2015年6月21日更新

ペットの法律、知ってますか?ペットに関する法律と飼い主の義務・罰則

ペット生活

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編集部

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ペットは法律上では「物品」として扱われていますが、命ある大切な存在であることは人間と変わりません。

昭和48年に施行された動物愛護管理法は動物を虐待から守るための法律でしたが、その後、世事に合わせて改定が繰り返され、2013年の改定では、ペット業者や飼い主さんの義務が今までになく強化されました。

もちろんペット愛護の観点のみならず、狂犬病の予防接種は法律で義務付けられていますし、ペットが起こしたトラブルについても法律は罰則を設けています。

これらの法律は、ペットと暮らす飼い主さんとして、知っておいて損はないでしょう。今回はペットに関連する法について簡単にご紹介しましょう。

 

法律が定める愛護動物の定義とは?


愛護動物と言っても実は動物すべてを含む訳ではありません。動物愛護管理法では、愛護動物を「人が占有している動物で哺乳類、鳥類、爬虫類に属するもの」と定めています。

ただし、牛、馬、豚、羊、やぎ、犬、猫、いえうさぎ、鶏、家鳩、あひるの11品種については人間社会に高度に順応した動物という観点から、特定の人に飼育されていなくても愛護動物であると定義されています。

逆に両生類、昆虫、魚類などは、特定の人の管理下にあったとしても愛護動物の範疇には入りません

動物愛護管理法が定める違反と罰則


動物愛護管理法は愛護動物を保護するため、人間に対してさまざまな義務と罰則を制定しています。どんな内容なのか、抽出してみましょう。

  • 愛護動物をみだりに殺傷したり、傷つけた場合、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金
  • みだりに給餌、給水をやめることで愛護動物を衰弱させた場合は、100万円以下の罰金
  • 愛護動物を遺棄した場合は100万円以下の罰金
  • 多頭飼いで周辺の生活環境を損ない、都道府県知事の改善命令に違反した場合は50万円以下の罰金
  • 特定動物を不正な手段によって入手した場合、許可なく飼育・保管した場合、都道府県の知事の許可を得ずに特定動物の飼養又は保管に関する事項を変更した場合などは、6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金
  • 特定動物(*)の飼養又は保管に関する事項に変更があった日から30日以内に、都道府県知事に届出をしなかった場合、6ヶ月以下の懲役または100万円以下の罰金。

*特定動物とは…人の生命、身体又は財産に害を加えるおそれがある動物として政令が定めるワニ、タカ、マムシなどの動物。特定動物の飼養または保管を行う場合は、設備やその他の基準をクリアし、個体ごとに、飼養区域の都道府県知事の許可を受ける必要があります。

環境省ホームページ -より引用

 

狂犬病予防法


日本には昭和25年以降、狂犬病予防法という法律があり、飼い犬に年に一度の予防接種を義務付けています。

  • 犬の登録申請、変更事項の届出、鑑札の着用を怠った場合は、20万円以下の罰金。
  • 犬の狂犬病予防接種、注射済票を付けない場合は、20万円以下の罰金。
  • 狂犬病に罹った犬、罹った疑いのある犬、もしくはこれらの犬等に噛まれた犬の所在を保健所に届けなかった場合や隔離しなかった場合は、30万円以下の罰金。
  • 狂犬病に関する義務を放棄し、予防員の指示に従わなかった場合は20万円以下の罰金。
  • 狂犬病発生に伴う、けい留命令、殺害禁止、死体引渡し、検診及び予防注射、犬の移動制限、交通の遮断又は制限、集合施設の禁止に違反した場合は、20万円以下の罰金。

厚生労働省ホームページ -より引用

現在、日本では狂犬病の発生はありませんが、世界にはまだ、狂犬病の脅威にさらされている国々が数多く残っています。

犬、人間ともに致死率の高い病気だけに、その予防については法でかなり厳しく義務付けられています。

こんな場合も罪になる。ペットにまつわる違法の例

拾ってきた他人のペットを自分のペットにした

他人に飼われているペットを拾得し、そのまま黙って自分のペットとして飼った場合は、占有離脱横領罪に問われ、1年以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

だだし、拾得後7日以内に警察に届け出て、6ヶ月間飼い主が現れない場合には拾得者の所有が認められます。

ペットの死体を公共の場所に勝手に埋めた

そもそも、狂犬病予防法により、飼い犬は死亡後30日以内に市町村長に死亡届を提出するよう義務付けられていて、違反すると20万円以下の罰金に処せられます。

また、みだりにペットの死体を遺棄した場合、50万円以下の罰金に処せられる可能性があります。

まとめ

いかがでしょうか。法律は思ったより厳密にペットに対する人間の行為を監視していることが分かりますね。

一方でこうした法律が必要だということは、それだけペットが雑に扱われている現実があるということでしょう。

こうした法があることで、ペット達が命あるものとして大切に扱われ、さらに、ペットを飼っていない人たちにもペットに対する理解が得られるようになれば良いのではないでしょうか。