長毛のシャム!青い瞳を持つエレガントなバリニーズの特徴や歴史、飼育法を紹介

サファイヤブルーの瞳を持ち、長毛のシャムとも称されるバリニーズは優雅でエレガント印象を与えます。

日本ではまだあまり見かける機会がありませんが、しつけも飼育もしやすい猫種でもあります。

そこで今回はそんなバリニーズの特徴や飼育のコツを詳しくご紹介していきます。

 

バリニーズの特徴

性格

愛情豊かで甘えん坊なバリニーズは鳴きながら飼い主さんに自分の気持ちを訴えかけることも多いものです。

こうした時は遊んでほしがっている可能性も高いので、好奇心を満たしてあげましょう。

知的なバリニーズには猫用の知育おもちゃを使用してみるのもおすすめです。

性質

バリニーズはシャムと同じポインテッドが現れますが、ボディのポインテッドは色むらがなく、ポイントがはっきりとしています。長い被毛はシャムと違って、シルクのような手触りをしているでしょう。

後ろ足よりも前足のほうが少し短く、頭部とマズルがくさび型(V字)になっているのも、バリニーズの特徴です。

また、神秘的な印象を与える目は、中くらいの大きさで、アーモンド型をしています。目色はサファイヤブルーしか認められていません。

大きさや体高

筒型のボディをしたバリニーズはオリエンタルタイプなので、スリムな印象を与えます。

平均体重は3~4kgほどで、抱き上げたときには一般的な猫と同じくらいか、やや軽く感じられるでしょう。

歴史

バリニーズのような長毛のシャムは古くから存在していましたが、短毛のシャムから産まれてくる長毛の子猫はブリーダーたちからあまりよく思われていませんでした。

そんな状況が変わったのは、1950年代のことです。

当時、カリフォルニア州に住んでいたマリオン・ドーシーとニューヨーク州のヘレン・スミスは長毛のシャムに魅了され、本格的に育種を開始していきました。

もともとシャムのブリーダーだった2人は、1950~60年代にかけてバリニーズという種を確立させていき、人々に魅力を訴えかけていったのです。

こうしたバリニーズは1970年代に入ると絶大な人気を誇る猫種になり、CFAやTICA、FIFe、GCCFから公認されるまでになりました。

 

飼育の注意点

室内環境

バリニーズは手先が器用なので、ドアや引き出しを開けてしまうことも多いものです。

こうした癖は誤飲事故にも繋がってしまうので、猫が興味を示しやすい紐やゴムは猫の手が届かない場所に収納しておきましょう。

不安な方は鍵付の収納棚を購入してみてください。

家具の配置

バリニーズは運動量が多い猫種なので、上下運動をしっかりと楽しめるよう、キャットタワーやキャットウォークを設置してあげましょう。

平面を走り回らせるよりもジャンプをさせたほうが、エネルギーは消費されるので、猫も満足感を得やすくなります。

置き場所がないときは、ドアや壁から吊り下げられるキャットタワーや窓ガラスに張り付けられるウインドウベッドを設置してみてください。

ウインドウベッドはスペースをとらないので、集合住宅の方にもおすすめです。

 

バリニーズのケア方法

ブラッシング

バリニーズは長毛種ですが、被毛の長さはセミロング程度なので、比較的お手入れは楽に行えます。ブラッシングは1日2日を目安にし、月に1回程度はシャンプーを行ってあげましょう。

長毛種は抜け毛ケアのため、こまめにシャンプーをしたほうがよさそうに思えますが、シャンプーをしすぎると皮脂を奪いすぎてしまい、逆に皮膚病を招いてしまうこともあるので気を付けましょう。

爪切り

爪切りを行うときは、爪の中間くらいにある「クイック」と呼ばれるピンク色の部分を切らないように注意しましょう。

クイックには神経や血管が通っているので、誤って切ってしまうと猫が痛みを感じてしまい、余計に爪切りを嫌がるようになってしまいます。

もし、誤ってクイックを切ってしまったときは、患部を強く圧迫しながら止血しましょう。

こうした怪我を防ぐためにも、爪切りを行うときは先端の尖っている部分のみを切り、深爪させすぎないよう、心がけましょう。

耳掃除

耳垢が見られたり、耳から嫌な臭いがしたりする場合は耳掃除を行ってあげましょう。

ただし、あまりのも炎症がひどい場合は、耳掃除を行う前に獣医師に相談をしてみてください。

ネット上にはガーリーックやオリーブオイルを使用した耳掃除法が掲載されていることも多いものですが、炎症が起きている場合は症状を悪化させてしまう可能性があるので自己判断してはいけません。

耳掃除の頻度は週に1回程度が目安とされていますが、飼い猫が耳を掻かないようであれば、もう少し頻度を減らしてみるのもよいでしょう。

猫が暴れてイヤークリーナーが使用できないときは、耳掃除用のクリーニングローションをコットンに染みこませて、耳の入り口付近を拭いてみてください。

目の手入れ

猫の目に目やにがついているときは、コットンを軽く濡らして優しく拭き取ってあげましょう。

お手入れをするときは、正面からではなく後ろから拭くようにすると、恐怖心を抱かせにくくなります。

なお、ティッシュは繊維が粗く、目に刺激を与えてしまうので、使わないようにしてください。

また、猫の目の中に被毛が入っていると、なんとかして取ってあげたくなる飼い主さんも多いかもしれませんが、こうした被毛は自然に取れることが多く、猫も痛みを感じていないため、しばらく様子見をしてみてください。

