私にも猿は飼えるの? 猿の習性、特徴、飼い方について

まるで人間のタレントのような巧みな演技(?)と存在感でTVでも人気を集めている猿。頭も良いのでペットというよりパートナーとして家にいたら面白そうです。

しかしながら、果たして一般の家で猿を飼うことはできるのでしょうか? 飼うことができるとすれば、何に気を配れば良いのでしょうか?

今回は猿の飼い方についてご紹介しましょう。

 

猿はペットに向いている?

猿は霊長類である上、集団で生活する習性があるため、犬のように人間に素直に従うペットになるわけではありません。知能も高いだけに、人間の思い通りに服従させるのは簡単ではないのです。

さらに、猿は集団の中で常に階級を意識し、シビアなヒエラルキーの中で暮らしているため、飼い主さん優位の力関係が非常に大切になります。

最初の接し方がうまくいかず、猿が飼い主さんを自分より下に見てしまうと、猿は言うことを聞かないだけでなく、攻撃的になることもあります。

さらに飼い主さん自身が猿より上に立ったとしても、飼い主さんの家族や他のペットに関しては、階級下に見ることが多いため、中途半端な知識で飼育するのは難しいでしょう。

特に子供のいる家庭では、こうしたことをよく理解し、充分な知識と飼育経験者のアドバイスの下で、猿を飼うことが大切です。

 

どんな猿がペットに向いている?

猿は種類の多い動物ですが、やはりペットに適しているのは小型で比較的人に懐きやすいタイプです。

リスザルやコモンマーモセット、ピグミーマーモセットなどがペットに向いています。これらの小型の猿はケージで飼うことができるため、一般の家庭でも飼育が可能です。

 

猿はどこで購入するの?

猿は一部のペットショップか専門の取扱店で購入が可能です。

猿はアフリカなどの地域でエボラ出血熱やマールブルグ病の感染源になった経緯があるため、輸入できる国はアメリカ、中国、インドネシアなど一部の国に限定されていますし、輸入にあたっては検疫も必要です。

猿を購入する際には出自の明確なところから購入するようにしましょう。

また、購入したら血液検査などを行う必要もありますので、こうしたアドバイスを受けられるところでの購入がよりおススメです。

 

猿を飼うのに必要なものは?

まず、ケージが必要です。小型の猿は手のひらサイズですが、運動不足になると筋肉が衰弱したり、骨が変形したりすることもあります。

ケージは中で動き回れる広さにし、高さも1m~1.5mは確保した方が良いでしょう。

ケージの中に必ず用意したいのが止まり木です。止まり木は齧られても良いように丈夫な素材を選び、猿が摑まった時に頭が天井に着かず、尻尾が床に着かない高さに設置します。

止まり木の他にも上で休める休憩スペースを作ってあげると良いでしょう。

猿はケージの中でも床に座っていることはほとんどありませんので、ケージの中間部に摑まったり、乗ったりする場所を用意することをおススメします。

また、小型の猿の多くは熱帯、亜熱帯産で寒さに弱いタイプが多いので、ケージの中に温かいスポットを用意することが大切です。

もちろん、室内温度も温かく。寒い時期はもちろんのこと、夏の冷房が猿には寒すぎることがありますので、こまめな温度チェックが必要でしょう。

さらに、室内で猿を飼育する場合、日光不足によって病気を誘発する可能性があります。日光がふんだんに入らない部屋で猿を飼う場合は紫外線ライトなどの設備も必要となります。

その他、えさ場や水飲み場なども必要ですが、猿はこうしたものを噛んで壊してしまうことがありますので、なるべく丈夫なものを購入した方が良いでしょう。

ちなみに猿にトイレのしつけをすることは困難ですので、ケージの床は常に掃除するようにしましょう。

食事は何をあげれば良いの?

猿は基本的に人間の食べるものは何でも口に入れますが、栄養バランスが崩れる可能性があります。

なるべくなら普段の食事は猿専用のフードを与え、補助的にバナナやリンゴなどの果物を与えましょう。

食事の回数は猿の種類によって若干、違いますが、小型の猿は1日2回に分けてあげると良いでしょう。

猿と人間は感染症を共有する

同じ霊長類の人間と猿は風邪などの感染症を共有してしまいます。特に多いのが、外出して感染症に罹った飼い主さんから猿にうつるケースです。

風邪やインフルエンザなどに罹ったら、猿とはなるべく距離をおくか、飼い主さんがマスクをして猿を防御しましょう。

また、猿は飼育頭数が少ないため、猿に詳しく正確な診察ができる獣医さんは多くありません。猿を飼うと決めた時から、猿を診察してくれる獣医さんを探しておくことが大切でしょう。

同じ種類の猿を飼っている飼い主さんのコミュニティに参加し、情報を得るのも良いでしょう。

猿をしつけることはできる?

感情が人間に近く、飼い主さんとの力関係が微妙な猿のしつけは、犬のしつけとは訳が違います。そもそも、しつけという概念がないとも言えるからです。

猿より上位に立とうとして叩いたり、極端に怒ったりすると怖がってストレスをためてしまいますし、甘やかせばなめられる可能性もあります。

猿を飼うことを決めたら

最初にご紹介したように猿を飼うのは簡単なことではありません。

猿のコミュニティサイトには「病気になったらどうするのか?」「猿に噛まれたけれどどうしたらいい?」などさまざまな質問が寄せられています。

猿との生活を始めたら、日々学びになると心得えましょう。

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