2016年3月3日更新

【獣医師監修】犬の糖尿病にかかりやすい犬種から原因・症状・治療方法まで

糖尿病は数ある病気の中でも、もっとも馴染みのある病名の一つではないでしょうか。

食生活が制限されてしまうだけでなく、様々な合併症を引き起こすとても危険な病気であることは、みなさんご存じでしょう。実は犬にも糖尿病が存在するのです。

今回は、犬の糖尿病についてご紹介しますので、愛犬の健康管理に役立てて下さい。

糖尿病にかかりやすい犬種

トイ・プードルやダックスフンドなどが他の犬種にくらべ発症しやすいようですが、基本的にどの犬種でも発生する可能性があります。

またオスよりもメスの方が糖尿病になる可能性が高いです。中年齢以降の発症が多いですが、若齢時に見られることもあります。

糖尿病の原因

糖尿病はⅠ型とⅡ型に分けられます。犬に多いのは、人のⅠ型に近いタイプの糖尿病です。Ⅰ型糖尿病とは、体内の糖を分解するインスリンが不足し、体内で糖の貯蔵を正しく管理できず、結果、糖をそのまま尿と一緒に排出してしまう「インスリン依存性糖尿病」です。

なぜインスリンの量が不足してしまうのかについては、明確にはわかっていません。遺伝、自己免疫反応や加齢や肥満など複数の原因が合わさって発症してしまうと考えられています。

糖尿病の症状

初期に症状が現れることは比較的少なく、進行してから観察されることが多いようです。

  • 食欲が増加したのに、体重が減っている
  • 水をたくさん飲み、おしっこも大量にする

といった症状が糖尿病のサインになります。

また、合併症を起こして、目が白く濁り始めている(白内障が進行している)ことに気がつく事もあるかもしれません。気になる症状があったら、すぐにかかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。

糖尿病の治療

目的は血糖値のコントロールと合併症の予防です。

インスリンが不足しているので、インスリンの注射をすることで、血糖値をコントロールします。インスリン注射は一時的なものではなく、生涯打ち続ける必要があることも理解しておきましょう。

また、食事療法も必要です。獣医さんと相談の上、食事内容、量、回数について決定しましょう。

糖尿病の予防法

完全に予防することは難しいですが、日々の健康管理はとても大切です。食事と運動のバランスを適切に保ちましょう。肥満や運動不足も糖尿病の原因になると考えられているので、飼い主さんがきちんと管理することが大切です。

まとめ

犬の糖尿病は、予防をきちんとしていたにも関わらず発症してしまうこともあります。しかしそのリスクを少しでも低くする方法が生活習慣の改善です。

犬と一緒に散歩をすることは、人にとっても肥満対策、健康増進の助けになることでしょう。愛犬と一緒に、気楽な気持ちで食生活の管理、運動管理を頑張ってみてはいかがでしょうか。

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