2種類のタイプが存在!バーミーズの特徴や歴史・飼育法とは?

バーミーズはアメリカでは、ショーキャットとして人気がありますが、日本ではまだまだ馴染みがない猫種です。

しかし、集合住宅でも飼育しやすく、穏やかな性格をしているため、これから日本でも人気が出る猫種だといえるでしょう。

そこで今回は、バーミーズの特徴や歴史、飼育法などを詳しくご説明いたします。

 

バーミーズの特徴

性格

バーミーズは活発であるため、運動量が多く、遊び好きです。

シャムほどの依存心はありませんが、飼い主さんにすり寄りって遊びの催促をすることも多いでしょう。

人間のことが大好きで、忠誠心が高いのも特徴です。

また、目立つことを好むので、鳴きながら自分の存在をアピールすることもあります。

バーミーズの鳴き声は特徴的で、他の猫種よりも低く感じられるでしょう。

性質

バーミーズは、アメリカン・バーミーズかヨーロピアン・バーミーズかによって特徴が異なります。

アメリカン・バーミーズの場合は丸みを帯びた頭部や幅広な鼻を持っており、耳や目は、少し離れ気味についています。

それに対し、ヨーロピアン・バーミーズは丸みのあるV字型の頭部や丸い鼻を持っています。

しかし、どちらのタイプも被毛はサテンのようになめらかで、光沢感が見られるでしょう。

特徴的なポイント模様は、地肌よりも少し濃く入っています。

被毛のカラーはホワイト以外が認められおり、主に、チョコレート、ライラック、ブルーですが、登録団体によっては他の色が認められている場合もあります。

目色はゴールドのみが認められており、オッドアイのバーミーズは存在しません。

大きさや体高

アメリカン・バーミーズはコビータイプなので、全体的にどっしりとした体型をしており、コンパクトな印象を与えます。

それに対し、ヨーロピアン・バーミーズはセミフォーリンタイプであるため、筋肉質です。

アメリカン・バーミーズの体重はおよそ3~6kg程度ですが、ヨーロピアン・バーミーズは3~7kg程度であるため、若干体重に差があります。

しかし、どちらも中型なので、サイズに違いはありません。

アメリカン・バーミーズの歴史

アメリカン・バーミーズは「ウォンマウ」というメス猫がきっかけで誕生しました。

アメリカのサンフランシスコで海軍の軍医をしていたジョセフ・トンプソンはウォンマウが持っていた特徴的な茶色の被毛に魅せられ、育種を始めました。

その後バーミーズは、1936年にC FAから公認されましたが、ブリーダーたちの異種交配により、個性的な被毛が現れなくなったため、1947年に登録を停止されました。

その際、CFAは「3代にわたって他の猫種の血が混じらないこと」を条件としたため、ブリーダーたちは育種に励み、1957年に登録が再開されることになったのです。

なお、1958年に猫種としてのスタンダード(理想的な基準)を記したため、ヨーロピアン・バーミーズとの差別化が行われていくようになりました。

ヨーロピアン・バーミーズの歴史

一方、イギリスでは遺伝子プールを広げ、様々な被毛が現れるよう、アメリカから輸入したバーミーズを育種していました。

当時、バーミーズはブラウンの被毛しか現れないと思われていたため、1955年にブルーの被毛を持った個体がイギリスで産まれたときは、大きな反響があったそうです。

そして、1959年にアメリカでバーミーズのスタンダードが設けられたのを機に、イギリスのGCCFはアメリカン・バーミーズとの差別化を計り、ヨーロピアン・バーミーズを確立させていきました。

 

