寒い季節はやっぱり湯たんぽ。猫大好き湯たんぽの活用法

冬の寒い時期、湯たんぽは猫も大好きな温かグッズ。

まるで恋人のように寄り添う猫の姿は、飼い主さんの心も和ませてしてくれます。

電気を使わないため、外出中や就寝中も安心して使える便利な湯たんぽではありますが、そのいっぽうで、使い方に気をつけないと低温やけどなどの危険もあります。

猫の安全を守るために、どのような湯たんぽを選び、どのように使えばよいのでしょう。

 

便利な暖房グッズ「湯たんぽ」

その名の通り湯たんぽは、お湯を使った暖房器具で、古くは室町時代から使われているそうです。

お湯を入れた容器を布製カバーでくるみ、布団の下に入れて使用します。

お湯だけが熱源なので、すぐに冷めてしまうかと思いきや、ゆうに一晩くらいは暖かさを維持できる優れもの。

近頃は省エネ・エコな部分が見直され、レンジでチンするもの、充電式のものなど、さまざまな種類の湯たんぽも販売されています。

 

どうして猫は湯たんぽが好き?

猫の原種が砂漠地帯の暑い地域を起源とするため、猫は寒さにあまり強くないとされています。

子猫や老猫など、筋肉が少なく、自分で体温をつくりだせない猫は特に寒がりです。

こたつなど出そうものなら、一日中入り浸っていますよね。

湯たんぽも、こたつやホットカーペットに匹敵する、猫に人気のアイテム。自然に近い、ほのかな暖かさが猫を惹きつける一因なのでしょう。

 

湯たんぽを使うメリット

湯たんぽは猫にとっても人にとってもメリットの多いグッズです。

1.飼い主さんが留守中・就寝中も安心

電気やガスを使用した暖房器具だと、飼主さんが留守中や就寝中に目が行き届かず、火事にならないかと心配も。

特に噛み癖やお漏らしのある猫には電気式のものは怖くて使えません。その点、湯たんぽ(充電式を除く)は安心して使えます。

2.省エネでエコ

エアコンも火事の心配の少ない優れた暖房器具ですが、やはりコストが大変です。

一日中つけるとひと月の電気代も万単位に。湯たんぽであれば、お湯を沸かすか、レンジで数分チンするだけ。湯たんぽは環境にも優しい暖房器具です。

3.持続時間が意外と長い

使用環境や種類、大きさにもよりますが、湯たんぽは3~8時間以上も温度を維持でき、うまく使えば丸1日暖かさを保つことができます。

 

いろいろな湯たんぽ

湯たんぽは、大きく分けて、「お湯」、「電子レンジ」、「充電」の3つのタイプがあります。

どの湯たんぽも、本体を布製の袋に入れて使用します。愛猫の癖や健康状態を考えて適したものを選びましょう。

お湯タイプ

昔からの湯たんぽ。70~80℃のお湯を容器に入れて使います。

容器の材質は金属製、ゴム製、プラスチック製、陶器製があります。

最近はウェットスーツ素材のものもありますが、噛み癖がある場合は避けたほうが良いでしょう。

お湯式の湯たんぽは保温性が高く、中でも金属製のものは24時間後もほんのり暖かさが残ることが特徴です。

電子レンジタイプ

レンジで数分チンするだけで8時間程度持続する、お手軽な湯たんぽ。保温材にジェルを使ったものが代表的ですが、小豆を使ったものもあります。

小豆湯たんぽの持続時間は短いですが、水蒸気がでるため、冬の乾燥を防ぐのに良いとされています。

充電タイプ

わずか20分程度の充電で、8時間ほど暖かさが持続します。

このタイプも、お湯を沸かす手間いらず。省エネでエコではありますが、電気を使うため、お漏らしの心配のある猫には使用しないほうがよいでしょう。

手作りのお湯式湯たんぽ

お湯タイプの湯たんぽは手作りできます。ホット専用ペットボトルに、60℃ほどに温めたお湯を入れ、しっかり蓋を閉めてからタオルで包みましょう。

厚手の靴下を使っても便利です。さらに輪ゴムやヘアゴムをかけて、布がずれないようにすれば完成です。

湯たんぽを使う時の注意点

湯たんぽで最も気をつけなければならないことは、低温火傷。

よく人に対して低温火傷の注意喚起がなされますが、猫は皮膚が人よりも薄いうえ、被毛があって火傷に気づきにくいため、さらなる注意が必要です。

低温火傷は軽症と思われがちですが、ゆっくり奥深くまで進行するため重症化しやすく、皮膚の奥が損傷を受けると治りにくく、場合によっては手術も必要に。

愛猫を低温火傷から守るため、湯たんぽを使う際は、次のことに注意しましょう。

1.逃げ場をつくる

ベッドの片側だけに湯たんぽを配置するなど、猫が暑過ぎると感じたときに体を逃がすことができる場所をつくっておきましょう。

ベッド全体が長時間温まらないように気をつけてください。

2.説明書の指示を守る

お湯式の湯たんぽであれば、入れるお湯の温度や湯量は、絶対に説明書の指示を守るようにしてください。

温度はむしろ、低いくらいが良いと考えましょう。充電タイプの湯たんぽで温度調節機能がついている場合は、低い温度に設定したほうが無難です。

3.厚めの布に包む

絶対に、湯たんぽを猫の体に直接つけて使ってはいけません。

付属のカバーがあればそれを使用し、さらにタオルでくるむとよいでしょう。

厚めの布でくるむのは、低温火傷だけでなく、本体を噛むなどして事故が起こることを防ぐ意味もあります。

湯たんぽの代替品「カイロ」

使い捨てカイロも、湯たんぽと同じように使うことができる便利な温かグッズです。

ただし、「貼らないタイプ」はあまりお勧めできません。「貼るタイプ」より温度が高くなりがちで、低温火傷が起きる可能性が高くなるからです。

湯たんぽと同様、「貼るタイプ」を使う時も必ず布に包むようにしてください。

まとめ

湯たんぽは、手軽で便利なものではありますが、低温火傷の危険があることを常に念頭において使うようにしましょう。

低温火傷は長引くと完全に治るまで何カ月もかかりますし、愛猫も辛い思いをします。正しく安全に使って、寒い冬を暖かく過ごさせてあげましょう。

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NEKOCLIP

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。