2016年6月21日更新

一人暮らしでも猫を飼いたい!まずは心構えと事前準備を大切に

ペット生活

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編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

一人暮らしで猫を飼いたいと考えた時、これから先長い間、愛情を持って過ごす責任の重さを、まずはしっかり考えた上で飼い始めましょう。

猫と一緒に暮らす生活がスタートすると、猫のごはんやトイレのこと、お部屋の環境のことまで気にかけることがたくさんあります。一人暮らしの生活で猫を飼うのは可能なのか、責任もって考えてから、家族として迎え入れることにしましょう。

 

猫にかかる費用はどれくらい?

猫を責任もって一生世話するためには、猫を飼うための費用を把握しておく必要があります。ここでは、猫を初めて飼う場合のイニシャルコスト、日常的に必要となる出費、何かあった時に必要となる大きな出費などに分けて見ていきましょう。

猫が初めて家に来た時のイニシャルコスト

ネコグッズ

猫が家に来る前に猫のためのグッズを飼い揃える必要があります。ごはんを食べるためのお皿、水飲み容器、トイレ、トイレ砂、猫用ブラシ、爪切り、キャリーなどは最低限、用意しなければなりません。猫グッズの値段もピンからキリまでですが、量販店や100円ショップなどを利用して上手に買い物すれば全部で5000円~6000円ぐらいで購入できます。普通のペットショップで購入したり、デザインのおしゃれなものやブランドものを購入するとなると、1万円~数万円になることもあります。

診察代

猫が家に来たらまず、動物病院に連れて行き、健康状態をチェックする必要があります。地域や病院によって価格は異なりますが、最初の健康チェックで3000円~5000円ぐらい、ワクチンを注射する場合は5000円~6000円ぐらい掛かります。屋外で保護した猫の場合は、風を引いていたり、病気に罹っていたりする可能性もありますので、その場合は数千円以上の費用がプラスで必要となるかもしれません。

日常のランニングコスト

猫と暮らすのに日常、必要なのはフード、トイレ砂、その他消耗品です。フードは何を選ぶかによって大きく差が出ますが、スーパーで購入できるようなドライフードのみ場合、1ヶ月で1500円程度、多少プレミアム感のあるドライフードの場合だと3000円~4000円ぐらいはかかります。ウェットフードの場合もブランドによって価格差がありますのではっきりとは計算できませんが、総合栄養食を選んで与えることを考えると1ヶ月で5000円~8000円程度の出費にはなるでしょう。

トイレの砂は1ヶ月で700円~1000円程度ですが、ペットシートを使う場合、プラス500円程度は見ておくと良いでしょう。その他消耗品も合わせると、日常のランニングコストは最低でも3000円程度、多くの飼い主さんは5000円~6000円程度の出費をしていると思われます。

愛猫のために揃えてあげたいモノのためのプラスαのコスト

絶対必要というわけではありませんが、できれば、猫が家に来て早々に揃えてあげたいモノにケージ、キャットツリー、おもちゃなどがあります。サイズや素材によっても異なりますが、これらをすべて揃えるとなると1万5000円~2万円程度の出費にはなります。大モノは一度購入すれば少なくとも数年はもつはずですので、1回限りの出費と考えて良いでしょう。

想定しておきたい臨時費用

猫を飼っていて一番、大きいのが医療費ではないでしょうか。猫の治療費は人間と違って全額負担。去勢・避妊には2万円~4万円程度は必要ですし、何かのトラブルで怪我や病気をすれば数万円、入院すれば数十万円になることもあります。ペット保険のアニコム損保が調査した結果では猫の年間医療費は、5歳までは4万円程度ですが、年をとるに従って増え出し、15歳では年間14万円に上っています。

さらに、旅行に行く際にホテルや病院を使えば1泊5000円程度の支払いが発生します。猫を飼うにはこうした臨時出費を考えた貯蓄の必要もあるのです。

猫と一緒に暮らすお部屋を考える

まず、猫と一緒に暮らすお部屋がペット可であるか確認が必要です。

猫は、寝ていることが多いとはいえ、普段留守にしている間に鳴いてしまうということもあります。安心して暮らすためにもペット可物件であることが必要です。

また、お部屋の中でも、猫が安心してくつろげる空間を作ってあげるようにしましょう。猫は高いところが大好きですので、キャットタワーを置いてあげたり、ひとり暮らしでお部屋が狭い場合であっても、家具の配置を工夫して猫が上下運動できるようにしておくと、ストレス発散にもつながります。

