「シベリアンハスキー」の性格やかかりやすい病気、飼い方をご紹介!

シベリアンハスキーの特徴

オオカミの様な顔立ちや「犬ぞり」でも有名な犬種です。日本では、80年代~90年代に爆発的なブームになった中型犬です。このブームは映画「南極物語」やマンガ「動物のお医者さん」によるものだと言う意見も多いです。灰色と銀、白黒、純白など様々な毛色があります。目はアーモンド形で、茶系、ブルー系が主ですが、稀に左右の目の色が異なる犬もいます。

成犬時の体重は15kg程~30kg弱程とされています。
多くの団体では中型犬と分類されている様ですが、ドックショー向けなどでなく一般家庭で飼育されているシベリアンハスキーでは30kg以上ある犬も少なくなく、大型犬として扱われる場合も多いようです。

どちらにしても子犬の時には想像もできなかったほど大きく成長するので、その点をよく考えから飼う事をお勧めします。

シベリアンハスキーのかかりやすい病気

オオカミを思わせる鋭いまなざしを持ちながら、とても遊び好きで陽気なシベリアンハスキー。警戒心が強いですが、心を許した相手にはとても友好的で人なつっこく接する姿から、ハスキーの愛称で人気です。シベリアンハスキーは抜群の体力とパワーをもち、たくさんの運動が必要なので毎日の散歩は欠かせません。そんなシベリアンハスキーで知っておきたい病気を紹介します。

シベリアンハスキーの脳の病気

特発性てんかん

特発性てんかんとは、脳に腫瘍や炎症などの異常が見つからないにも関わらず、けいれん発作などを起こす病気です。特発性てんかんの発症の詳細なメカニズムはわかっていません。

症状は様々です。全身がけいれんし、意識を失い、よだれや失禁を起こす全身発作や、顔面の一部や四肢だけがけいれんしたり震えたりする部分発作があります。発作は一時的で、発作がおさまるとけろりとしていることもよくあります。

特発性てんかんは完治が困難で、生涯つきあっていかなくてはなりません。治療方法は、発作の頻度や重症度から決定します。軽症であれば、投薬はせずに経過観察のみを続けることもあります。一方で、複数の薬を組み合わせて発作を抑えていく場合もあります。

シベリアンハスキーの目の病気

白内障

水晶体が白濁して視力障害を起こす病気です。シベリアンハスキーでは若いうちから白内障を発症することがあります。

ごく初期の白内障は、健康診断などで指摘されることがあります。白内障が進行すると、飼い主も水晶体の白濁を確認できるほか、視力障害のため散歩を嫌がったり、物にぶつかりやすくなったりします。

白内障で視力が失われた場合、視力を取り戻すための外科手術を行なうことがあります。手術を実施している施設、手術が可能かどうか、合併症や手術後に必要な処置などについて、かかりつけの獣医師とよく相談しましょう。

緑内障

眼球内部の圧力(眼圧)が上昇することで視神経や網膜が障害され、視力障害を起こす病気です。

急性緑内障を発症すると視力障害のほか、角膜が混濁したり、目が充血したりします。さらに、強い痛みで目を閉じられなかったり、目の周囲を触ろうとすると噛み付いたりすることもあります。

治療としては、眼圧を下げて視力を回復させるための点眼薬や内服薬のほか、時には外科手術を行ないます。また、急性期には、緊急的に眼圧を下げるための薬の注射を行なうこともあります。状態が安定したら、正常な眼圧と視力を維持するために内科治療を続けます。緑内障は再発を繰り返しながら悪化することがよくあります。視力が回復できない場合、痛みをとるために眼球摘出や義眼の挿入を行なうこともあります。

ブドウ膜皮膚症候群

メラニン細胞が多く分布するブドウ膜での炎症と、鼻鏡など色素の多い部位での皮膚の脱色が起こる病気です。ブドウ膜とは、虹彩や脈絡膜、毛様体と呼ばれる目の中の組織の総称です。ブドウ膜皮膚症候群は、免疫反応の異常が原因とされています。

症状としては、目の痛みがでたり、角膜が濁って見えたりするほか、結膜が充血して涙が増え、やがて視力障害が起こります。また、眼瞼や鼻鏡などの黒い部分が次第に脱色します。

治療には、異常な免疫反応による炎症を抑えるための内科治療を長期間続けなくてはなりません。炎症のコントロールが難しく、続発性緑内障を起こして失明してしまう場合もあります。

シベリアンハスキーの泌尿器の病気

異所性尿管

本来、腎臓から膀胱へと接続している尿管が、尿道や膣に接続している先天性の病気です。尿路感染症や腎障害を併発することもあります。

腎臓で作られた尿が膀胱を経由せずに膣や尿道へ流れるため、尿が膀胱に貯留せず失禁を起こします。先天性の病気なので、子犬の頃から常に尿を漏らしている状態で、膣炎や膣の周囲の皮膚炎を起こすことがあります。

