初めて猫に接する方に。猫になついてもらうコツとは?

猫は犬と違ってストレートに感情を表現しないことがよくあります。

警戒心がとても強く、ツンデレで本心がわかりにくい動物です。

猫初心者のかたは、猫が何を考えているのかわからず、接し方にとまどうこともあるでしょう。

猫に好かれ、そしてなついてもらうためには、どのような接し方をすべきなのでしょうか。

今回は、猫に好かれるための方法となつく時の猫の態度についてご紹介いたします。

 

猫と対面する前に準備すること

猫の警戒心を少しでも解くため、対面前にも気をつけることがあります。

服装

猫は大きな動物を怖がるので、自分をより小さく見せることが大切です。

大きな帽子をかぶっていたりすると怖がるため、脱いでから接しましょう。

また、ジャラジャラと大きな音のする金属系のアクセサリーも怖がらせてしまうことが。目立つ装飾品ははずしたほうが無難です。

反対に、パーカーなどのヒモ類やリボン類はおもちゃになるので、猫に好まれます。

香水など香りのきついものは使用しない

猫は嗅覚が鋭く、人工的な香りはあまり好きではありません。

特に香水やアロマなど香りのきついものは嫌われてしまうことも。人にとってはさわやかな柑橘やミントの匂いも、猫は好きではありません。

清潔にする

猫はきれい好きで、自分の被毛が汚れることを嫌います。

猫に会う前は、無香料のせっけんで手を洗うなどして清潔にしましょう。

また、猫によっては人の体臭を嫌がることも。衛生面の意味からも清潔な状態で猫と接することが大切です。

 

いよいよ対面!猫を怖がらせないために注意すべきこと

猫に接するときは、とにかく静かにすることが大切。猫に接する際、特に注意すべき点は次の通りです。

1.無関心を装う

猫に会えた喜びを全面に出すと、その雰囲気だけで怖がる猫もいます。まずは無関心を装い、見て見ぬふりをしましょう。

2.目をじっと見つめてはいけない

猫と目が合ってそのままじっと見つめると、「敵だぞ」というサインに。

猫と目が合ってもじっと見つめず、すぐに視線を外しましょう。目をゆっくりつぶってから視線をはずしてもよいでしょう。

3.大声を出さない

猫に会うことで内心テンションがあがっても、「キャー!可愛い!」などと黄色い声をあげて近づくのはもってのほか。

大きな声を出すと怖がらせてしまいます。あくまでも穏やかなトーンで話しかけましょう。

4.急に動かない

突然の動作は猫を怖がらせ、逃げてしまう原因に。ゆっくり静かに動きましょう。

5.正面から近づかない

猫に対して、立ったまま、正面から急に近づくのは厳禁です。

猫は敵に襲われると勘違いしてしまうからです。怖がらせないようできるだけ姿勢を低くし、目を見ないようにして、猫の体の横側から少しずつ近づいてください。

もし、途中で猫が逃げようとしたら、無理せずにいったん近づくのをやめましょう。

6.匂いを嗅がせる

猫の隣に座ることができたら、次に指の先や手の甲をゆっくり出して、自分の匂いを嗅がせましょう。

猫は匂いによって、相手がどのような状態にあるか(怒って興奮しているかどうかなど)を探ります。

匂いで安全な存在であることを認識してもらうのは大切なことです。

7.撫でようと頭の上に手をかざさない

猫を撫でるときは、急に頭の上に手をかざしてはいけません。

慣れていない猫は、襲われると感じて恐怖を覚えます。撫でるときは猫の下側からそっと手を近づけるようにしましょう。

8.人のほうから抱き上げない

実は、抱っこ嫌いな猫は意外とたくさんいます。

人が猫を抱き上げるのではなく、猫が自ら膝の上にのぼってくるまで待ちましょう。

しかし膝の上に乗ったからと言って抱き上げることまで許してくれているとは限りません。

まずは猫にとって気持ちの良い場所、あごの下などを撫でたりしてくつろがせることが肝心。逃げないことを確認してからそっと抱いてみてください。

もし猫が嫌がったら、すぐに離しましょう。

9.絶対にしつこくしない

猫は自尊心の動物。嫌がるそぶりを見せたら絶対にそれ以上追わないようにしましょう。無理に撫でない、無理に抱っこしない、無理に遊びに誘わないことが大切です。

10.おやつよりも遊んであげて

なつかせるためにおやつをあげ過ぎるとカロリーオーバーの原因に。

おやつよりもおもちゃで遊んであげるほうが、猫も人も楽しく過ごせますし、なにより健康的です。

 

