飼育許可も必要になる!ワイルドなサバンナキャットを飼うには?

サバンナキャットは一般的な猫種よりも、野性味溢れる見た目をした猫種です。

日本では入手も難しく、繁殖を行っているブリーダーも少ないため、詳しい飼育法があまり広まっていません。

そこで今回は、サバンナキャットの特徴や飼育時の注意点などを詳しくご紹介いたします。

 

サバンナキャットの特徴


サバンナキャットはサーバルキャットとイエネコを交配させて誕生した猫種です。

そのため、一般的な猫とは異なる特徴も持っています。

サバンナキャットの歴史

サバンナキャットは、1986年にベンガルのブリーダーであったジュディー・フランクが生み出しました。

ジュディーは飼っていたシャム(シールポイント)とサーバルキャットを交配させることに成功し、スポッテッドの子猫を誕生させたのです。

この子猫は「サバンナ」と名付けられ、名前が猫種名として定着するようになっていきました。

サバンナキャットは2001年にTICAから認められ、2012年からキャットショーへの出場を許可された新しい猫種でもあります。

世代を表すF1~F7とは?

サバンナキャットは、サーバルキャットとの交配から何世代離れているかによってF1~F7に分けられます。

例えば、サーバルキャットとイエネコを交配させて産まれた子はF1に分類され、F1の子とイエネコを交配させた子はF2と呼ばれます。

F1~F7は特徴が異なり、F1が最もサーバルキャットの遺伝子が強く反映されているため、野性的です。

一方、F5以降は遺伝子的にイエネコに近く、飼育もしやすいとされています。

値段も、F1は300万円以上で販売されていることも珍しくありませんが、F5以降は一般的な純血種と同じ価格で販売されています。

なお、F1は死亡率が高く、オスの生殖機能が正常ではないことが多いとされています。

性格

サーバルキャットの血を受け継いでいるため、運動能力がとても高いでしょう。

散歩を好む子も多く、外国ではリードをつけて外を歩かせる方もいます。

また、見た目に反して人懐っこいため、見知らぬ人にも友好的で、飼い主さんの後を付いて回ることもあります。

猫の中では珍しく水を怖がらないので、水遊びでスキンシップを取ることもできるでしょう。

性質

サバンナキャットの被毛は

  • ブラック
  • ブラウン
  • スポッテッド・タビー
  • ブラック・シルバー
  • スポッテッド・タビー

といった色が認められていますが、被毛パターンはスポッテッドのみが公認されています。

スポッテッドはダークブラウンからブラックで、丸型や楕円型、細長い丸型でなければいけません。

大きさ

サバンナキャットは一般的な猫よりも大きなボディをしており、平均体長は50~75cmほどです。

特にF1は最も大きく成長し、オスの平均体重は7~13kgほどで、メスの場合でも6~10kg程度になるといわれています。

その一方でF4以降は、体重が10kg以内に収まることがほとんどです。

 

日本でサバンナキャットは飼育可能か?

F1~F3の子はサーバルキャットの遺伝子を50%以上受け継いでおり、特定動物に認定されるので、飼育には都道府県知事の許可が必要になります(F4でも飼育許可がいる場合がある)。

許可を得るためには、飼育前に各自治体に「飼育許可申請書」を提出しなければなりません。

その際は、専用の檻を設置したり、マイクロップでの個体認識ができるようにしたりしておく必要があります。

なお、F1やF2は許可が通らないと購入もできないので注意しましょう。

こうした申請には2万程度かかり、家の間取り図の提出を求められることもあります。

その一方でF5以降は特定動物にならないため、一般的なイエネコと同じように飼育できます。

 

サバンナキャットを飼育するには?

実際にサバンナキャットを飼育するには適した環境やフードを用意する他に、購入法をじっくりと検討する必要もあります。

購入方法

サバンナキャットのブリーダーは日本にあまり存在しないため、海外からの輸入を検討している方もいるかもしれません。

しかし、輸入をするには外国のブリーダーと英語で交渉を行わなければならなかったり、送金後から飼育できるまでに10ヶ月程度かかったりすることもあるため、覚悟が必要です。

国内であれば北海道や茨城、神奈川、宮崎にブリーダーが存在しているので、事前見学を申込み、個体の健康状態や施設の様子をチェックしてみましょう。

環境

一般的な猫よりもジャンプ力が高く、軽々と2.5mほど飛び上がるため、飼育をするときは天井が高くて伸び伸びと上下運動が楽しめる場所を設けましょう。

部屋数に余裕があるならば、専用の部屋を作るのもおすすめです。

集合住宅の場合は、運動時の音で迷惑をかけないよう、1階で飼育をすることも大切になります。

また、ウサギやハムスター、小鳥とはなるべく一緒に飼育しないように心がけましょう。

フード

サバンナキャットは運動量が多く、カロリーの消費が激しいため、高タンパクな食事を与えましょう。

市販のキャットフードと併せて、新鮮な生肉をあげるのもおすすめです。

なお、米国ではカルシウムやタウリンをサプリメントで与えてもよいとされています。

診療してくれる獣医師はいるか?

