2017年6月7日更新

飼っている犬が人に危害を加えたら…?飼い犬のトラブルについて。

ペット生活

ペット生活

編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

飼っているペットが他人に怪我を負わせたり、他人のモノを壊すというトラブルは決して少なくありません。

場合によっては刑事事件になることすらありますので、犬を飼っている人や、猫を放し飼いにしている人は注意が必要です。

今回は、ペットが起こすトラブルについて、ご紹介しましょう。

 

ペットが他人に怪我をさせたら、飼い主にも責任が及ぶ

日本の民法718条では、「動物の占有者の責任」として、動物の種類や性質に相当する飼育をしていた(のに事故が起きた)と立証できない限り、飼い主は責任を免れることはできず、被害者に対して賠償責任があると定めています。

ペットが他人に危害を加えるケースの多くは放し飼い、飼育環境の不備、散歩の際の制御不備などによるもので、こうしたケースでは飼い主さんが責任を免れることは難しいのが現実です。

つまり、自分のペットが他人に何らかの危害を加えたり、他人の所有物を壊したりした場合、その人が不法に住居侵入したなどの例外を除いて、ほぼ100%飼い主はその責任を負わなければならないと思ってよいでしょう。

場合によっては賠償金のみならず、慰謝料を支払う必要もあるかもしれませんので、飼い主さんは自分の責任をよく理解しましょう。

ペットのトラブルは民事事件?刑事事件?

ペットが起こしたトラブルの中でも、飼い主さんの過失により他人に怪我を負わせた「過失傷害」で、被害者が告訴した場合は刑事事件となります。

例えば、飼い犬が誰かに噛みついて怪我を負わせた場合、飼い主さんと被害者の間で示談により民事的に解決できれば刑事事件にはなりませんが、被害者が飼い主さんの対応に納得せず、告訴した場合は刑事事件になるということです。

過失傷害が確定すると30万円以下の罰金又は科料に処せられます。

さらに、ペットの行為が被害者を死に至らしめた場合は、「業務上過失致死傷害」となり、被害者の告訴がなくても刑事事件になります。

この場合は5年以下の懲役、もしくは禁錮又は50万円以下の罰金に処せられます。

 

傷害や破損がなくても罪になる場合も

刑事事件にはなりませんが、ペットの鳴き声や悪臭などについても民事で損害賠償が請求される場合があります。

また、大型犬が小さなペットを噛み殺したなどというケースも損害賠償や慰謝料請求の対象になります。

大型犬や気性の荒い犬、臆病で人に噛みつく癖のある犬、放し飼いの猫などの飼い主さんは、最悪のケースを頭に入れておいた方がいいかもしれません。

都道府県の条例にもペットの起こすトラブルを罰する法がある

ペットが起こしたトラブルを罰するのは国の法律だけではありません。各都道府県の条例でもペットがトラブルを起こした際の飼い主さんの義務を定めています。

例えば、ペットが他人に怪我をさせた場合、

  • 適切な応急処置や事故の再発を防ぐ措置を取ること
  • トラブルが起きてから24時間以内に知事に報告すること
  • トラブルの発生から48時間以内にその犬が狂犬病に罹っていないかどうかの検査をすること

などが決められており、これらに違反すると5万円以下の罰金を処せられます。

条例は都道府県によって変わりますので、自分の住んでいるエリアの条例を調べてみましょう。

トラブルを防ぐ方法はあるの?

飼い主さんとしても、こうしたトラブルを好きで起こしているわけではないでしょうが、ペットを飼う責任としてペットを甘やかさず、制御可能な状態にすることが大切です。

また、ペットが勝手に外に出ないように飼育環境を整備することも必要でしょう。

賠償責任保険がトラブルの際の助けに

また、万が一、トラブルが起きてしまった時のために賠償責任保険に加入しておくのもおススメです。

自分のペットが過失でトラブルを起こした場合、必要な賠償金・慰謝料などの支払いを代行してくれますし、被害者との交渉を飼い主さんに代わって行ってくれることもあります。

トラブルを起こした時に一番大切なのは飼い主さんの誠意ですが、保険に加入していれば物理的なサポートが受けられる点は評価できるのではないでしょうか。

賠償責任保険は自動車保険や火災保険の特約で月額1000円前後で加入することができます。ペット以外でのトラブルの際にも役に立ちますので、興味のある方は調べてみてください。