犬の目の役割は? 犬の目について解説

犬の気持ちを知りたがる飼い主は多くいます。犬たちが何を思っているのか考えるためには、犬たちが何を見ているのかについて考えることも大切です。

当たり前ですが、犬の目の機能と人間の目の機能は違うため、犬は私たちが見ているようには世界を見ていないかもしれない…

今回は、犬の目と私たちの目の違いについてお話しします。

 

犬の目の役割

犬の目は一体どんな役割があるのでしょう。

犬の目の大きな役割の一つに“他の諸機関を補う”というものがあります。それを説明するには、犬の先祖であるオオカミの話まで遡ります。

より詳細な獲物の位置を探る

今の犬もそうですが、オオカミはその優れた嗅覚を獲物追跡の一番の手がかりにしていました。

しかし嗅覚で知ることのできる「匂い」は空気の流れが変わると、匂いも迂回してしまい、獲物の存在を知るためには不十分でした。

そこで匂いよりも確実に伝わる光を使い、視覚によって嗅覚の働きを補うこととなりました。

弱い光の中でも、獲物の動きを捉えるのに優れた目

また、オオカミが狙う獲物の多くは迷彩色でカモフラージュしていることが多く、活動時間も夕暮れや夜明けであることが一般的でした。

そのため、光の少ない中でも獲物の動きがよく見えるよう、感受性が優れていきました。

 

犬の視野は広いが、真正面にあるものはよく見えていない

人間は目が顔の真ん中についており、目の中の細胞も真正面のものを見るのに適しているため、顔から1メートルくらいにある他の人間の顔がよく見えます。

一方、犬の目は顔の側面に位置しているため、視野が広く周辺にあるものがよく見えます。その代わり、真正面にあるものはあまりはっきりと見えておらず、焦点があっていないぼんやりとした映像になっています。

この違いにより、犬は私たちのように前足を器用に工夫して使うことがないのです。

 

犬にとって視覚は二次的なもの

どうでしょう?ほんの少し紹介しただけでも、犬と人間では見えているものがずいぶん違うことがわかります。

私たちは主に視覚に頼って生活しているため、例えば歩道と車道を分ける白線もはっきり見えて、行動することができます。

しかし、犬は主に嗅覚で生活するため、白線とその周りの道路の匂いの違いをかぎ分けようとするため、白線とその周りの道路の間によほど大きな匂いの差がない限り、白線を意識して歩くことはないでしょう。

そう思うと、普段私たちが生活している世界が、犬にとってどんな風に映っているのか(匂っているのか)、少し考えてしまいますね。

私たちが見分ける多くの違いに疎い一方で、私たちが見落としている細かなものを見ているのかもしれません。

愛犬が何を思っているのか、それを考える一つの材料になれば幸いです。

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