日本食の発想で作られたキャットフード【ミオ】って、どんなフードなの?

世界で初めてキャットフードが作られたのは1900年半ばのこと。

昔は猫に餌を与える習慣がなかったため、キャットフードの誕生はドッグフードより90年ほど後でした。

日本でキャットフードが作られるようになったのは、それより20年近く経った1970年代。

ドッグフードがドライ中心だったのに対して、キャットフードは約80%が缶詰で、猫用のドライフードの登場はもっとも遅かったわけです。

そんな歴史を反映してか、日本の猫用ドライフードは、いまだに欧米のドライフードに比べて進化の遅れが感じられます。

今回は、キャットフードの中でもブランドとして老舗の【ミオ】を取り上げて、その中身を調べてみました。

 

【ミオ】って、どんなキャットフードなの?

【ミオ】は日本の老舗ペットフードメーカー「日本ペットフード」の商品。

「日本ペットフード」は1960年に日本で初めて国産ドッグフード「ビタワン」を作った会社として知られています。

【ミオ】の前身は1970年に誕生した【ミミー】というブランドでした。

当時のキャットフードは8割が缶詰だったため【ミミー】も当初は缶詰のみの展開で、ドライフードが生まれたのは1973年でした。

その後、1994年にリニューアルして【ミミー】は【ミミーミオ】に。さらに2001年には【ミオ】に名前を改め、2010年のリニューアルを経て、今日まで続いています。

どちらかというと缶詰のイメージが強い【ミオ】ブランドですが、もちろんドライフードはあります。今回は、ドライフードの【ミオ ドライミックス】のアダルト用を取り上げます。

 

【ミオ ドライミックス】にはどんな原材料が使われているの?

肉類

【ミオ ドライミックス】のレギュラーラインには「まぐろ味」「かつお味」「お肉とお魚ミックス味」があります。

肉類には、いずれもチキンミール、牛肉粉、豚肉粉、フィッシュパウダー、まぐろ節粉などが使われています。

ミールとは、家畜や家禽の「血、髪、蹄、角、トリミング、排泄物、胃、および第一胃を除き、乾燥させたもの」と定義されています。

これだけなら問題はありませんが、実はミールには人間が食べられない4Dミートが使用されている可能性があります。

原材料に関する明確な説明がない限り、猫に与えるのに不安が残ります。

穀物

いずれのフードにもとうもろこし、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉が使用されています。

これらの穀類は原材料表記のトップに記載されていて、【ミオ ドライミックス】の主原料が穀物であることを示しています。

猫はもともと肉食ですので、キャットフードは肉類が主原料であるべき。とうもろこし、小麦など猫がアレルギーを起こしやすい穀物が含まれているのは残念です。

添加物

酸化防止剤にはミックストコフェノールやローズマリー抽出物など自然のものを使用しています。

しかしながら、【ミオ ミックスドライ】には、食用赤色102号、赤色106号、黄色5号、青色1号、二酸化チタンなどの着色料が使用されています。

猫は色で食べ物を選ぶわけではありませんので、これらの着色料の使用は猫にとって必要ないのではないでしょうか。

 

【ミオ ミックスドライ】にはどんな栄養分がどのくらい含まれているの?

たんぱく質

たんぱく質の割合はいずれの種類も27.0%以上です。

AAFCO(米国飼料審査官協会)の定める成猫のたんぱく質の最低基準は26%ですので、数値としてはクリアしています。

ただし、【ミオ ミックスドライ】のたんぱく質にはコーングルテンミールが多く含まれています。

コーングルテンミールはとうもろこし由来の植物性たんぱく質です。動物性たんぱく質に比べたら、あまり質の良いたんぱく質とは言えないでしょう。

脂肪

脂肪の割合は8.5%です。

これはAAFCOの最低基準9%より若干少なめです。ただ、この程度の不足であれば、健康に影響はないでしょう。

 

【ミオ ミックスドライ】の生産国はどこ?

【ミオ ミックスドライ】は日本で製造されています。

日本には「ペットフード安全法」という法律があり、ペットフードの表示方法や成分規格、製造方法などに関する安全基準を設けています。

しかしながら、これらの基準が保証しているのはフードとしての最低限の安全性。法律をクリアしているからと言って、猫のために良いフードであるとは限りません。

猫のために良いフードなのかどうかを判断するには、原材料や配合量、添加物の有無などをしっかりチェックする必要があるでしょう。

【ミオ ドライミックス】の魅力は?

【ミオ ドライミックス】を購入する理由の一つは価格でしょう。

1.2kgで500円以下という値段は、プレミアムフードの1/5~1/10。

猫を飼うのにコストをかけたくないという飼い主さんにとっては、この価格は魅力的でしょう。

スーパーなどで手軽に購入できる点も、購入の動機になっているかもしれませんね。

歴史あるブランドだけれど、フードとしては残念な内容

日本で最初にドッグフードを売り出した老舗メーカーの「日本ペットフード」。

【ミオ】も広く知られているフードで、購入している飼い主さんも少なくないでしょう。

ただし、改めて原材料に目を向けると残念な点が目立ちます。

とうもろこしや小麦など穀物が主原料となっていたり、肝心の肉類がミールで中身がはっきりしていなかったりなど、キャットフードとしては疑問が残ります。

特にに合成着色料の使用は、猫にとって得るものはありません。

できれば、日本のリーディングペットフードメーカーとして欧米並みのプレミアムフードも作ってほしいところです。

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