国産第1号!ロングセラーのキャットフード【キャネットチップ】って、猫に食べさせてもいい?

古くから家でリードに繋がれて飼われていた犬に比べ、ネズミ捕りなどの任務を期待され、放し飼いにされることが多かった猫。

そのため、猫は飼っていても専用のごはんをあげるという意識は薄く、キャットフードは、ドッグフードよりかなり遅れて誕生しました。

しかも、最初の頃のキャットフードはドックフードの中身と大して変わらない雑食用。

猫が完全肉食であることや、猫と犬とでは必要な栄養素が違うことなどが理解されておらず、栄養バランスもイマイチだったようです。

キャットフードが生まれてから60年以上経ったいま、キャットフードはどうなっているのでしょうか。

今回は日本で最初のキャットフード【キャネットチップ】を取り上げます。

 

【キャネットチップ】はどんなキャットフードなの?

【キャネットチップ】は国産第1号のドライ・キャットフードとして1972年に生まれました。

【キャネットチップ】の生みの親であるペットラインは、日本で最初のドッグフード「ビタワン」を作った会社でもありますので、日本のペットフードの礎を作った会社ですね。

もともと、ペットラインは「ヨード卵・光」を作った日本農産工業のグループ会社で、【キャネットチップ】も「ヨード卵・光」が使われています。

今回は、9種類のドライフードの中から【キャネットチップ フィッシュ】を取り上げます。

 

【キャネットチップ フィッシュ】にはどんな原材料が使われているの?

肉類

【キャネットチップ】には肉類として

  • 「ミートミール、チキンミール、等」
  • 「フィッシュミール、フィッシュエキス、等」
  • 「ヨード卵粉末」

が配合されていると書かれています。

ミールとは肉や魚を乾燥させたもので、生肉よりは質が落ちますが、ペットフードには良く使われる材料。乾燥肉自体に問題はありません。

ただし、【キャネットチップ】の原材料である「ミートミール」「フィッシュミール」は、種類が特定されておらず、どんな動物や魚の肉を使っているかはっきりわかりません。

また、種類が明記されているチキンについても、どのようなレベルの鶏を使用しているのか不明確です。

同じミールでも人間が食べられるレベルの肉を使っているのか、副産物を含んでいるのかによって質が違うからです。

その点から見ると【キャネットチップ】の肉類には不安が残ります。

穀物

穀物には「とうもろこし、コーングルテンミール、小麦粉、等」が使われていると書かれています。

とうもろこしや小麦は猫がアレルギーを起こしやすい穀類ですし、「等」の表記から中身が100%はっきり公表されていないことが分かります。

猫の健康を考える飼い主さんにとっては、受け入れがたいでしょう。

添加物

酸化防止剤には、ほかのプレミアムフードと同様のローズマリー抽出物、ミックストコフェノールなど比較的安全な添加物が使用されています。

しかしながら、赤色102号という合成着色を使用している点は猫にとって良いとは言えないでしょう。

猫は色で食べ物を選ぶわけではありませんので、本来なら必要ないはずです。

 

【キャネットチップ】にはどんな栄養分がどのくらい含まれているの?

たんぱく質

【キャネットチップ】には27.0%以上のたんぱく質が含まれています。AAFCO(米国飼料審査官協会)の定めるたんぱく質割合の最低基準は26%(成猫の場合)ですので、数値の上ではクリアしています。

ただし、【キャネットチップ】のたんぱく質はコーングルテンミールやおからなどによる割合が大きそうです。

この点では、動物由来のたんぱく質を主原料としたキャットフードには敵わないでしょう。

 

【キャネットチップ】の生産国はどこ?

【キャネットチップ】は日本で生産されています。

平成19年に中国産のペットフードに有毒なメラニンが含まれていたことにより多数の犬や猫が死亡しました。

このことがきっかけで、平成21年に日本でも「ペットフード安全法」ができました。

この法律ではペットフードの表示方法、製造方法、成分規格などを定め、有害なペットフードの輸入、製造、販売を禁止しています。

しかしながら、この法律をクリアしたからと言って、猫の体に良いとは限りません。

猫にとって良いフードを選ぶなら、原材料の種類や量、添加物の内容などを詳しく調べて判断する必要があるでしょう。

【キャネットチップ】の魅力は?

猫の健康を考えた健康成分を配合

【キャネットチップ】には猫の健康を考えて、ビール酵母、ガンマ‐リノレン酸、ビタミンEなどが配合されています。

また、同社の親会社でもある日本農産工業の栄養豊富な「ヨード卵・光」を使用しています。

下部尿路の健康に配慮

ペットラインは「メディファス」など猫の下部尿路の健康に配慮したキャットフードで知られていますが、【キャネットチップ】も下部尿路の健康に配慮。

マグネシウムを0.12%に軽減して、猫の尿路の健康をサポートしています。

【キャネットチップ】を与える際の注意点は?

【キャネットチップ】には穀物が多く配合されています。愛猫に穀物アレルギーがある場合は、食べさせるのを諦めた方が良いでしょう。

国産初、ロングセラーのキャットフード。もう少し、原材料の向上を

今から40年以上前に、初めての国産ドライフードとして誕生した【キャネットチップ】。

当時はまだ、多くの猫がごはんに鰹節をかけただけの猫飯を食べていたのですから、【キャネットチップ】の登場は画期的だったのでしょう。

現在までブランドが続いているのはスゴイことです。

ただし、原材料を見ると、穀物を多用していたり、肉類も内容がはっきりしない点があったりなど、残念な点があります。日本でペットフードをリードしてきた実績をもとに、今後、さらにプレミアムなキャットフードを出してくれることを期待したいですね。

関連記事