尿道や膣に接続している尿管を膀胱へ接続させる移植手術を行ないます。これにより、基本的には尿失禁は起こらなくなります。しかし、時に尿道の締まりが十分でないために尿失禁が完治しないケースがあり、内科治療を試みることもあります。 膣の周囲の皮膚炎に対しては、周囲の被毛を短くするなどして清潔を保つなどのケアも必要です。

シベリアンハスキーの内分泌の病気

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンが十分に分泌されなくなる病気です。ほとんどの場合、詳細な原因は不明です。

甲状腺ホルモンには様々な働きがあり、甲状腺機能低下症では色々な症状が起こります。なんとなく元気がない、震える、といった症状や、脱毛、皮膚の黒ずみなどが見られます。また、多くの場合で食欲旺盛になります。

治療としては、投薬で甲状腺ホルモンを補います。甲状腺機能低下症の根治は困難です。そのため、生涯にわたって治療を継続しなくてはなりません。

シベリアンハスキーの骨と関節の病気

股関節形成不全

生まれつき股関節が不安定で、亜脱臼を起こしている病気です。発症には遺伝が関与しています。成長に伴って病気は進行し、不安定な股関節ではやがて関節炎が起きます。

症状としては、後ろ足がうまく使えず跳ねるように歩いたり、腰を振って歩いたりします。また、うまくおすわりができない、運動や段差を嫌がるといった症状も見られます。これらの症状は成長期に始まります。多くの場合、成長後に症状が一旦軽快するように見えますが、股関節の関節炎は進行していくため、後に症状が再発します。

軽症であれば、体重管理やリハビリテーションを行ないながら、鎮痛剤やサプリメントを用いて股関節形成不全とつきあっていきます。滑りにくい床材を使うなどの生活環境の工夫も効果的です。一方、外科手術が必要な場合もあります。年齢や体格、股関節の状況などを考慮して手術方法を選択します。

前十字靭帯断裂

加齢や肥満などが原因で膝関節が不安定になっていたり、過度な運動をしたりした時に、膝関節に非常に強い力がかかることで前十字靭帯が断裂することがあります。

急性の断裂の場合、突然後ろ足を全く使いたがらなくなったり、ほとんど着地しなくなったりします。部分断裂の場合には、運動時にのみ足を引きずる事がある程度ですが、関節炎は徐々に悪化していきます。慢性的に関節炎が続くことで、膝関節が変形し、やがて常に足をひきずるようになります。

シベリアンハスキーのような大型犬では、安静と痛み止めのみでのコントロールは難しいことがほとんどです。膝関節の変形を伴う関節炎を起こさないためにも、できるだけ早い段階での手術が勧められています。

シベリアンハスキーの寿命

寿命は12年前後と言われています。本来-50℃前後での環境でも耐えられる様、分厚いダブルコート(毛が二層)であるため、日本の夏はシベリアンハスキーにとって耐えがたいものだと言われています。高温多湿による体調不良が寿命に大きな影響を与える事は間違えないでしょう。季節に関わらず「快適に過ごせているか」日々注意深く観察し、野外でも必要に応じて温度調節ができる工夫をする必要があります。

シベリアンハスキーのしつけ・トレーニング

ただ、その好奇心の強さ、活発さなどから子犬時の「いたずら」で大変な思いをする飼い主も多いようです。幼児期から根気よくトレーニングをしておかないと成犬になってもいたずらが続き、そのいたずらが要因となり寿命を縮めてしまうかもしれません。

例えば、好奇心が強いので「何でも口に入れてみる」などの行為が多く、誤飲を起こしやすいと言われています。誤飲に気づかないと最悪死に至る場合もあり、気づいても危険性のある物を飲み込んでしまっていた場合などは手術が必要になる事もあり、「いたずら」と言ってもそれが大きなリスクになりえます。

そりを引っ張れるだけの筋力や体力がある事をよく理解し、早いうちからトレーニングをしないと散歩もままならないと言った状況になります。相当の運動量を必要とするシベリアン・ハスキーですから、散歩にも行けないとなると心身共に大きなストレスになり、寿命を縮める結果を招きかねません。

シベリアンハスキーを飼育する際の注意点

シベリアンハスキーの祖先は「遠吠と言う手段」で遠くに居る仲間ともコミュニケーションをしていたので、シベリアンハスキーは本能的な理由から遠吠えや無駄吠えをする事も多い様です。これは、飼い主だけでなく近隣の住民をも悩ませ、近隣とのトラブルになる事もあるようです。吠えないようにトレーニングをする方、さらには犬の声帯の手術をする方もいるようですが、ある程度は「本能によって起こりえる行動」と理解し、住宅密集地などでの飼育を避け、犬と人間の両方が快適に暮らせる環境がある方が飼うのが望ましいでしょう。

犬種の体質や特性、遺伝による本能なども理解し、それに合った環境で少しでも快適に暮らせる事が寿命を延ばす鍵になるのだと思います。

ペット生活

ライター:ペット生活

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