ワイルドな見た目なのに甘えん坊!アメリカンボブテイルの歴史や特徴・飼育法とは?

たくましいボディを持つアメリカンボブテイルは、短い尻尾がチャームポイントな猫種です。

そして、一見、ワイルドな印象を与えますが、実は穏やかで愛情深いというのもアメリカンボブテイルの魅力だといえます。

今回は、そんなアメリカンボブテイルの歴史や特徴、飼育法などを詳しく解説していきます。

 

アメリカンボブテイルの特徴

性格

アメリカンボブテイルはワイルドな見た目をしていますが、実はとても愛情深くて穏やかな性格をしています。

人間に懐きやすく、他の同居ペット、小さな子どもとも仲良くできるので、飼育しやすい猫種です。

知的で賢いため、しつけもしやすいでしょう。また、活発な一面もあり、飼い主さんと一緒に遊ぶことも好みます。

性質

  • 頭部…変形くさび型(V字)をしており、全体的に丸みを帯びています。360度どこから見ても平らな面はありません。
  • 耳…一般的な猫種よりもやや大きめの耳を持っており、飾り毛が見られます。
  • 目…アーモンド型で、耳に向かってわずかに傾いてついています。
  • 口元…マズルはわずかに縦長で、顎は幅広でしっかりとしています。鼻も他の猫種より、幅広です。
  • 四肢…骨格がしっかりとしており、四肢の先は大きくて丸みを帯びており、飾り気も見られます。
  • 被毛…アンダーコート(皮膚の一番近くに生えている毛)とオーバーコート(体の一番表面を覆う毛)からなるダブルコートを持っています。特にお腹周りの被毛は長めです。
  • 尻尾…特徴的な尻尾は最低でも2.5cm以上あり、ひざまでの長さである個体が理想的だとされています。短尾は警戒すると、背中の上まで持ち上がります。

平均体重

ロング&サブスタンシャルタイプであるアメリカンボブテイルは、がっしりとした長方形の胴体を持つ猫種です。

そのため、平均体重も4~7kgほどとなっており、一般的な猫よりもやや重たく感じられるでしょう。

歴史

1960年代、アメリカの南西部を旅していたジョン&ブレンダー・サンダース夫妻はアリゾナで出会った、短い尻尾を持つキジトラ(ブランタビー)の子猫を家に連れて帰り、飼っていた雑種猫と交配をさせました。

すると、産まれてきた子猫はみな、短尾を持っていたため、サンダースの友人であったブリーダーのミンディー・シュルツは新品種である可能性が高いと考え、育種を開始し、アメリカンボブテイルの計画交配が開始されていきました。

 

飼育の注意点

室内環境

やや寂しがり屋な性格なので、お留守番が多い場合は子猫のうちから同居ペットを迎えたり、ひとり遊びできるようなおもちゃを用意したりしておきましょう。

飼い主さんへの依存心がやや高い子の場合は、要らなくなった洋服をペットハウスの中に入れ、においを感じられるようにしてあげるのもおすすめです。

家具の配置

長毛種は大人しい性格だというイメージが強いかもしれませんが、アメリカンボブテイルはとても活発であるため、上下運動ができるスペースを設けてあげましょう。

筋肉質で平均体重も一般的な猫より重たいため、キャットウォークを設置するときは、天井に固定できるつっぱりタイプを選んでください。

 

アメリカンボブテイルのケア方法

ブラッシング

アメリカンボブテイルは短毛種でもやや長めの被毛を持っているので、日々のブラッシングはしっかりと行っていくことが大切です。

ブラッシングの頻度は長毛種の場合は1日2回、短毛種の場合は1日1回を心がけましょう。

また、長毛種の場合は抜け毛をケアしてあげるため、2週間に1回はシャンプーを行ってあげるのもおすすめです。

短毛種もシャンプーしたいときは、月に1回の頻度を目安にしましょう。

爪切り

爪切りは生後2ヶ月頃から習慣化させていくと、嫌がりにくくなりますが、爪切りをより好きにさせるには、終わった後に毎回、大好物のおやつを与えてあげるのもよいでしょう。

こうすることで猫は「爪切りを我慢すれば、いいことがある」と覚えてくれ、大人しく爪を切らせてくれるようになります。

また、爪切りを行うときは中央部にあるピンク色の部分(クイック)を切らないように気を付けましょう。

クイックには神経や血管が通っているため、誤って切ってしまうと猫が痛みを感じてしまいますし、出血もみられます。

耳掃除

耳掃除は専用の耳洗浄液や耳掃除シートを使用して行うようにしましょう。

猫の耳は非常にデリケートなので、耳掃除シートを使うときはこすらずに優しく拭いてあげてください。

また、猫の耳の中はL字型になっているため、奥まで耳掃除を行うことが難しいので、無理に奥のほうまで掃除をしないで、難しいと感じたら獣医さんにお願いするようにしましょう。

耳に炎症が起きていたり、においが強い耳垢が見られたりする場合も自己判断で耳を掃除せず、まずは病院へ連れて行き、原因を調べてもらうようにしましょう。

目の手入れ

アーモンド型の愛くるしい目を守っていきには、普段から目やにが出ていないか、目やにの色に異変はないかを調べておきましょう。

例えば、ねばっとした緑や黄色の目やにが出ている場合は結膜炎や角膜炎、猫カリシウイルス感染症などを引き起こしている可能性もあるので、注意が必要です。

また、目やにが出ていなくても、左右で目の大きさが違っていたり、目の縁が赤くなっていたりするようであれば、濡らしたコットンを使用して、早めに目を拭いてあげましょう。