歯磨き

猫に歯磨きをさせるには、猫用の歯磨き粉を使用し、好奇心を持たせてみることがおすすめです。

人間用の歯磨き粉はキシリトールが配合されており、猫の体に害を与えるので、使用しないようにしてください。

歯磨きに慣れさせるにはまず、人間でいう前歯に当たる切歯から磨き始めてみましょう。

そして、猫が慣れてきたら、尖っている犬歯や奥にある臼歯を磨くようにしてみてください。

なお、歯ブラシが苦手な子には歯磨きシートを使用するのもおすすめです。

歯磨きシートは飼い主さんの指に巻きつけながら歯や歯茎を拭いていけるので、歯石ケアに繋がります。

 

子猫期の注意点

子猫期は免疫力や抵抗力がなく、病気にもかかりやすいため、室温を管理しながら健康を維持していきましょう。

猫が暮らしやすい適温は夏場だと28度前後、冬場は20~23度前後だとされています。

また、室温と共に湿度にも配慮していけば、ウイルス感染症も引き起こされにくくなります。

特に冬場はカリシウイルス感染症などにかかり、命を落としてしまう子猫も少なくないので、注意していきましょう。

シニア期の注意点

バリニーズは遺伝性疾患が発症しやすい猫種であるといわれています。

こうした病気は年齢を重ね、免疫力が低下してくると現れやすくなるので、シニア期はこまめに検診を受けさせるようにしましょう。

完全室内外が普及してきた近年はバリニーズの平均寿命も上がってきていますが、油断は禁物です。バリニーズは腫瘍の発症率が他の猫種よりも高いとされているので、異変を感じた場合はすぐに精密検査を受けさせてあげましょう。

季節ごとの注意点

バリニーズは飼い主さんに対して愛情深い性格をしているからこそ、環境の変化によって大きなストレスを感じてしまいます。

新生活が始める春は飼い主さんを取り巻く環境も大きく変わりますが、できるだけ今までの生活リズムを崩さないように配慮してみましょう。

例えば、忙しくなってお留守番の時間が増えてしまうようであれば、タイマー付きの電動おもちゃを購入し、寂しさや退屈を感じさせないようにしていってください。

家族構成が変わった場合は、その家族が行っていた役割を他の家族が請け負いましょう。

熱中症対策が必要になる夏は同時に、脱水対策もしていきましょう。

猫の体は60~70%が水分でできており、体内水分の10%が失われると深刻な脱水症状に陥ってしまいます。

飼い猫が脱水症状に陥っているかは、背中の皮膚をつまむことで確認できます。

皮膚を軽くつまんだときに戻りが遅いようであれば、脱水症状に陥っているサインです。

こうしたときは自力で水分を補給できないケースも多いので、スポイドやシリンジを使って水分補給させましょう。

秋は食事管理を行いながら、肥満を予防していきましょう。気温が涼しくなるこの時期は、食欲も旺盛になるため、フードの量は変えずに食事回数を1日2回から1日3~4回に変えてみましょう。

食事の回数を増やせば、満腹中枢が働きやすくなるため、ストレスを与えずに肥満を予防していけます。

冬は防寒対策を行いながら飲水量を増やせるよう、配慮していきましょう。

猫によって好む水の温度や飲み方は違います。

例えば、冷たい水だとなかなか飲んでくれない子でも、ぬるま湯であれば飲んでくれることがありますし、ボウルに入った水よりも蛇口から流れる水を好む子もいます。

だからこそ、飲水量を増やしたいときは飼い猫がどんな水を好むのかをチェックしてみましょう。

また、ウェットフードやささみの茹で汁などを有効活用しながら、水分を摂取させていくのもおすすめです。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ボディチェック時は飼い猫の様子に異変が見られないかもチェックしていきましょう。

バリニーズは腫瘍の発症率が高い猫種ですが、触診でしこりを見つけるのは至難の業です。

しかし、腫瘍ができると体重が現状したり、原因不明の発熱が続いたりもします。

そうした症状にいち早く気づくためには、日頃からボディチェックを行いながら飼い猫に異変が見られないかをチェックしていきましょう。

体重管理も兼ね、こまめに飼い猫の体重を計るのもよい対策法です。

顔周りのチェック

健康を維持していくには、顔周りのチェックを行うことも大切です。

中でも意外と見過ごしがちなのが、口腔内の健康チェックです。

猫は虫歯にはなりませんが、歯周病にはかかります。猫の歯周病は完治させられず、重度な場合は麻酔をかけながら抜歯しなければならないこともあるので、身体に負担を与えてしまいます。

これを避けるには、日頃から飼い猫の口臭や歯茎、歯の状態を確認していきましょう。

歯茎が赤くなっているときは歯肉炎が起きている可能性が高いので、早めに獣医師に相談してみてください。

エレガントなバリニーズは単頭飼いがおすすめ

バリニーズは飼い主さんにも良く慣れ、しつけもしやすい猫種です。

しかし、シャムの血を受けついでいるため、多頭飼いではなく、単頭飼いがおすすめです。気になった方は思いっきり愛情を注ぎながら、育てていってあげましょうね。

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ABOUTこの記事をかいた人

古川諭香

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。