2016年5月19日更新

【獣医師監修】アビシニアンは要注意!猫のアミロイドーシスの症状・原因から治療法・予防まで

猫のアミロイドーシスはこんな病気

アミロイドーシスとは「アミロイド」という水に溶けない性質を持つたんぱく質が、細胞と細胞の隙間に沈着してしまうことにより発症してしまう病気です。

発症すると内臓機能に障害が起こり、様々な不調を引き起こしてしまいます。

発症する確率や死亡率はあまり高くありませんが「ある品種」では発生率が高い事を示すデータもあるので注意が必要です。

猫のアミロイドーシスを発症しやすい猫

上記したように猫のアミロイドーシスの発症件数はさほど多くはありませんが、

  • アビシニアン
  • シャム
  • オリエンタルショートヘア

などの品種で発症率が高いとされています。特にアビシニアンは突出しているので、注意が必要でしょう。

猫のアミロイドーシスの症状

アミロイドーシスは腎臓にアミロイドが付着した場合「腎アミロイドーシス」、肝臓に付着した場合は「肝アミロイドーシス」と呼ばれ、それぞれ付着した臓器の機能障害を引き起こします。

それにより以下のような症状が発生します。

  • 食欲不振、体重減少
  • 元気喪失
  • 多飲、多尿
  • たんぱく尿
  • 慢性腎不全
  • ネフローゼ症候群
  • 肝不全(肝アミロイドーシス)

また脾臓に付着するケースもあり、この場合は糖尿病を発症してしまうこともあります。

猫のアミロイドーシスの原因

アミロイドーシスの原因となる「アミロイド」は、先天的な疾患や免疫介在性疾患、慢性的な感染症やがん(悪性腫瘍)により発生します。様々な臓器の細胞に付着し、アミロイド-シスを発症させるとされています。

ただし先にも述べたようにアビシニアン等の特定の品種は、疾患を抱えていなくても突然発症してしまうケースもあります。

主に遺伝的な要因とされていますが、はっきりとは分かっていません。

また一般に、猫がアミロイド-シスを発症しやすい時期は7歳前後ですが、アビシニアンに限っては1歳前後の若猫から発症してしまうこともあります。

猫のアミロイドーシスの治療

症状の元となっている基礎疾患の治療を行います。また同時に投薬治療もすることがありますが、薬では完治は期待できません。

もしアミロイド-シスが原因で慢性腎不全を発症してしまった場合、治療が難しく1年以内に猫が死亡してしまうことがほとんどです。

基礎疾患を予防しましょう

アミロイド-シスには明確な予防法がありません。アミロイドを生み出す基礎疾患を予防することが大切でしょう。

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