2016年10月24日更新

猫の目は人間の目とどう違う? 猫の目の仕組み、見え方、視力など猫の目の秘密に迫る

比喩に使われたり、宝石の名前になったりしている「猫の目」。

明るさによって黒目の大きさが変わり、暗いところでも見えることは一般的によく知られていますが、実はたくさんの機能と不思議が隠されています。

今回は猫の目の秘密に迫ります。

猫の目はどんな仕組みになっているの?

まず始めに猫の目の部分とその名前について知っておく必要があるでしょう。

猫の目は人間と違って白目がありません。代わりに「目の色」を決めている虹彩という部分が目の中いっぱいに広がっていて、その中央部分に黒目があります。

虹彩の中には「瞳孔括約筋」という筋肉があり、これが瞳孔をコントロールしています。

瞳孔とはカメラの絞りに似た器官で、人間にも猫にもあり、周囲の明るさによって縮んだり広がったりして目の中に入る光の量を調整しています。

黒目が大きく見えたり小さく見えたりするのは、この瞳孔の収縮によって決まるわけです。

人間と猫の違いは、人間の瞳孔が巾着を絞るように丸く絞るのに対し、猫の場合は縦に絞る点です。猫の瞳が明るい時に1本の線のようになるのは、このためです。

瞳孔を縦に絞れるメリットは、光の変化に素早く対応できることです。

このことにより、猫は瞳孔を1㎜の細さから14㎜のまん丸な状態まで一瞬のうちに変化させることができるのです。

また、瞳孔を絞る筋肉は副交感神経、逆に広げる筋肉は交感神経の影響下にあり、その時の感情や心の状態によっても大きさが変わります。

猫の目の色、どんな色がある?

猫の目の色とは虹彩の色のことを示していますが、メラニン色素の少ない方からグリーン、ヘーゼル、イエロー、アンバー、カッパー、また、めずらしい色としてブルー、レッドなどがあります。

グリーン、ブルーなどの目の色は、虹彩の中に含まれているメラニン色素が光の中の一部の色を吸収することで発生していると言われています。また、白猫に多い赤目はカメラでフラッシュを焚いた時に起きる赤目現状と同様、眼球の中の血管の色が見えています。

猫の目の瞬膜は何のためにあるの?

猫の目の目頭部分にある白い膜を瞬膜と呼びますが、これは猫だけでなく、爬虫類から両生類、鳥類に至るまで多くの動物が持っている機能です。

瞬膜は車のワイパーのような動きで眼球を涙で濡らしたり、ゴミを取り除いたりする役割を果たしています。

実は視力が弱い、猫の目

獲物を捕らえる能力や暗いところでも見える機能のため、猫は視力に優れていると思われているようですが、猫の視力は人間の10%位だと言われています。

これは猫の目の構造に関係があります。

元々夜行性の猫の目は、水晶体(目の中のレンズ)や角膜を大きく発達させることで、わずかな光でもキャッチできるようにできています。

このため、猫はやや近視的な視力となっていて、75㎝位の距離にもっともよく焦点が合うのです。遠くのものは、ぼんやりとしか見えず、発達した成猫でも視力は人間でいう0.3位です。

また、近いところも30cm以内は焦点を合わせることができません。逆に猫の目が得意としているのは、素早く動いているモノを見分ける能力だと言われています。

また、色域も限られていて赤や緑などの色は見分けがつきません。

これは、夜に獲物を獲ることが多かった猫にとって獲物の色を見る必要性は高くなかったためだと言われています。

猫の目や視力について知ると、考え改めるべき習慣も出てきそうですね。

例えば、猫に自分の顔を認知してもらうためには30㎝以上離れていた方が良いでしょうし、人工着色料で色付けしたペットフードは、人間にとって美味しく見えても猫には無意味だということも分かります。

猫についてより深く知ることで、猫への対応も変わってきますね。

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