猫はどんな風にしゃっくりをする?猫のしゃっくりとその対処法について

猫も人と同じようにしゃっくりをすることがあります。

ただ、人のように「ヒック」と音を立てることはほとんどなく、気づかれないことも多いようです。

猫のしゃっくりはお腹全体がけいれんしているようにも見えるため、初めて見た人は、愛猫に何か起きたのかとびっくりするかもしれません。

今回は、猫のしゃっくりとはどのようなものか、しゃっくりが止まらない時はどのようにすべきかについてお話します。

 

猫だってしゃっくりをします

人だけでなく、猫や犬、ネズミや馬などの哺乳動物はしゃっくりをするといわれています。

人の場合ですが、しゃっくりは舌咽神経などに刺激が加わったとき、意思とは関係なく、横隔膜が収縮することによって起こります。

横隔膜が収縮すると肺が広がり、空気を吸い込む状態になるのですが、その瞬間声門がキュッと閉まってしまうため、息が一瞬止まるような感じを受け、同時に「ヒック」という音がでます。

猫も同じような仕組みと考えられますが、人と違うのは、「ヒック」という大きな音はほとんどせず、お腹全体が瞬間的に波打つように揺れ、同調して頭もピクッと揺れる点です。

こんな愛猫の姿を見たら、病気になったのかと心配になってしまうかもしれませんが、しゃっくり自体は私たちと同様、不快ではあるものの苦しくも痛くもない生理現象といえます。

 

しゃっくりの原因とは?

何のためにしゃっくりをするのかはよくわかっていませんが、舌咽神経や横隔膜に刺激が加わるとしゃっくりが出ると考えられています。

その刺激となる主な原因は、次のようなことが考えられます。

早食いや大食い

早食いをしたり、一気にたくさんほおばる、または、大食いすると、横隔膜が直接刺激されてしゃっくりを誘発すると考えられます。

水と一緒に空気を飲む

水を飲む時に空気をたくさん吸い込むと、胃が膨れて横隔膜を刺激し、しゃっくりが出ます。

熱いもの、刺激物をうっかり食べた

熱いものや辛いものを食べると舌咽神経が刺激され、しゃっくりが出ることがあります。

遊び過ぎ

遊びすぎて興奮が高まると、神経を刺激すると考えられます。遊びに歯止めが効かない子猫によく見られます。

 

しゃっくりの止め方

しゃっくりは、舌咽神経への刺激を再び加えることで止まるとされます。

人では息を止めたり、水を早飲みしたり、舌をひっぱったりなど、たくさんの民間療法がありますよね。

しかし、仕組みとしては猫も同じですが、息を止めるなど猫に対して民間療法を行うのは大変危険ですので、行わないようにしてください。

しいていえば、お腹のおへそを中心に円を描くようにマッサージすることが安全な方法ではありますが、それだけで止まるかはわかりませんし、飼い主さんが「何か対策をしないと」と思うほどしゃっくりが長く続くようなら、まず先に動物病院を受診することをおすすめします。

 

しゃっくりの予防

しゃっくりは病気ではありませんが、不快感は伴いますので、予防できることはしてあげましょう。

しゃっくりの原因となる、早食い・一気食いさせない、刺激物を与えない、運動させすぎないといったことは飼い主さんができることです。

食事を与えるときの工夫

早食い、一気食いをさせないよう、一度に与えるごはんの量を少なくしたり、早食い防止のお皿を利用するのもよいでしょう。

お水を与えるときの工夫

猫は意外とお水を飲むことが下手です。猫が飲みやすい高さに調節してあげてください。これは「むせ」防止にもなります。

遊ばせ過ぎない工夫

子猫は遊びに夢中になるとセーブがきかなくなるので、飼い主さんが運動量を考えて遊ばせ過ぎないように注意しましょう。

一度にたくさん遊ぶよりも、短い時間(5分程度)を回数多く遊んであげてください。たいていは成長に伴い解決します。

病的なしゃっくりを見逃さないこと

人もそうですが、正常なしゃっくりであれば、数十分から数時間で止まります。

もし1日以上続く場合は、病気が原因でしゃっくりが出ている可能性があるため、獣医師に相談してください。

もし、吐いたり下痢をする、動作がおかしい(傾いたり、麻痺があるなど)といった症状が一緒に見られたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

症状がしゃっくりとして見られる病気には、消化管の病気(胃炎、胃がんや食道がんなど)、呼吸器系の病気(気管支喘息、肺炎、胸膜炎、食道炎など)、中枢神経系の病気(脳腫瘍、脳血管の出血、塞栓など)があります。

また、何か異物を誤飲した場合もしゃっくりをしたり、しゃっくりに似たような「えずき(吐く動作)」がありますので、注意するようにしましょう。

しゃっくりと「えずき」

猫は、おう吐の前に、「ガコッ、ガコッ」とか「ゲコッゲコッ」という聞き慣れない音を立てて、頭を揺らして体をかがめることがあります。

これは、一見しゃっくりのように見えますが、「気持ち悪い」「吐きそう」という、いわゆる「えずき」の動作です。

このえずきをしゃっくりだと思って放置していると、病気を見逃してしまうかもしれません。吐く病気はたくさんありますので、見逃さないようにしましょう。

まとめ

しゃっくりは、ほとんどの場合は無害ですが、時に病気が隠れていることもあります。

もし、しゃっくりかどうか判別がつかなかったり、病気が疑われるときは、その様子を動画で撮って獣医師に診せると診断の役に立ちます。

むやみに怖がる必要はありませんが、病気を見逃さないためにもふだんから愛猫の様子をよく観察し、異変に気付けるようにしましょう。

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NEKOCLIP

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。