2017年6月14日更新

犬のシャンプーの手順や頻度、お湯の温度は?犬を自宅でシャンプーをする方法。犬のシャンプーの具体的な手順について

汚れやすい被毛を清潔に保ち血行を促進するなど、シャンプーには色々な効果があるので、愛犬の体に負担をかけないように手順をご紹介します。

シャンプーはどうして必要?

シャンプーは、被毛の汚れを取り除いて体臭の抑制をする効果の他に、血行を促進するマッサージ効果もあります。ただし、健康な皮膚の場合はあまり頻繁に洗いすぎると、被毛を保護する皮脂が失われ逆に炎症を引き起こす原因になります。通常、3~4週間に1度くらいが目安となります。

シャンプー前の体調チェック

シャンプーさせる前に、体調のチェックは必ず行いましょう。

シャンプーは、人間が思っている以上に体力を消耗します。事前に、少しでも体調が悪そうな時は、無理をせず見合わせましょう。可能であれば、熱をはかり平熱である事を確認できればベストです。平熱は、個体差はありますが38.0~38.5℃くらいです。犬の平熱を把握しておき、微熱があった場合などはシャンプーは控えた方が良いでしょう。

シャンプーの手順と注意点

シャンプーやリンスは、なるべく目に入らないように注意しましょう。人間も、シャンプーなどが目に入ると非常に痛い思いをしますが愛犬も同じです。

1.温度

シャワーのお湯を出して手首にあてて、温度を確認します。少し温かいなと感じる36~38度が適温です。夏はややぬるめに、冬はやや温かめにして行いましょう。

2.体を濡らす

いきなり顔にお湯をかけると、愛犬がビックリしてしまいます。

後ろ脚の方から徐々に濡らしていきます。このとき、シャワーヘッドを犬の体に密着させるようにすると、シャワーの音がしにくくなるため犬も、あまりビックリしません。まんべんなく、アンダーコートがある犬種は密集した地肌の方まで濡らしていきます。胸や腹部は下から手をあてて、そこにお湯を溜めて軽くたたき上げるようにすると、まんべんなく行き渡ります。

3.肛門腺

全身をくまなく濡らしたら、ここで肛門腺を絞ります。肛門の両側4時と8時の方向あたりを、指でつまみ肛門嚢をつぶすようにすると上手く絞り出せます。肛門はデリケートな部分なので絶対に爪を立てないように気を付けましょう。

4.いよいよシャンプー剤をつけて洗います。

シャンプーは種類によっては、原液のまま使用するものや希釈して使用するものがあります。希釈して使用するものは、あらかじめボトルや洗面器などに作っておくとスムーズにシャンプーできます。背中から左右に分けて親指の腹を使いマッサージするように被毛と皮膚を洗います。爪を立てないように一定方向に動かすのがコツです。特に汚れやすい肛門周辺・陰部・指の間は丁寧に洗います。

5.すすぎ

すすぎの手順は、体を濡らすのと同じですが、流す順番は逆になります。今度は、頭部から始めます。お湯が、頭部にかかる時間がなるべく短く済むようにしましょう。シャンプーは基本的には2度洗いにします。仕上げのすすぎは、すすぎ残しがないように注意しましょう。リンスは頭部を除く全身にまんべんなく馴染ませます。被毛に馴染んだら、完全に洗い流します。洗い残しがあると皮膚の炎症の原因になる事があるので注意します。リンスの、すすぎが終わったら耳の中に残った水を「ブルブル」させて出させます。水が残っている時は、これで抜けます。

6.タオルドライ(タウリング)

シンクまたは浴室で、愛犬自身に「ブルブル」と身震いさせてある程度の水切りができますので、その後足先や耳など飼い主さんの手で優しく握るように絞ります。そして、バスタオルや吸水タオルで拭いていきます。この作業を十分に行う事で、ドライヤーでの乾燥作業の時間短縮ができます。ただし、あまりゴシゴシすると特に長毛種の愛犬は被毛が絡まってしまい、乾かすときに大変なので気をつけましょう。

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