2015年6月19日更新

【獣医師監修】愛犬の歩き方がおかしい…。犬のレッグ・ペルテス病の症状・原因から予防・治療法まで

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犬のレッグ・ペルテス病はこんな病気

レッグ・ペルテス病は別名「レッグパーセス病」「大腿骨頭壊死症」とも呼ばれ、成長期の犬によくみられる病気です。

発症すると真っ直ぐ歩くことが困難になってしまうなど、日常生活に支障がでてしまいます。

それだけでなく放置しておくと股関節の硬直や疼痛が生涯続いてしまうので、早期の治療が大切な病気です。

犬のレッグ・ペルテス病の症状

レッグ・ペルテス病は大腿骨頭という、太ももの骨のうち股関節を作る部分が壊死してしまう病気です。

症状は主に歩行に関する異常・障害です。初期症状は「足を庇って歩く」「歩幅が狭くなる」程度ですが、放置しておくとそれらの症状が悪化してしまいます。

  • 臀部の筋肉の委縮
  • 足を引きずるようにして歩く、跛行(はこう)

といった状態がひどくなり、満足に歩くことができなくなってしまいます。

 

レッグ・ペルテス病になりやすい犬種

レッグ・ペルテス病は主に小型犬にみられる病気で、多くは生後4ヶ月~12ヶ月の間に症状を示します。

  • ポメラニアン
  • ペキニーズ
  • プードル
  • ミニチュアピンシャー
  • パグ
  • ダックスフンド

などの、成長しても10キロ以下の小型犬が好発犬種として知られています。

レッグ・ペルテス病の原因

レッグ・ペルテス病はなんらかの原因で大腿骨頭への血流が不足することによって、大腿骨頭が壊死してしまう病気です。なぜ血流が不足してしまうのかは分かっていません。

しかし小型犬の特定の犬種で好発しているので、遺伝的な要因が関係していると考えられています。また、最近ではこれら遺伝的要因に外傷、内分泌、炎症、栄養、循環異常などの様々な原因が複合的にあわさって発症するのではないかと言われています。

レッグ・ペルテス病の治療

大腿骨頭の壊死・変形が少ない場合は、極力犬を動かさないようにする、徹底した「安静療法」がとられることもあります。同時に鎮痛剤の投与などの内科療法を行いますが、これだけではレッグ・ペルテス病の完治は難しいのが現状です。少しでも運動をさせてしまうと、より重度の大腿骨頭の障害につながるリスクもあります。

通常は外科手術によって、壊死した大腿骨頭を取り除くことを検討します。適切な時期に実施し、適切に術後管理を行なえば、ほとんどの場合経過は良好です。術後の経過の良し悪しは術前の状態にも左右されるので、なるべく早期に治療することがすすめられます。

レッグ・ペルテス病の予防は困難です

原因が分かっていない以上、レッグ・ペルテス病を確実に予防することはできません。

初期症状も見つけにくい傾向がありますが、なるべく早く歩行異常を発見し、治療することが重要になってくるでしょう。

 
 

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