飼育の注意点

室内環境

安心しておうちの中で過ごしてもらうためには、ペットハウスなどで居場所を作ってあげましょう。

バーミーズは飼い主さんに対して深い愛情を示してくれるので、ペットハウスの中に飼い主さんのにおいがついた服や毛布を入れてあげると、よりリラックスしてくれます。

そして、ペットハウスの近くには爪とぎを設置してみましょう。

猫は起床時に伸びをしながら爪を研ぐことが多いので、家具や柱への被害を食い止められるようになります。

家具の配置

バーミーズは運動量が多い猫種なので、キャットタワーやキャットウォークは必ず設置してあげましょう。

猫は横方向よりも縦方向の広さを重視する動物なので、上下運動を楽しませてあげることが大切です。

キャットタワーはおもちゃ付きのものを選ぶのもよいですが、リアルファーのおもちゃが使用してあると誤飲してしまう子もいるため、避けるようにしましょう。

筋肉質なバーミーズは体型がどっしりとしているので、天井に固定できるつっぱりタイプのキャットタワーを選ぶのがおすすめです。

 

バーミーズのケア方法

ブラッシング

バーミーズは短毛種なので、1日1回程度のブラッシングで十分です。

抜け毛の原因となるアンバーコートを持っていないため、被毛がベタついていないならば、シャンプーは行わなくても大丈夫です。

爪切り

爪切りは、肉球を軽く押しながら慎重に行うようにしましょう。

爪は先端の尖っている部分のみを切るようにし、深爪させないように注意してください。

ピンク色をしている部分には神経や血管が通っているので、切ってしまうと猫が痛みを感じてしまいます。

後足の爪よりも前足の爪は伸びるのが早く、鋭いため、定期的にチェックしてあげましょう。

また、老猫は自分で爪を手入れしなくなるため、飼い主さんがこまめに爪切りを行ってあげてください。

耳掃除

耳掃除を行うときは、専用の耳洗浄液や耳掃除用シートを使用してください。

洗浄液は耳から溢れるくらい、たっぷりと注ぐのがポイントです。

猫の耳は人間の耳と違い、内部がL字型に曲がっているので、洗浄液が耳の奥に入りません。

おうちで耳掃除を行うときは、無理に奥の方まで綺麗にしようとせず、猫耳の部分(耳介)を中心にお手入れしてあげましょう。

目の手入れ

目やには固まると取れにくくなってしまうので、毎日目元を清潔に保ってあげることが大切です。

お手入れをするときはガーゼやコットンを濡らし、優しく目元を拭くようにしましょう。

もし、目やにが固まっている場合はガーゼを3~5秒ほど目やにに押し当て、柔らかくしてから拭き取ってあげてください。

また、お手入れ後は、取れた目やにの色や状態もチェックしてみましょう。

黄色や緑の目やには、結膜炎や感染症にかかっているサインでもあります。

歯磨き

歯磨きを行うときは、上から片手で猫の口角を持ち上げ、歯をむき出しにさせましょう。

初めのうちから歯の裏側を磨くことは難しいので、まずは表面を磨くことから慣れさせていくのがポイントです。

歯ブラシを嫌がる場合は、ガーゼで歯の表面を拭くのもよいでしょう。

初めて歯ブラシを使うときはまず、人間でいう前歯部分に当たる「切歯」からチャレンジし、慣れてきたら、尖っている「犬歯」や奥にある「臼歯」を磨いてみてください。

 

