2016年3月5日更新

【獣医師監修】すべての犬に起こりうる病気…。犬の変形性骨関節症の症状・原因・治療法・予防法について

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変形性関節症はこんな病気

関節軟骨が何らかの原因で摩耗し、関節軟骨の損傷・変形を起こすなど、関節を構成する組織の変化が徐々に進行してしまった状態のことを変形性関節症といいます。

すべての犬で起こりうる病気で、放置しておくと最終的には歩けなくなってしまうなど、日常に支障をきたすレベルの障害を負ってしまう可能性のある病気なのです。

犬の変形性関節症の症状

変形性関節症になると患部(関節)に痛みが生じ、不自然な歩き方になります。

具体的には

  • ゆっくり歩く
  • 関節が硬くなり、曲がらなくなる
  • 階段を登りたがらなくなる
  • ベッドから出てこられなくなる(立ちあがることが難しくなる)
  • 運動を拒否するようになる
  • 患部に触れられるのを嫌がる
  • 患部を過度に舐める

といった症状があらわれます。さらに悪化すると関節を動かす度にパキパキという捻髪音が聞こえたりするでしょう。

最終的には関節の可動域が狭くなり、歩行困難に陥ってしまうこともあります。

 

犬の変形性関節症の原因

変形性関節症は、過度な物理的ストレスが関節にかかることで、徐々に進行していきます。具体的には、

  • 股関節形成不全
  • 肘の異形成
  • 膝蓋骨脱臼
  • 離断性骨軟骨症

といった先天的な疾患や、

  • 老化
  • 外傷(交通事故など)

といった後天的な理由があげられます。

これらによって、正常な関節表面が破壊されてしまったり関節が不安定化したりすることが、関節軟骨がすり減ったり、関節を構成する関節包といわれる組織が分厚くなったり硬くなったりすることにつながります。

変形性関節症になりやすい犬種

基本的にはどの犬種でも発症する病気ですが、その中でも特に

  • ゴールデンレトリーバー
  • ラブラドールレトリーバー
  • ロットワイラー
  • シェパード

などの大型犬が発症しやすいとされています。

犬の変形性関節症の治療

基本的には療法食・サプリメント・薬を組み合わせた治療を行います。抗炎症剤などを投与して痛みを緩和し、体重管理と運動療法で症状の軽減や進行の抑制を目指します。

また、関節軟骨にストレスを与えているような疾患がある場合には、これを治療するための外科手術が必要になることもあります。

肥満の予防が変形性関節症の予防につながります

先天性の関節疾患に対し、適切に手術を行なうことは、変形性関節症の予防につながります。

また、肥満は関節に負担をかける大きな要因の一つです。子犬の頃から適度な食事・適切な運動をこころがけ、体重を適正に保つことが変形性関節症の予防につながります。ただし過度な運動は逆に膝にダメージを与えてしまうので、注意しましょう。

 
 

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