猫の下部尿路の健康のために作られた【メディファス】ってどんなキャットフード?

猫がもっとも罹りやすい病気のひとつが尿路の結石です。

もともと砂漠で暮らしていた猫は、体内に取り込んだ水分を有効活用するため、尿の水分を再吸収して濃いオシッコをする習性があります。

そのため、尿路結石ができやすいのです。

そんな猫の体質を考慮して、最近のキャットフードには下部尿路のケアに配慮したものが数多く揃っています。

今回は、そんな下部尿路に配慮したフードの先駆け【メディファス】のキャットフードを取り上げます。

 

【メディファス】って、どんなキャットフードなの?

【メディファス】はペットラインという日本のメーカーが1988年に麻布大学獣医学部との共同研究により開発したキャットフードブランド。

その当時は、猫に下部尿路疾患が多いという認識は一般的ではなく、下部尿路をケアするフードは市販されていませんでした。

【メディファス】は猫に下部尿路疾患が多いことを啓蒙して売り場に置いてもらうことからスタートしたのです。

現在では、多くの飼い主さんに下部尿路疾患の知識があり、【メディファス】はその代表的ブランドとして知られています。

今回はラインナップの中から、「下部尿路の健康ケア1歳から」を取り上げます。

 

【メディファス】にはどんな原材料が使われているの?

肉類

【メディファス】の「1歳から」のフードには「チキン味」と「フィッシュ味」があります。

「チキン味」にも「フィッシュ味」にもミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー、フィッシュミール、ヨード卵粉末が使用されています。

ミートミールやチキンミールにどんな部位が使われているのかは、はっきりしていません。これは飼い主さんとしてちょっと気になります。

穀物

「チキン味」「フィッシュ味」ともに、とうもろこし、コーングルテンミール、が使用されています。

原材料表記を見ると、穀類が最初に記載されていますので、【メディファス】の主原料は穀物であることが分かります。

コーングルテンミールはとうもろこし由来のたんぱく質です。

たんぱく質ではありますが、動物性たんぱくを食べてきた猫にとってはベストなたんぱく源とは言えないのではないでしょうか。

添加物

酸化防止剤にはミックストコフェノールやローズマリー抽出液が使われています。着色料は使用されていません。

 

【メディファス】にはどんな栄養分がどのくらい含まれているの?

たんぱく質

【メディファス】「チキン味」のたんぱく質割合は、31.5%以上、「フィッシュ味」のたんぱく質割合は31.0%です。

これはAAFCO(米国審査官協会)の最低基準値26%を超える数値ですので、猫のフードとして問題はありません。

ただし、たんぱく質の中でコーングルテンミールの割合が多いことはあまり好ましくないでしょう。

脂肪

「チキン味」の脂肪の割合は12.0%以上、「フィッシュ味」の脂肪割合は11.5%です。

こちらもAAFCOの最低基準値9%を超える数値ですので、猫のフードとして適正だと言えるでしょう。

 

【メディファス】の生産国はどこ?

【メディファス】 は日本で生産されています。

日本には通称「ペットフード安全法」と呼ばれる法律があり、ペットフードの表示や猫の健康に影響を与える恐れのある添加物の上限などを定めています。

また、【メディファス】はISO9001という品質マネジメントシステムの国際規格の認証を取得した国内工場で製造されています。

しかしながら、これらの事実は、キャットフードの最低限の安全を保証しているに過ぎません。

本当に良いキャットフードかどうかを見極めるためには、使われている原材料の内容、品質などをチェックする必要があります。

【メディファス】の魅力は?

年齢に応じた尿PHのコントロールが可能

尿トラブルの中でも多いのが尿結石ですが、尿結石には2種類あります。

ひとつはマグネシウムが原因と言われるストルバイト結石、もうひとつはカルシウムが原因と言われるシュウ酸カルシウム結石です。

これらはできやすい尿のPHや年齢が異なります。

【メディファス】の「1歳から」は、若い猫がなりやすいストルバイト結石に備えて、マグネシウムの値を調整しています。

ちなみに「7歳から」「11歳から」「15歳から」など高齢の猫向けの【メディファス】では、マグネシウムとカルシウム両方の値を調整するよう設計されています。

おなかの健康のためにフラクトオリゴ糖を配合

腸は免疫をつかさどる大切な器官。【メディファス】は猫の腸内の乳酸菌を増やすために、乳酸菌のエサとなるフラクトオリゴ糖を配合しています。

健康状態に合わせて選べるフードが多い

今回取り上げたのはスタンダードなタイプのフードですが、【メディファス】には「室内猫用」「ダイエット用」「避妊去勢ケア」「美しい毛艶」「長生き猫の高栄養」などさまざまな種類があります。

また、年齢に合わせたフードの種類も豊富です。猫の症状に合わせてフードが選べる点はメリットでしょう。

【メディファス】を与える際の注意点は?

メーカーでは、【メディファス】のドライフードをウェットフードと合わせて与えることを推奨しています。

尿のトラブルは水分の摂取量とも関係が深いと言われています。ウェットフードと併用することで水をあまり飲まない猫でも水分補給することができます。

下部尿路対応フードとしては定評のあるブランド。ただし、原材料にはこだわりがほしい

1972年に国産初のキャットフードを販売したペットライン。

【メディファス】は下部尿路のトラブルに対応した初めてのキャットフードでした。

猫の病気の約半数が尿に関連すると言われている中で、【メディファス】に依存している飼い主さんも多いのではないでしょうか。

しかしながら、穀物が多く使われていたり、肉類がミールだったりと、原材料の面から評価すると残念な点も少なくありません。

値段は高くなっても、原材料にこだわりのあるフードも期待したいところです。

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