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日本のモノ作りはいま、世界中で評価されています。
しかしながら、ペットフードに関してはちょっと違うようです。ペットフードにおいては海外のフードの方が品質、種類ともに日本のフードより評価されている印象があります。
そんな中、日本で本物のペットフードを飼い主さんに届けようとしている企業のひとつが「犬猫自然食本舗」です。
従来の日本のペット業界に疑問をもち、2001年5月からインターネットでペットフードの販売を始めた会社です。
「たまの元気ごはん」というシリーズで、名前を知っている人も多いかもしれませんね。
今回は、「犬猫自然食本舗」の中から人気NO.1のドライキャットフード【ねこままちょいす】を取り上げ、その人気がホンモノなのかどうか調べてみました。
【ねこままちょいす】にはどんな原材料が使われているの?
肉類
【ねこままちょいす】の成猫用ドライフードは1種類のみ。
肉類には鶏肉、かつお粉、煮干しが使われています。特に鶏肉は100%九州産の若鶏の生肉を使用するなど、こだわりがあります。
穀物
穀類としては玄米、大麦、きなこ、はと麦、粟、きび、とうもろこしを使用しています。
穀物の使用については意見の分かれるところですが、「犬猫自然食本舗」では「穀類=悪ではない」という哲学のもと、穀類を使用しているようです。
猫は完全肉食ですので、野生の猫は穀物をあえて食べることはありませんが、獲物の胃腸の中から消化しきれない穀物を摂取することはあります。
また、室内飼いの猫の場合、穀物を食べることで必要な食物繊維を摂取すれば、腸の調子を整えられるというメリットもあります。
もちろん、穀物の量が多すぎるのは問題ですし、猫がアレルギーを起こしがちな穀物は使わない方が良いでしょう。
穀物を使用しているプレミアムキャットフードについては、配合量や種類をチェックする必要があります。
【ねこままちょいす】では、グルテンの多い小麦は使用していません。
原材料費を押さえるため、嵩増しするためにとうもろこしを主原料にしている安いフードとは分けて考えても良いのではないでしょうか。
添加物
香料、着色料、保存料、防カビ剤、増粘剤、発色剤、BHA、BHTなどは使用していません。
無添加自然食であると言う点が【ねこままちょいす】の特長です。
【ねこままちょいす】にはどんな栄養分がどのくらい含まれているの?
たんぱく質
たんぱく質の割合は32.4%です。AAFCO(米国飼料審査官協会)の定める最低割合(26%)をクリアしているので問題ありません。
たんぱく質の中身も動物性たんぱがく質ですので、猫向きの質の良いフードだと言えるでしょう。
脂肪
脂肪割合は13.5%です。これもAAFCOの定める最低基準9%を上回る数字ですので、問題ありません。油脂には菜種油を使用しています。

【ねこままちょいす】の生産国はどこ?
【ねこままちょいす】は国産です。
日本には「ペットフード安全法」という法律があり、農林水産大臣及び環境大臣が定めた成分規格や製造方法に合わないキャットフードの製造、輸入、販売は禁止されています。
何か問題があれば立ち入り検査されることもありますので、国内のメーカーは安全法を守ってキャットフードを製造しているはず。
危険なペットフードはないと考えて良いでしょう。
しかしながら、安全法が保証できるのは最低限の安全だけ。猫の健康に良いか、猫が長生きできるフードかどうかは規制の適応外です。
国産のフードの中には原材料などの面でおススメできないフードも数多くあります。
良いフードかどうか見極めるためには、原材料の質や配合、企業姿勢などをしっかりチェックする必要があるでしょう。
【ねこままちょいす】の魅力は?
ヒューマンレベルの質の高い原材料を使用
【ねこままちょいす】に使われている肉や野菜はすべて人間が食べられるヒューマンレベルです。肉についても副産物や4Dミートは一切使用していませんので安心です。
オイルコーティングや添加物不使用
キャットフードの多くは猫の嗜好性を高めるために最後に動物性油脂をコーティングします。
猫は喜んで食べてくれますが、この油は酸化の原因となり、アレルギーを引き起こす可能性があります。
【ねこままちょいす】はオイルコーティングをしていないのが特長。嗜好性は、自然な風味をつけることで高めています。
お客さまサポートが充実
「犬猫自然食本舗」にはフードで気になることがある時に対応してくれるサポート体制があります。
もちろん、多くの企業がサポート体制を整備していますが、フードについての漠然とした悩みなどにも対応してくれるという姿勢は評価できます。

【ねこままちょいす】を与える際の注意点は?
【ねこままちょいす】はこだわりのヒューマングレイドですが、穀物フリーではありません。
もし、完全な穀物フリーを求めているなら、【ねこままちょいす】は当てはまらないことを認識しておいた方が良いでしょう。
国産では数少ないこだわりのキャットフード。猫に食べさせても良さそう
日本のペット産業に疑問を抱いたことから始まった「犬猫自然食本舗」のフード。
生肉を原材料に使うなど、かなりこだわりを感じさせます。材料がすべてヒューマングレイドだというのも安心ですね。
ただ、穀物を使用していることに関し、(ドッグフードについての解説はあるのに)キャットフードについての解説がないのはちょっと残念。
ポリシーがあるのであれば、キャットフードの穀物使用についての意見もぜひ追加してほしいところです。
とうもろこし主原料のキャットフードをつくっているメーカーが「穀物は猫の健康に悪いわけではない」とアピールするより、ずっと説得力はあるような気がします。