2016年3月5日更新

【獣医師監修】犬の甲状腺機能低下症の症状・原因・治療法について

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犬の甲状腺機能低下症はこんな病気

甲状腺は犬の喉のあたりにあり、甲状腺ホルモンというホルモンを分泌する器官です。甲状腺ホルモンには新陳代謝の促進など全身の体調を整える役割があります。

この甲状腺ホルモンの分泌が少なかったり、逆に多かったりすると、体に様々な悪影響が出てしまします。

「甲状腺機能低下症」とは甲状腺ホルモンの分泌が通常よりも少なく、それによりさまざまな症状がでてしまっている状態のことをいいます。

犬の甲状腺機能低下症の症状

甲状腺ホルモンの分泌が通常よりも少ないことで、犬はいつもより活動が鈍くなり元気がなくなってしまいます。具体的には

  • 散歩を嫌がる
  • 悲しげな顔つきになる
  • 寒さに弱くなる
  • 体重が増加し、肥満気味になる
  • 脈拍が弱まり、心拍数が減る
  • 脱毛または毛が薄くなる
  • 皮膚のトラブルが増加する(フケ、皮膚が黒く変色、硬くなるなど)

など全身に様々な症状があらわれてしまいます。

放置して症状が重篤化してしまうと、昏睡状態になったり、意識障害を起こしたりしてしまうこともあります。

 

甲状腺機能低下症になりやすい犬種

甲状腺機能低下症は主に2歳~6歳の大型犬・中型犬に多くみられます。特に

  • ゴールデンレトリーバー
  • シェットランドシープドッグ
  • 柴犬
  • ドーベルマン
  • シュナウザー
  • プードル
  • ボクサー

は好発犬種とされています。愛犬がこれらの好発犬種に当てはまる場合には注意して下さい。また、これら以外の犬種でも甲状腺機能低下症は起こることがあります。

犬の甲状腺機能低下症の原因

甲状腺機能低下症の犬では、免疫系統が誤って甲状腺を攻撃してしまうことにより、甲状腺で炎症が起きてしまう「リンパ球性甲状腺炎」、甲状腺そのものが萎縮して機能が低下してしまう「特発性甲状腺萎縮」がよくみられます。しかし、これらが何故起こってしまうのかについては判明していません。

またクッシング症候群という内分泌疾患の合併症として、甲状腺機能低下症が発症することもあります。

犬の甲状腺機能低下症の治療

甲状腺ホルモン製剤を投与して、不足している甲状腺ホルモンを補います。

正しく投与すれば症状は治まりますが、投薬量が多過ぎると「甲状腺機能亢進症」の症状が現れてしまうので注意が必要です。

リンパ球性甲状腺炎や、突発性甲状腺萎縮が原因の場合、生涯に渡って薬を投与しなければならないでしょう。

他の病気の合併症として起こっている場合には、その基礎疾患を治療することで改善することがあります。しかし、多くの場合、その基礎疾患自体も完治が困難なものです。

予防は困難。早期発見をこころがけましょう

甲状腺機能低下症の予防は難しく、また症状もわかりづらいため、どうしても発見が遅れがちです。

愛犬の体調を日々観察し、なるべく早く不調に気付いてあげられるよう意識しましょう。

 
 

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