専用の猫用ケージを用意して、そこにベッドや食事場所、トイレなどを決めてあげてもよいでしょう。また、猫にとって大切な爪とぎ対策を行っておくことも必要です。ペット可物件であっても、壁などをむやみに傷つけてしまわないように注意しましょう。

ケージのススメ

限られた空間にケージを置くことに否定的な飼い主さんも少なくないと思いますが、実はケージは猫にとっても飼い主さんにとっても便利なツールです。底面積は狭くても高さのあるケージを使えば、上の方にステップ台をつけてキャットツリー代わりの運動場にしたり、寝る場所にしたり、1Fを食事スペースにしたりして、省スペースを図りつつ、猫のお気に入りの場所を作ってあげることができます。

子猫の時期や高齢になってからは、留守中の猫の行動が心配ですが、ケージに必要なものを揃えてあげれば不意の事故になることもなく、安心です。長時間、猫をケージに閉じ込めるのは良くありませんが、猫のプライベートスペースとしてケージを活用すれば、飼い主さんにとっても猫にとってもプラスになるはずです。

賃貸なら爪とぎのしつけはマル必

一人暮らしだと賃貸物件に住んでいる人も多いと思いますが、やはり気を遣うのが猫による部屋の破壊。いくらペット可の物件でも、部屋を壊したり汚したりすれば部屋を明け渡す際に高い修理代が必要になります。そんな出費を少しでも少なくするためには対策が必要です。

猫にしつけを

猫に爪とぎされないためのしつけが必要です。できれば生後1ヶ月ぐらいから指定の爪とぎで爪をとがせるしつけをしましょう。間違った場所で爪をといでいるのを見かけたら、爪とぎを与えます。爪とぎで爪をといだら褒めてあげるなどのしつけを繰り返して爪とぎの場所を教えましょう。

家具や部屋を防御しよう

大人になってから引き取った猫などでしつけがうまくいかない場合は、爪とぎの対象になりそうな壁や床の傷を防止する処置を行いましょう。最近では後から剥がせる壁紙や置くだけで使える床材がありますので、これらを利用し、DIYするのがおススメです。壁は床から高さ1mも保護すれば充分ですし、床材も家具の下などは省略しても大丈夫。便利なアイテムを使えば1日で部屋を猫仕様にできますよ。

床材は騒音防止機能のあるものを選ぶのが◎

前項で、床の簡単リフォームについて触れましたが、床材は爪とぎだけでなく、防音効果のあるものを選ぶのがおススメ。猫は高い場所から飛び降りたり、走ったりしますが、この音が下の階に響いてクレームになることもあります。最近では、30㎝~60㎝角ぐらいのサイズのジョイントマットが売られていて、簡単、安価に防音することができます。防音マットは猫の足腰のためにもメリットがあるのでぜひ、検討してみてください。

部屋の温度管理も忘れずに

ここ数年、7月から9月にかけて猛暑日になることが多くなっています。早朝、飼い主さんが家を出る時には25~26℃でも、一人暮らしの限られた空間を閉め切ると、部屋の中の温度は日中、40℃近くなることも。猫が熱中症に罹る可能性が充分にあります。夏は部屋が25~26℃程度にキープできるようエアコンをつけて調整しましょう。タイマーを使用するのも良いですし、最近ではスマホでスイッチのオンオフや温度調整ができるエアコンも登場していますので、最新家電を導入するのも良いですね。

猫の脱走を防止しよう

猫を完全室内飼いする際に考えたいのが、猫の脱走防止策。最近では家に釘を打たなくても設置できるグッズがいろいろあります。たとえば、玄関前に突っ張り棒で設置できるペットゲート。両側に壁があれば簡単に取り付けられ、飼い主さんだけがゲートの開け閉めで出入りすることができますので、猫の飛び出しを防ぐことができます。また、網戸や引き戸を勝手に開けてしまう猫には、専用の補助錠が便利。接着テープで貼るだけで簡単に取り付けでき、しかも猫の力では絶対に開きません。こうした便利なグッズを使うだけで、猫の安全を確保することができるのです。

