2016年2月1日更新

犬の問題行動とは?問題行動の原因と対処方法について

犬と一緒に暮らす人間にとって都合が悪く、「これは問題だ」「困ったな」と感じる犬の行動を「問題行動」と呼びます。高い知能と豊かな感情をもつ犬は、人間にとってかけがえのないパートナーとなりますが、犬の習性を正しく理解していないと人や他の犬に対して攻撃的になる、無駄吠えをする等の問題行動を起こすようになります。言い換えると飼い主さんが、習性を正しく理解して接し方を変えていけば多くの問題行動は解決できるのです。

原因を探る

犬が問題行動を起こすには、必ず原因があります。飼い主さんが無駄吠えに困っていたとしても犬には、吠える理由があり無駄とは思って居ません。散歩や運動不足によるストレス・家庭内の人間関係のトラブル・栄養状態が良くない・アルファシンドローム(家族の中で自分がリーダーだと勘違いしている状態)等があります。

健康上の問題がなく、環境の変化等のストレスをためる原因がない場合、接し方が間違っているために、わがままを増長させている事が多い事が考えられます。犬の習性を理解し正しい接し方で問題解決を出来る様にしましょう。

無駄吠え

前に述べたように、犬が吠えるには必ず理由があります。人間にとって好ましくない場合に吠えると、すべて無駄吠えとなってしまいます。この無駄吠えは「不衛生」「悪臭」と並んで近隣住民との三大トラブルと言われるほど苦情の原因になります。

犬好きなら多少の吠えは気にもならない事ですが、その様な方ばかりではありません。犬がどんな時に吠えるのかを観察して原因を取り除くか、我慢して吠えない事を学習させるかすることが重要です。

何かを要求して吠える

この吠えの場合は、徹底的に無視をします。吠えていても知らん顔して、目も合わせてはいけません。最初は10分でも場合によっては30分でも吠えているかもしれません。吠えても、思い通りに行かない事を教えます。ケージやサークルに入れた時などにも「出して」と見られる行動ですが、ひたすら無視します。

しばらくすると疲れて休憩し再び吠える事を繰り返しますが、段々と、休んでいる時間の方が長くなってきたら占めたものです。犬が静かにしている時に不意に、突然要求をかなえてあげます。

犬は、不意を突かれキョトンとしますが、要求はしても通らない・飼い主さんの気が向いたときにしか聞いてもらえない事を学習します。完全に諦めるまでは一度でも吠えている途中で要求を叶えてはいけません。次は、前より張り切って吠えるようになってしまいます。この訓練をするにはご近所にしつけ中で、暫く鳴き声が煩いかも知れない事を、告知して協力をお願いしましょう。

チャイム吠え・来客吠え

宅配業者や見知らぬ人等の来訪者が自分のテリトリー(家)に近づいた時、またはチャイムを鳴らしたとき、排除しようとけたたましく吠えます。家の窓から見える通る人・登下校時の子供たちに吠えるなど、状況は様々です。窓から見える人、声に反応する時はカーテンを閉めて視界を遮る、テレビ・ラジオなどをボリュームをあげる。大好きなオモチャやオヤツで気をそらせるなど、犬の注意を他の物に向けさせるようにします。吠えるのを止めたらたくさん褒めます。

来客に対して吠えるのは、警戒からのものと、構って欲しくての場合があり、後者の場合はしばらくすると、慣れてくるので心配はいらないのですが心配なのは警戒から吠えている場合です。親しい友人などに協力してもらい、来客役で来てもらってオヤツを初めは目を合わせずに、犬に向かって投げてもらいます。

まだ吠えるようなら今度は話しかけながらもう一度投げます。犬の反応を見ながら、少しずつ距離を縮めて最終的に手から食べさせるように練習します。一人だけではなく、何人かに協力して貰えると効果的です。来客=良いことが起きると教え込みます。ただし、慣れてくるまでは危険防止のためリードを付けて行う事をお忘れなく。

練習しても、どうしても慣れない犬もいます。専門家に相談する方法もありますが、来客がストレスとなり問題行動がエスカレートしてしまわないように、日頃から犬が自分だけの安心できる場所を作っておく事も大切です。クレートやサークル、客間とは別の部屋など「ここにいれば安心」と犬が思う場所があれば、来客中はその中で待たせておけば良いのです。お気に入りの場所を見つけてあげましょう。

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