猫なのに泳ぎが得意!ターキッシュバンの歴史や特徴・飼育法

猫は水が苦手な動物だと思っている方は多いかもしれませんが、実は猫の中には泳ぐことを好む種も存在しています。

そこで今回は水遊びが好きな、ターキッシュバンという猫種の特徴や飼育法などを詳しくご説明いたします。

 

ターキッシュバンの特徴

性格

ターキッシュバンは活発で遊びが大好きな性格をしていますが、冷静で賢い一面も持ち合わせています。

社交的な一面も持っているため、突然の来客にも友好的な態度を示してくれるでしょう。他のペットや小さなお子さんとも仲良くできます。

ただし、長時間抱っこされたり、かまわれたりするのは苦手です。

なお、一般的な猫とは異なり、狭い場所に閉じ込められると不安になる個体もいるとされています。

性質

頭部は横に広いくさび型(逆三角形)で、目に下にはかすかなくぼみが見られます。

耳はやや離れてついており、先端は丸みを帯びているでしょう。そして、ややつり上がった目はブルー、オレンジ、オッドアイが理想的だとされています。

ただし、オッドアイを持つ個体は青い目側の耳に聴覚異常が現れている可能性があるので注意してください。

また、ターキッシュバンの被毛の模様はバンパターンと呼ばれており、混じりけのない白色ボディを持ち、頭と尻尾にだけ赤褐色の縦模様が入っている個体が最も理想的です。

大きさや体高

ターキッシュバンの平均体重はおよそ4~8kgですが、完全に成熟するまでには3~5年ほどの年月がかかります。

ロング&サブスタンシャルタイプなので、ボディはがっちりとしているでしょう。

歴史

ターキッシュバンは、トルコ東部で自然発生した猫種です。

猫種としての歴史は古く、中世にはすでに存在が確認されていたとされています。

そんなターキッシュバンは1955年頃に、バン湖地方を旅行していた2人のイギリス人の目に止まり、計画交配されるようになりました。

その結果、1969年にはGCCFに、1982年にはCFAとTICAに公認されるまでになっていったのです。

なお、現在ターキッシュバンはターキッシュアンゴラと同じように種を保存するため、トルコのアンカラ動物園とアンカラ大学が協力した環境下で飼育がなされています。

ターキッシュバンとターキッシュアンゴラの違い

ターキッシュバンはターキッシュアンゴラとともに、数少ない希少猫種です。

しかし、両者にはいくつかの違いが見られます。

まず、ターキッシュバンは

  • ブラック
  • レッド
  • ブルー
  • クリーム

といった被毛カラーが見られます。

ターキッシュアンゴラは

  • ブラック
  • チョコレート
  • シナモン
  • レッド
  • ブルー
  • ライラック
  • フォーン
  • クリーム
  • ホワイト

といったすべてのカラーが現れ、すべての毛色にホワイトが入ります。

また、ターキッシュアンゴラの場合はボディーがバランスの良い「フォーリンタイプ」で、目色はグリーンやヘーゼルといった緑系の色を持つ個体も存在しています。

 

飼育の注意点

室内環境

水遊びが好きな子も多いのでトイレやお風呂場へ自ら入っていってしまうことがあるので気を付けましょう。

特に子猫期は好奇心につられて、危険な場所へ立ち入ってしまう可能性が高いので、浴槽にはきちんと蓋をしたり、トイレには猫用ドアを取り付けないようにしたりと、配慮していってください。

家具の配置

お家の中で快適に過ごしてもらうためには、ペットハウスや爪とぎなどを用意してあげましょう。

自分のにおいを感じられるグッズがあると、猫は安心できます。

ペットハウスを置く場合は直射日光が当たらない場所を選ぶことも大切になります。

そして、爪とぎは猫によって好みの材質が分かれるため、段ボールや麻縄、シリコンなど様々なタイプのものを試して、嗜好を把握していきましょう。

泳ぐのが得意な猫

すべてのターキッシュバンが泳ぐことを好むのはなく、一般的な猫よりも水に対する抵抗がないという認識が正しいでしょう。

ですから、もちろん、ターキッシュバンの中には水を苦手に思う子もいます。

そのため、泳ぐことは無理強いさせず、猫自身が興味を示したら水遊びをさせたり、泳がせたりさせるように心がけましょう。

 

ターキッシュバンのケア方法

ブラッシング

ターキッシュバンの被毛は防水性が高い分、皮脂が多くなっています。

シングルコートであるため、抜け毛は少ないですが、1日1回はブラッシングを行い、被毛をケアしていきましょう。

皮脂汚れが目立ったり、皮膚の油分が気になったりするときは月に1回程度、シャンプーを行うのもおすすめです。

爪切り

爪切りを行うときはまず、ハサミに慣れさせることから始めていきましょう。

初めて見る爪切りハサミは猫にとって怖く映ります。成猫の場合は特に恐怖を感じるでしょう。

だからこそ、いきなり爪切りをさせず、ハサミを猫の近くに置き、安全なものであるということを学ばせてみましょう。

その際は怪我をさせないために、飼い主さんは目を離さないようにしてください。

耳掃除

猫の耳は基本的には綺麗な状態であることが多いものですが、汚れが気になるときは専用の洗浄液やシートを使用して、耳の中を清潔にしてあげましょう。

耳掃除を行うときは綿棒を使ってしまうと、耳を傷つける恐れがあるので避けるようにしてください。

また、オリーブオイルを使用した耳掃除法もネット上では取り上げられていますが、炎症が見られる場合は行わず、まずは獣医師に相談するようにしましょう。

目の手入れ

目のお手入れは、メイク用のコットンやガーゼを濡らして行いましょう、ティッシュはきめが粗いので猫の目を傷つけたり、炎症部分を刺激したりしてしまう可能性があるので避けるようにしてください。