猫の居場所を作ってあげよう

猫はテリトリー意識の強い動物です。だから猫に幸せに暮らしてもらうために大切なのは猫が落ち着ける場所を作ってあげることです。高いところ、床の上、ソファーの上など猫がよくいる場所にベッドを置いてあげたり、シートを敷いてあげたりして、猫の居場所を作ってあげましょう。何より大切なのは、お気に入りの場所で静かに休んでいる時にはそっと見守ってあげること。猫のペースを尊重してあげることが大切なのです。

 

猫のごはんを考える

キャットフードは、成長段階にあわせて選んであげるようにしましょう。猫はとてもグルメで、風味が落ちると食いつきが悪くなってしまったり、いつも同じフードだと飽きてしまうこともあります。猫の食欲に注意して、いつも新鮮なフード、そして新鮮なお水を用意してあげるようにしましょう。

一人暮らしの場合、決まった時間に猫のごはんを与えることが難しい場合もあります。そんな時は、タイマー機能がついた給餌器が便利です。

また、お水も飲んだ分だけボトルから出てくる給水器を使うことで、汚れを防止することができます。最近では、流水が好きな猫ちゃんに向けた給水器なども販売されていますので、こういった物を活用してみてもよいでしょう。

猫はドライフードに慣らしておく方がいいの?

ドライフードの利点は、手軽でありながら猫に必要な栄養分がすべて入っていることと、保存性があること。飼い主さんの中には朝、出かける時に夜の分までごはんを置いていく人もいると思いますが、そんな場合もドライフードなら常温でも腐ることなく安心です。もし、猫を置いて外出することが多いようであれば、最初からドライフードにも慣らしておく方が良いでしょう。

飼い主さんの強い味方「自動給食機」。使い方のコツは?

外出が多い飼い主さんにとって便利なのが自動給食機。タイマーであらかじめ設定した時間に蓋が開き、猫がごはんを食べられる仕組みの機械です。商品によっては1日何度かに分けて時間設定できたり、猫の姿をスマホで確認できたり、飼い主さんの声を聞かせたりすることができる機能があって、猫グッズの中でも最新機器と言えるかもしれません。便利ですので、留守番猫がいる家にはぜひ、おススメしたいアイテムですが、使うにあたって注意も必要です。

猫に慣れてもらう

猫は警戒心の強い動物ですので、いきなり本格始動すると怖がって食べてくれない場合があります。初めは飼い主さんが家にいる時に使用して、猫が怖がらずに食べてくれるかチェックしましょう。商品によっては蓋が開くときに大きな音がすることありますので、音に慣れてもらう必要があるかもしれません。何度か自動給食機を使用して猫が「これは美味しいごはんを食べられる場所」だと覚えてくれてから、留守時に使用すると良いでしょう。

ただの器じゃないからメンテナンスも大切

自動給食機は電気で動きますので定期的なメンテナンスも必須です。自動給食機には乾電池式とコンセントから電源を取るタイプの2種類がありますが、乾電池式なら電池切れを常にチェックしておく必要があります。また、コンセントから電源を取るタイプなら猫がコードを噛んでいないか毎日チェックしましょう。噛み癖のある猫がいる場合は、コードを保護する処置も必要です。

また、自動給食機は食べ残しや食べ散らかしたごはんが挟まって蓋が開かなくなることもあります。丸洗いはできませんが、洗えるパーツは毎日きれいに洗い、その他の部分も食べかすが溜まったりしないようしっかり掃除してください。

猫のトイレを考える

猫のトイレが砂タイプや、システムトイレなど、様々なタイプが販売されています。

システムトイレは掃除の頻度も少なくて済むため、一人暮らしの飼い主さんにも向いていますが、猫によってはにおいを気にしてしまう場合もあります。どのようなトイレが向いているのか、猫の様子を見ながら決めることが大切です。

猫のトイレは好みを見つけることで90%解決!

猫は意外に神経質なところがある動物です。トイレの種類や場所などが気に入らないと使ってくれないこともあります。トイレを選ぶ際には何に気をつければ良いのでしょうか。

トイレのサイズは猫に合っている?

トイレを選ぶ時にどうしても優先してしまいがちなのが飼い主さんの事情。もちろん、猫が喜んで使ってくれていれば問題ありませんが、使うのを躊躇したり、使わなかったりしたら、トイレ自体に問題がある可能性があります。子猫や高齢猫なのに高い淵を跨がなければトイレに入れない、大きな猫なのにトイレが小さいなどの不備があると、猫にとって使いやすいトイレとは言えません。大きさ、高さなど猫に合っているのかを改めてチェックしてみましょう。

猫の砂、猫の好みに合ってる?