まず特定動物であるF1~F3の子は通院時に輸送用のケージに入れる必要があります。

そして、一般的な動物病院では適確な診断が難しいことも多いので、あらかじめ電話などで診療の確認を行いましょう。

ブリーダーさんから購入する際に、かかりつけの病院を教えてもらうのもひとつの方法です。

 

サバンナキャットのケア方法

爪切り

爪切りは一般的な猫と同じように、猫用の爪切りを使って先端部分のみを切りましょう。

しかし、F1~F3の子は爪が太くて大きいため、自力でケアできない場合は、かかりつけの動物病院や購入したブリーダーさんに相談をし、ケアを行っていきましょう。

ブラッシング

短毛から中毛であるため、1日1回のブラッシングを行いましょう。

水を好む子も多いので、2週間に1回程度はシャンプーを行い、抜け毛をケアしてあげるのもおすすめです。

耳掃除

耳掃除はイヤークリーナーや耳拭きシートを使って行いましょう。

ただし、猫が嫌がる素振りを見せたときは注意が必要です。

特にF1~F3の子は野性味が強いので、暴れたときに飼い主さんが怪我をしてしまう可能性もあります。

そのため、寝ている隙を狙って耳掃除を行うのもよいでしょう。

目の手入れ

目の周りは濡らしたガーゼで軽く拭き、清潔感を保ってあげましょう。

特にシニア期になると毛づくろいの頻度が減り、目やにが固まってしまうことも多いので朝晩、目の周りをこまめにチェックしてください。

歯磨き

一般的な猫と同じように、歯磨きは子猫期に慣れさせるとよいでしょう。

もしも歯ブラシを嫌がるようであれば、濡らしたガーゼで歯垢を拭き取り、歯周病予防を行います。

歯垢は一週間程度で歯石化するため、少なくても2~3日に1回は歯のケアをしていきましょう。

季節ごとの注意点

換毛期に当たる春は抜け毛をケアできるように毛玉対策フードを与えたり、ブラッシングの回数を増やしたりしてみましょう。

ブラッシングが嫌いな子の場合は手に水を軽くつけ、体の表面にある抜け毛を取ってみてください。

夏は一般的な猫と同じように、サバンナキャットにも熱中症対策をしてあげましょう。

ただし、サバンナキャットは体長が大きいため、アルミプレートを用意するときは猫用ではなく、大型犬用のものを使用するのもおすすめです。

そして、留守中にエアコンを使用するときはリモコンを引き出しの中などに閉まって、温度を変えられないようにしましょう。

秋は食欲が旺盛になる季節なので、肥満に気を付けましょう。

サバンナキャットは一般的な猫よりも食事量が多いため、運動できるスペースをしっかりと設けて肥満対策を行うことが大切です。

また、秋は毛が生え変わる時期でもあるので、春同様に抜け毛対策を万全に行っていきましょう。

サバンナキャットは特別寒さに弱い猫種というわけではありませんが、冬は体が冷えないように寒さ対策をしてあげましょう。

エアコンやペット用のこたつ、ペット用ヒーターなどを使用すれば、ストーブやファンヒーターのように、猫の体に害を与えてしまう心配もありません。

また、犬は防寒対策を着せることがありますが、猫は毛づくろいできないことがストレスになってしまうため、服以外の防寒対策法を選ぶことが大切です。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

サバンナキャットは遺伝性疾患が少ない猫種だといわれていますが、家庭での飼育下での発症率はまだまだ未知なところがあります。

そのため、こまめに定期健診を行ったり、おうちで触診をしたりしてボディに異常が見られないかをチェックしていきましょう。

飼い主さんに構ってもらうことが大好きな子が急に触られるのを嫌がったり、凶暴な態度を取ったりするようになった場合はなんらかの病気を抱えている可能性があるので、獣医師に相談してみてください。

顔周りのチェック

健康状態を顔周りでチェックするときは目や歯、口などを細かくみてみましょう。

例えば、涙が出ていたり、目やにが緑色だったりする場合は結膜炎やウイルス感染症を引き起こしている可能性があります。

そして、鼻水が出ていたり、鼻が乾いたりしているときは慢性鼻炎を患っていることもあるでしょう。

このように普段との違いを見極めることが、健康維持に繋がっていきます。

サバンナキャットの購入は慎重に


ワイルドなサバンナキャットを育ててみたいと思う方は多いかもしれませんが、他の猫種よりも金額が高かったり、飼育許可を得るのが大変だったりするのが今の日本の現状です。

大型で好奇心旺盛なサバンナキャットにストレスのない暮らしをさせてあげるのは、広々とした室内環境も必要になるので、購入は慎重に行うようにしましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

古川諭香

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。