歯磨き

アメリカンボブテイルは運動量が多い分、食事量を多いので、日頃から歯磨きを習慣化させていき、口腔内の健康を守っていきましょう。

猫の口腔内はアルカリ性なので、虫歯菌は存在できませんが、歯周病にはかかります。

歯周病は歯垢が歯石化し、引き起こされる病気なので、最低でも3~4日に1回は歯磨きを行っていきましょう。

歯ブラシを使用させてくれない場合は、指に付ける指歯ブラシを活用し、歯垢を取り除いてみてください。

 

子猫期の注意点

アメリカンボブテイルは遺伝性疾患が発症しにくい、比較的丈夫な猫種です。

しかし、免子猫期は抵抗力や免疫力は低いため、カリシウイルス感染症や猫伝染性鼻気管炎ウイルス感染症といった病気にかかりやすくなります。

子猫は室温の差によって体調を崩してしまうことも多いので、夏や冬は特に一定の室温を保てるよう、配慮してきましょう。

シニア期の注意点

アメリカンボブテイルは短毛種でも被毛が長めな猫種であるため、シニア期は飼い主さんがブラッシングをこまめに行い、抜け毛ケアをしていきましょう。

老猫は動くことが億劫になり、グルーミングの頻度も減ります。しかし、グルーミングによって被毛が清潔に保たれなくなると、皮膚病が発生する可能性も高くなるので、体拭きシートなどを使用してあげましょう。

なお、老猫の場合はシャンプー後に体が冷え、体調を崩してしまうことも多くなるので、ドライシャンプーの使用を検討していってください。

季節ごとの注意点

猫は春、発情期を迎えます。発情期中は外から発情している猫の声が聞こえてくるため、完全室内飼いでもストレスを感じてしまうことがあるので注意しましょう。

猫は自分のなわばりを大切にする動物であるため、知らない猫の声を聞いたり姿を見たりしてしまうと、「なわばりを荒らされるかもしれない…」と不安になってしまいます。

こうした不安な気持ちは、粗相などの問題行動を引き起こす原因にもなるので、野良猫の姿が見えないよう、カーテンをこまめに締めたり、逃げ込込める居場所を与えてあげたりしましょう。

ダブルコートであるアメリカンボブテイルは比較的、寒さに強い猫種ですが、夏の暑さには弱い猫種です。

締め切った室内は飼い主さんの予想以上に室温が上がってしまう危険性もあるので、飼育時は必ずエアコンをかけて熱中症対策を行いましょう。

なお、猫が快適だと感じ夏の室温は28℃前後だとされているので、室内を冷やしすぎないようにも注意しましょう。

念のため、近くには毛布を用意し、寒くなったら暖まれるように配慮していってください。

換毛期である秋は、毛がいつも多く抜けます。

そのため、換毛期のみ、シャンプーの回数を増やしたり、使用しているブラシを見直したりしながら対策を練っていきましょう。

ただし、あまりにも頻繁にシャンプーを行いすぎてしまうと、逆に皮膚病になってしまうこともあるので、体拭き用のシートで抜け毛をケアしてあげるのもよいかもしれません。

なお、ブラシを再検討するときは、「ファーミネーター」や「フーリー」がおすすめですが、日頃からブラッシングを嫌がる子には、手袋型のペット用ブラシを使用するのもよいでしょう。

冬は気温が低いため、積極的に水分を摂取してくれなくなります。

だからこそ、飼い主さんは楽しみながら水を飲めるよう、工夫していきましょう。

例えば、普段ドライフードばかりあげているならば、水分が多い猫用おやつ「ちゅーる」をトッピングするのもおすすめです。

ウェットフードも水分が豊富に含まれているので、ドライフードと混ぜながら与えてあげましょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ボディチェックを行うときは全身をくまなく触ってみることが、なにより大切になります。

その際は、触ったときどんな反応をしたのもメモし、覚えておきましょう。

こうしたボディチェックを習慣化させていれば、怪我や体調不良にも気づきやすくなります。

アメリカンボブテイルは遺伝子疾患が起こりにくい猫種だと言われていますが、シニア期には一般的な猫がかかりやすい腎臓病や膀胱炎などを引き起こす可能性があるので、普段の排泄状況も細かくチェックしていきましょう。

顔周りのチェック

健康な猫の顔には粘着性の目やにや鼻水、よだれなどが見られないため、もしもこれらの異変がみられるときは病気にかかっているサインかもしれません。

また、顔周りのチェックを行うときは口から腐敗臭がしないかも調べてみましょう。

飼い猫の口が臭ったり、歯茎が赤くなっているときは歯周病にかかっている可能性が高いため、動物病院で歯石除去を行ってもらうことも大切になります。

おだやかで飼育しやすいアメリカンボブテイル

アメリカンボブテイルは一見、ワイルドな印象を与えますが、実は飼育しやすい穏やかな猫種です。

遺伝性疾患の心配も少ないので、初心者さんでも安心して育てやすいので、ぜひ飼育する際は、たっぷりと愛情を注いであげましょうね。

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ABOUTこの記事をかいた人

古川諭香

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。