフードとなるとあまり評価できないのが現状です。

日本製のペットフードに関しては、メーカーの姿勢や含まれている原材料をできる限り調べ、納得いくものかどうか判断する必要があります。

【ドクターズダイエットPH】の魅力は?

猫の尿のPHは平均6.5程度だと言われていますが、そもそも尿のPH値は一定ではなく、絶えず変化しています。

PHが6.6以上のアルカリ性に傾く時間が長くなるとストラバイト結石ができやすくなり、膀胱炎や尿道炎を起こす確率が高くなります。

反対にPH値が酸性に傾くと、マグネシウムやリンなどは尿に溶けだして排出され、ストラバイト結石の危険性は減ります。

ただし、6.0以下の酸性尿の状態が長く続くと今度はシュウ酸カルシウム結石ができやすくなります。

【ドクターズダイエットPH】はマグネシウムなどのミネラルの量を調整し、尿のPHバランスをストラバイト結石もシュウ酸カルシウム結石もできにくい正常値の6.2~6.4になるように作られています。

猫の尿のトラブルを予防したい飼い主さんには助けになってくれるでしょう。

【ドクターズダイエットPH】を与える際の注意点は?

【ドクターズダイエットPH】はすでに尿トラブルを起こしている猫を治療するフードではありません。

もし、あなたの愛猫に尿のトラブルがあるのであれば、まず動物病院に行って必要な治療を受ける必要があります。

【ドクターズダイエットPH】はもともと動物病院でしか入手できないメンテナンスフードで、与える際には獣医さんの判断が必要です。

現在はAmazonなどでも簡単に入手できますが、あくまでも病気が完治した後のPHコントロールのためのフードだということを忘れないでください。

原材料には納得できないが、尿のトラブルを起こしやすい猫には選択肢

【ドクターズダイエットPH】は主原料がとうもろこしやコーングルテンミールであることを考えると、あまりおススメできるフードではありません。

中身はスーパーなどに売られている安いフードと変わらないからです。

ただし、猫にとって下部尿路の疾患は時に命を左右する重大な病気です。

あなたの猫に下部尿路疾患があり、治療後に【ドクターズダイエットPH】を獣医師から勧められたのであれば、【ドクターズダイエットPH】を食べさせることも選択肢のひとつです。

獣医さんとよく相談して決めてください。

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