子猫期の注意点

バーミーズは育種の過程で、シャムの血が混じっています。

そのため、シャムに見られる遺伝性疾患が発症する可能性が高いので、子猫期から定期的に健診を受けさせるようにしましょう。

バーミーズの遺伝性疾患は目に表れることも多く、緑内障や若い頃から目の網膜が劣化してしまう「進行性網膜萎縮症」という病気にも注意が必要です。

また、バーミーズは「猫伝染性腹膜炎」も発症しやすい猫種だとされています。

猫伝染性腹膜炎は有効なワクチンがなく、治療法なども解明されていないため、抵抗力の弱い子猫は特に重症化しやすく、命を落としてしまうことも少なくありません。

シニア期の注意点

運動機能が衰えてくるシニア期には、室内環境を見直していきましょう。

成猫期にはキャットタワーやキャットウォークで上下運動を楽しんでいた子も、シニア期になると運動量が減ります。

こうしたときは、体に負担をかけない遊びを考えていきましょう。

例えば、ゆったりと仲で過ごすこともできるトンネル型のおもちゃなら、老猫も刺激を得られます。

完全室内飼いの猫は安全な分、刺激が少ない生活を送ってしまうケースも多いので、認知症予防のためにも、年齢に合わせたおもちゃでわくわくさせてあげましょう。

季節ごとの注意点

2~4月は、発情期であるため、ストレスが溜まりやすくなります。

去勢・避妊手術を受けていない猫は異性を求めて行動範囲を広げるため、窓越しに野良猫がやってくることもあるかもしれません。

こうした環境の変化を感じると飼い猫は「なわばりを荒らされるかもしれない」と不安になってしまいます。

ですから、思わぬ訪問者が来た場合はカーテンなどを活用し、飼い猫に姿を見せないよう、配慮していきましょう。

夏は寝床でも涼しく過ごせるよう、工夫していきましょう。

真夏は風通しがよくなるよう、オープンタイプのペットハウスに切り替えるのもおすすめです。

柔らかい素材のペットハウスを好む猫は多いものですが、暑さを感じてしまうので、パイル生地やメッシュ生地のペットハウスを選ぶようにしましょう。

また、飼い猫がドーム型のペットハウスを好む場合は通気性がよい、猫ちぐらを検討してみるのもよいかもしれません。

ただし、猫ちぐらは猫によって好みが分かれやすいアイテムなので、あらかじめ覚悟しておきましょう。

秋は普段よりもさらに、体調管理に力を注ぎましょう。

人間と同じで猫も、寒暖差を感じると体調を崩しやすくなります。

特に、暑さの残る残暑は異変が見られやすいので、食欲などもチェックしていきましょう。

また、秋は毛が生え変わる換毛期なので、抜け毛対策も行っていくとよいです。

ファーミネーターのようなブラシはごっそりと抜け毛が取れますが、アンダーコートの少ないバーミーズにはラバーブラシなどで対策を行うのもおすすめです。

手袋タイプなら、スキンシップ感覚で行えるので、ブラッシングが苦手な子はぜひ検討してみてください。

冬は空気が乾燥するため、猫カリシウイルス感染症などの猫風邪が引き起こされやすくなります。

こうした感染症はワクチンを接種することで予防できるので、適齢期にしっかりと行ってください。

ワクチンは母猫の初乳を飲んでいるかによっても接種時期が変わってくるため、あらかじめブリーダーさんやペットショップで確認しておきましょう。

また、冬は気温が低いため、飲水量が減ります。

猫はもともと濃い尿を出すので、水分不足が原因で腎臓に大きな負担がかかってしまうこともあります。

飲水量を増やすには、寝床の近くに水飲み場を設置したり、ウェットフードを与えたりしていきましょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ボディチェックを行うときは、触診をすることが大切です。

お腹周りや足、腰などを触りながら、「しこりがないか」や「痛みを感じていないか」を調べてみましょう。

また、猫の正常な呼吸数は1分間に20~30回程度とされているので、こちらも併せてチェックしてみてください。

呼吸数は、胸に軽く手を当てると計りやすくなります。

もしも、早く短く呼吸している場合や深く早い呼吸が持続しているときは、一刻も早く獣医師に相談しましょう。

顔周りのチェック

顔周りを調べるときは各パーツに異変が見られないか、こまかくチェックしていきましょう。

例えば、目であれば目やにが見られないか、目をこすっていないか、目が赤くなっていないか、白く濁っていないか、瞬膜が出ていないか、涙が見られないかを見ていきましょう。

中でも、瞬膜は体調不良を見極めるバロメーターになります。

ただし、目に異常が表れても、その裏には全身的な病気が隠れている場合もあるので、病院で診てもらうときは全身をしっかりと検査してもらいましょう。

まとめ

バーミーズはシャムの血を受け継いでいますが、シャムとはまた違った魅力を持っています。

美しい被毛と愛情深い性格を兼ね備えたバーミーズは最愛のパートナーになってくれる猫種なので、ぜひ適切なお世話で健康を維持していきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

古川諭香

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。