子猫に接するときの注意点

子猫は成猫よりも順応性が高く、なつく時間も早いといえます。

だいたい、生後3か月くらいまではたとえ野良猫だったとしても、数日で人間を怖がらなくなるでしょう。

子猫を懐かせるには、まずはよく遊んであげることが大切です。

好奇心旺盛な子猫は恐怖心より遊びたい気持ちが勝つからです。夢中になって遊んでいるうちに、人の側でも平気になります。

しかし、このとき注意しなければならないことは、よく遊ぶからといって、遊ばせ過ぎてはいけないことです。

子猫はまだ未熟で自分がどの程度疲労しているのか気づきにくいからです。

体に負担をかけないよう、興奮しすぎたり、ハーハーと呼吸が荒くなってきたらすぐに遊びを中止しましょう。

 

成猫に接するときの注意点

成猫は子猫よりも警戒心が強く、順応性も高くありません。猫の気持ちを無視して近づこうとすると、嫌な記憶になって残りかねないため、無理をせず、ゆっくりと時間をかけることが重要です。

野良だった猫の場合、その期間が長ければ長いほど人には懐きにくく、場合によっては半年以上かかることも。

しかし、必ず心を許してくれる日が来ますので、あきらめず、人のほうがおおらかな気持ちで接してあげてください。

人馴れしていない猫の場合の接し方

コツは、毎日できるだけ長く一緒の部屋にいて過ごすことです。

といっても声掛けくらいでかまうのではなく、人は人の生活をし、まずは猫にとって害のない存在であることを気づいてもらうことです。

そして、食事のときに、好物のフードをスプーンなどに乗せ、間接的でも手から与えるようにしましょう。

「この人は美味しいものをくれる人」と思ってもらえれば、なついてくれる第一歩になります。

怖さのあまりつい攻撃的になってしまう猫もいます。

特に人馴れしていない猫の場合は、引っかかれたり噛みつかれたりすることもありますので、耳を伏せたり、「ウー」という低い唸り声をあげたら、していることをすぐに中止しましょう。

猫がなつくとは?

人にとっては、撫でたり、抱っこをできることが「なついた」という感覚かもしれません。

しかし猫にとっては、「同じ部屋にいても逃げないでいること」もなついたうちに入ります。

もしその人が嫌いであれば、猫は同じ部屋にいることもできません。嫌われていれば、猫はソファーの下などに身を隠して出てこようとしないでしょう。

たとえ触らせてくれなくても、2,3mの距離で同じ空間にいることができれば、それは安心な人間と猫からお墨付きをもらった証拠です。

たとえ抱っこはさせてもらえなくなくても、体の一部を接するだけでも、猫からすれば「かなりなついている」という意味になるのです。

猫が嫌うこととは

次のような行動は、猫に嫌われてしまいます。

概して男性は体が大きく、声も低くて大きいために何もしなくても怖がられてしまう傾向が。男性は女性よりも、より意識してふるまう必要があります。

猫に嫌われる行動

  • 大きな声を出す。
  • 体を大きく見せるような動きをする。
  • 急に動く。
  • あつかいが乱暴。
  • 歩くときに、ドスドスと大きな音を立てる。
  • 自分の喜怒哀楽をぶつける。
  • 猫が嫌がっているのにしつこくする。
  • 猫の自由を尊重しない。

猫が嫌いな人にする行動とは

嫌いな人に対して猫がする行動には、主に次のようなものがあります。

  • 姿勢を低くして逃げたり、隠れたりする(同じ空間から逃げ出そうとする)。
  • 人前でくつろがず、すぐに逃げ出せる姿勢を保つ。
  • 人の動きをずっと注視し、背中を見せない。
  • 近づくと耳を伏せる。
  • 近づくと「ウー」とうなり声をあげる(「シャー」はもっと怖がっている)。
  • 近づくと引っかいたり噛みつこうとする。

猫がこのような行動を見せたら、決して近づかないようにしましょう。

また、すごく怖がりな猫は、怖さのあまり固まってしまって動けないこともあります。

これを「なついてくれた」と勘違いしないようにしましょう。

耳を伏せていたり、足の間にしっぽが挟まっていたりしたら「怖い」と感じているサイン。このサインを見落とさないようにしてあげてください。

まとめ

猫も1匹1匹性格がまったく違います。おおらかであっという間になつく猫もいれば、警戒心がとても強く、なかなかなつかない猫もいます。

しかし、どんなに難しそうな猫でも、ゆっくり時間をかけて信頼関係を築けば、必ずなついてくれるようになります。

無理強いせず、猫の気持ちを一番に考えることが大切です。

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NEKOCLIP

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。