また、緑色の目やにや涙が出ている場合は病気である可能性が高いので、動物病院で詳しく検査をしてもらいましょう。

歯磨き

歯磨きはペット用の歯ブラシを使用して行いますが、猫が抵抗感を示すときはガーゼを指に巻きつけながら歯垢を取っていきましょう。

最近では、指につけて使える指歯ブラシも売られているので、そうしたものを購入してみるのもおすすめです。

口の中に手を入れさせてくれない子の場合は「グリニーズ」のようにおやつ感覚で食べられる歯磨き用フードや飲み水に混ぜられる歯磨き液を使用していきましょう。

 

子猫期の注意点

古くから自然発生していた猫種であるため、遺伝性疾患が少なく、体は丈夫であるといわれています。

しかし、まれに「肥大型心筋症」を引き起こすため、注意が必要です。

肥大型心筋症は心臓の筋肉が内側に向かって分厚くなり、血液の循環が悪くなる病気です。猫の心臓病は重症にならないと表立った症状が見られないため、早期発見が難しいかもしれません。

だからこそ、子猫期から定期健診をしっかりと受けさせ、異変を早期治療ができるようにしていきましょう。

シニア期の注意点

活発なターキッシュバンもシニア期になると、筋力の低下が見られてくるので、寝て過ごすことが多くなります。

しかし、刺激のない生活を送っていると認知症を招く可能性も高くなるので、無理のない範囲で遊ばせながら、楽しみや興奮を与えていきましょう。

例えば、入った時にカシャカシャと音が鳴るトンネル型のおもちゃなら、そのまま寝床にもできるので老猫も気に入ってくれるはずです。

季節ごとの注意点

春は気温の変化に注意しましょう。ターキッシュバンはシングルコートなので、寒さに弱い猫種でもあります。

春は気温が温かくなり始める時期ですが、朝晩と日中の温度差は激しいので、夜中や明け方にはペットヒーターを用意し、暖まれるようにしてあげましょう。

特に子猫は抵抗力がないため、温度差から体調を崩してしまうことも多いので、注意してください。

夏はエアコンを使用して熱中症対策を行う方も多いかもしれませんが、その際は風が直接猫の体に当たらないよう、気を付けていきましょう。

風が体に当たることが原因で体調を崩してしまう猫は意外と多いものです。

そのため、キャットウォークを設ける予定があるおうちは、エアコンの風が避けられるよう、ステップを取り付けていきましょう。

気温が下がる秋は、食欲が旺盛になります。そんな季節だからこそ意識したいのが、肥満対策です。肥満体型にさせないためには日頃からおもちゃでたくさん遊んだり、低カロリーフードを与えたりしていきましょう。

また、秋は換毛期で、被毛がいつもよりもたくさん抜けるので、毛玉ケア用のフードを与えるのもよいかもしれません。

冬は暖房を使用し、防寒対策を行う飼い主さんも多いかと思いますが、同じくらい注意してほしいのが加湿です。

暖房を使うと室内は乾燥し、ウイルスが蔓延したり、被毛が乾燥したりしてしまいます。

そのため、加湿器を設けて、室内を適度に潤わせてあげましょう。

ただし、加湿しすぎてしまうと、逆に外耳炎などの病気を引き起こす可能性が高くなるので、注意が必要です。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ボディチェックを行うときは、全身をくまなく触り、異変がないかを調べていきましょう。

また、その際は併せて、被毛の状態にも変化がないかチェックしていってください。

猫は健康状態が好ましくないと毛ヅヤや毛並みが悪くなることも多いものです。

だからこそ、日頃から被毛を目で見たり、触れたりして状態を確認していきましょう。

顔周りのチェック

目や鼻に異変がないかを調べるときは、同時に口腔内もチェックしてみましょう。

口腔内を見るときは歯周病を引き起こしていないか、歯垢が付着していないかという点だけでなく、舌がきれいなピンク色をしているかも確認してください。

もしも、舌が白っぽくなっているときは、貧血を引き起こしているサインなので、早めに動物病院へ連れて行きましょう。

健康管理に油断は禁物

ターキッシュバンは古くから自然発生している猫種であるため、比較的体は丈夫ですが、飼い主さんは毎日の健康管理に力を注いでいきましょう。

平均寿命は飼い主さんのお世話次第で伸ばすことができるので、日々のブラッシング回数や与えるキャットフードなどにも気を配っていきましょうね。

関連記事

 
 

ABOUTこの記事をかいた人

古川諭香

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。