犬は嬉しいとどうなる?喜びの表現方法と間違いやすい動作とは【獣医師が解説】

犬は言葉でのコミュニケーションができない分、動きや態度でその感情を伝えることが得意です。

犬の感情にはヒトと同じくさまざまなものがありますが、喜びの感情は犬とヒトの心をつなぐ最も大切なものです。

そこで今回は、愛犬との関係をより良くするため、犬の喜びの表現方法やどのような時に喜ぶかなどについて勉強しましょう。

 

犬の喜びの表現方法

犬には喜びの表現方法がいくつかあります。まずは犬の喜び方を見ていきましょう。

尻尾を振る

犬の代表的な喜びの表現方法はしっぽを振ることです。犬が喜んでいるときはしっぽを大きく早くぶんぶん振ります。

コーギーやヨークシャーテリアなどのしっぽが短い犬でも、よく見ると短い尻尾を頑張って振っています。

ただし、後半で触れますが、警戒していたり怒っていたりしていてもしっぽを振ることがあるので注意してください。

周りを走り回る

うれしくてテンションが上がると、犬は走り回ることも多いです。

ワンワン吠えながらあなたの周りを走り回っているときは、喜びを抑えきれず爆発させているときかもしれません。

尿(うれしょん)をする

子犬の時に限らず、うれしい時にうれしょんが出てしまう犬も多いです。

うれしょんはうれしすぎて興奮状態になったり、服従の表現方法の一種としてしてしまうことが多いです。

おなかを見せる

お腹を見せて喜びの表現をする犬も多いです。

お腹を見せることはあなたに服従しているサインであるとともに、かまってほしいというアピールでもあります。

笑顔になる

犬には笑うという動作はありませんが、うれしい時に口角が上がって目尻が下がる人の笑顔のような表情を取ることが多いです。

特に柴犬やゴールデンレトリーバーなどの犬種では飛び切りの笑顔を見せてくれることがあります。

頭を下げてお尻をあげる動作を取る

特に若い犬で多い行動が、頭を下げてお尻をあげてしっぽを振る動作です。

これは遊びに誘うポーズで、うれしい時の表現方法の一つです。

このポーズを取っているときは犬は遊びモードに入っていますので、状況が許すのであれば思いっきり遊んであげるといいでしょう。

特にボール遊びやひもの引っ張り合いなどアクティブな遊びを望んでいることが多いです。

 

喜んでる時間は?

喜んでいる時間は喜び方によって変わります。

特に走り回ったり、おしりを上げるようなテンションが高い喜び方は持続時間は短いです。

一方、尻尾を振ったり笑顔になるような喜び方は比較的長く続くこともあります。

テンションが長く続くことは少ないものの、機嫌がよい時間は継続しやすく、その間は犬は穏やかで気分良く暮らします。

犬には笑顔はありますが、人のように笑うことはありません。

そのため、思い出し笑いのようなものはありませんが、楽しい思いが突然フラッシュバックし、急にテンションが上がることはあります。

 

犬が喜ぶこととは?

犬の喜ぶことには以下のようなことがあります。

ただし、個体差が大きくすべての犬に当てはまるわけではありません。愛犬が何で喜ぶのかを見極めてください。

  • おやつをもらえる
  • 遊んでもらえる
  • 好きな人(犬)が一緒にいてくれる
  • 久々に合う家族がいる
  • 思い切り走り回れる
 

実は喜んでいない行動

犬の動作の中には、喜んでいるように見えてそうではないものもあります。特に喜んでいると勘違いしやすい動作は以下の通りです。

しっぽを振る

喜んでいてもしっぽを振りますが、「警戒している」という表現でもしっぽを振ることがあります。

その場合には、うれしい時のように無防備にぶんぶんしっぽを振るのではなく、ゆっくり慎重にしっぽを振ります。

また、唸りながらその場で動かなかったり後ずさりする場合には、うれしいのではなく警戒していますので不用意に触りに行かないようにしてください。

はぁはぁする(パンティング)

うれしくて興奮したときもはぁはぁ舌を出して呼吸をするパンティングという動作をしますが、体調不良があっても同じような呼吸をします。特に、

  • 呼吸器系の病気や心不全
  • 発熱
  • 熱中症

などがあるとパンティングが起きやすいので注意が必要です。

また、恐怖を感じていたり、怒って興奮状態になっていてもはぁはぁ息が速くなることがありますので、注意して様子を見てみてください。

頭を下げてお尻をあげる

遊びに誘う頭を下げてお尻をあげるポーズは、腹痛がある時にも行う行動です。

遊びに誘う場合にそのポーズを取る時には1分未満の短時間で終わりますが、腹痛があるとそのポーズを数分間続けることが多いです。

同時に食欲不振などがある場合には、膵炎や腸閉そくなどによる腹痛の可能性があるのでできる限り早めに動物病院を受診しましょう。

まとめ

犬は嬉しい時には体めいいっぱいに嬉しさを表現します。

たとえ言葉がわからなくても、犬の喜びの表現方法を知っておくことで、犬と家族の関係をより良くすることができます。

勘違いしやすい行動もいくつかありますので、うれしい表現とそうでない表現についてしっかり知っておいてくださいね。

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