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一昔前、猫のごはんと言えば、白いご飯にかつお節、おやつには煮干しが普通でした。
今では猫の食に関して正しい知識をもつ飼い主さんも増えて、「猫まんま」をあげている人はかなり少なくなりましたね。
昔は人間用をあげていたかつお節や煮干しも、今では猫専用が登場しています。
かつお節や煮干しを猫にあげることについては賛否があるようですが、【猫ちゃんの削り】シリーズは猫にあげてもいいのでしょうか。
中身を調べてみました。
【猫ちゃんの削り】シリーズはどんな形状のおやつなの?
見た目は私たちが使うかつお節と何の変わりもありません。若干大きめですが、出汁用の薄い削り節のような形をしています。
【猫ちゃんのかつお削り】にはどんな原材料が使われている?
単純なおやつに見えますが、実はこのシリーズには何種類ものアイテムがあります。
かつおを主原料にしたタイプには「無添加かつお削り」「減塩かつお削り」「プレミアムかつお削り」「かつおソフト削り 高齢猫向け」があります。
さらにはかつお以外に「まぐろ削り」「にぼし削り」があるのです。
肉類
「かつお削り」の材料はかつお節です。「プレミアムかつお削り」だけは、じっくり丁寧に熟成させた鰹枯節を使っています。
「まぐろ削り」の材料はまぐろ節、「にぼし削り」の材料はにぼしです。
穀類
穀類は一切、使われていません。
【猫ちゃんの削り】シリーズにはどんな添加物が使われている?
【猫ちゃんのかつお削り】【まぐろ削り】【にぼし削り】はいずれも無添加です。保存料や着色料は使われていません。
【減塩かつお削り】【にぼし削り】には無添加表記はありませんが、天然素材と記載されていますし、同様に無添加なのではないかと思われます。
【猫ちゃんの削り】シリーズの成分は?
【猫ちゃんの削り】シリーズにはどのような栄養があるのでしょうか。【猫ちゃんのかつお削り】を例に栄養分を調べてみました。
たんぱく質
【猫ちゃんのかつお削り】たんぱく質割合はいずれの種類も64%以上です。
かつおそのものを原料にしたかつお節からできていますので、たんぱく質割合が高いのは当然ですね。
たんぱく質は猫にとって一番大切な栄養素ですが、腎臓疾患の猫の場合はフードを低たんぱくにすることが求められます。
腎臓に疾患のある猫の場合は注意が必要かもしれません。
脂肪
脂肪の割合もすべて1%以上です。脂肪の割合は総合栄養食の最低基準9%と比較するとかなり低い数値ですが、おやつですので気にする必要はないでしょう。
【猫ちゃんの削り】シリーズの特徴は?
【猫ちゃんの削り】シリーズにはどんな特徴があるのでしょうか。
減塩タイプがある
先ほども少し触れましたが、【猫ちゃんの削り】シリーズには減塩タイプがあります。
減塩タイプは塩分の少ないかつお節を使用して作られており、通常の削りシリーズより25%塩分カットされています。
塩分の摂取オーバーは猫にとって下部尿路の病気を引き起こす可能性があります。減塩タイプがあるのは嬉しいポイントでしょう。
高齢猫用の【かつお削り】がある
これも最初に触れましたが【猫ちゃんの削り】シリーズには高齢猫用の商品があります。減塩タイプ同様に塩分を通常シリーズより25%カットし、さらに軟らかく仕上げてあります。

おやつの与え方は?
【猫ちゃんの削り節】はどのように与えたら良いのでしょうか。与え方を整理してみました。
与える量は?
パッケージには「体重1kg当たり5g程度を目安に」と書いてあります。
ただ、削り節は軽いため5gでもかなりの量です。塩分や高たんぱくに気をつけるなら規定より少なめにした方が良いかもしれません。
与える時間は?
削り節ですので、おやつとして食間に与えても良いですし、フードのトッピングにしても良いでしょう。
食欲のない時やあまり好きでないフードをあげる時に少し振りかけてみてください。削り節の香りにつられて食べてくれるのでしょう。
多頭飼いの場合の注意点は?
多頭飼いの場合は、食欲のある猫や力のある猫がより多く食べてしまうことがあります。
食べ過ぎはあまり良くありませんので、手から直接与えるか、そばで見てコントロールしてください。
【猫ちゃんのかつお削り】の保存方法は?
未開封でも直射日光や高温多湿な場所を避けて保管してください。開封後は、虫や湿気を防ぐためにもしっかり封をして冷暗な場所に保管しましょう。
封を開けてから時間が経ってしまうと香りが飛んでしまい、猫の食いつきが悪くなることもあります。
あまり長く置いておかないようにしましょう。

削り節は猫の好物ですが、食べさせ過ぎには注意
かつお節もまぐろ節も煮干しも猫が好きな食べ物。【猫ちゃんの削り】シリーズが、食いつき抜群のおやつなのは間違いないでしょう。
ただ、かつお節、まぐろ節、煮干しにはカルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルが多く含まれています。
ミネラルは猫に必要な栄養素ではありますが、摂りすぎると尿路結石や腎臓疾患になる可能性があります。
ペット用は人間用に比べると塩分を抑えてあると言われていますが、それでもミネラル過多になる可能性はあります。
【猫ちゃんのかつお削り】をあげる場合は減塩タイプや高齢猫タイプにし、量も控えめにした方が良いでしょう。