猫砂も「掃除が楽だから」「ホコリが立たないから」など飼い主さんの都合を優先してしまいがちですが、猫がトイレを使わないようなら見直す必要があります。ご存じのように猫砂には鉱物系、木系、紙系、シリカゲルなどさまざまな種類があり、それぞれに一長一短あります。もし、猫がトイレを使わないようならもうひとつ、別の砂を使ったトイレを用意してみましょう。しばらく様子を見て、もし、新しく導入したトイレの方が気に入るようなら砂を変更してみてください。

トイレの場所、落ち着ける場所?

トイレを置く場所も猫にとっては重要です。目立たないところに置きたい気持ちはよくわかりますが、猫が使わなければ変更の必要があるかも知れません。トイレの場所の好みは猫によってさまざま。静かで落ち着ける場所が好みだったり、逆に飼い主さんの見える場所が好みだったり・・・基本的にはゆっくり用を足せる場所を選び、その後、猫の様子を見て判断してください。

猫の頭数とトイレの数のバランスは取れている?

トイレの数の理想は頭数+1個だと言われています。1匹ならひとつでも問題ありませんが、多頭飼いの場合は頭数よりも多い数が必要です。外出が多い家の場合は、こまめに掃除できませんので、余裕をもって揃えてあげてください。

きれい好きな猫のために掃除はなるべく頻繁に

猫は非常にきれい好きで、前に残したウンチやオシッコがあるとトイレを使わない猫もいます。とはいえ、一人暮らしだと、そんなに頻繁に掃除できない場合も多いですよね。そんな場合は、オシッコ跡が残りにくい、木やシリカゲルの砂を選ぶのもおススメ。これらの砂の場合、オシッコは砂の間を通って下のシートに吸収されるため、比較的きれいな状態を保つことができます。

結局、一人暮らしで猫は飼えるの?

里親募集に応募したいけれど、一人暮らしでも大丈夫?

猫を飼おうと思った時に里親募集に応募したいと思う人もいると思いますが、里親募集を実施している団体によっては、飼い主さんに厳しい条件を課しているところもあります。不幸な目にあって保護された猫達に再び同じ体験を繰り返させたくないという気持ちから「本当に飼えるの?」という点をチェックするのです。

一人暮らしでも猫を譲ってもらえるかどうかは団体次第ですので、事前に連絡して条件を聞いてみると良いでしょう。一人暮らしでもペット可の物件に住んでいること、猫をしっかり世話する環境があること(近所に家族が住んでいるなど)、最期まで面倒みる決意があることなど、あなたの熱意を伝えて交渉してみてください。

一人暮らしで飼える猫は何匹まで?

賃貸物件の場合、室内で飼える頭数が決まっていることもありますので、まず物理的条件を確認しましょう。その上で自由に選べる場合は、部屋の広さや猫の世話に費やせる費用や時間などを考えて決めましょう。

よっぽど広い部屋に住み、猫をしっかり面倒みられる環境にない限りは1匹~2匹にしておくのが無難でしょう。一人暮らしだと、融通が利かないことも多々ありますし、若い年代の人の場合はこれから人生設計が変わることもあるはずですので、一時の誘惑に惑わされないでくださいね。

これだけはやってはいけない!猫飼いのNG

可愛い猫を見たら飼いたくなる気持ちは分かりますが、猫を飼うには責任が伴います。ペット不可の賃貸住宅で猫を飼ったり、規定以上の頭数を飼育したりするのは絶対にNG。また、出張や転勤が多いなどの場合も落ち着くまでは猫の飼育は諦めましょう。猫を飼うためにはまず、猫の幸せを考えてくださいね。

日頃の準備で万が一に備える

一人暮らしで猫を飼う場合は、猫の健康管理にも気を配り、かかりつけの獣医師を見つけておくことも大切です。

また、どうしてもお世話ができない時の為に、預け先やペットシッターさんを見つけておくなど、事前準備も必要です。災害が起きた際にはどのように避難するかを確認しておいたり、日頃から備蓄しておくことも重要になります。

猫との生活は楽しく、穏やかな幸せにたくさん包まれます。その分、一人暮らしで飼う場合は、責任もってお世話する意識と日頃の準備を大切にしていきましょう。