2016年3月3日更新

【獣医師監修】失明の可能性も!犬の緑内障について知っておこう

眼の病気のうち、白内障とともに有名なものとして「緑内障」があります。緑内障とは、眼球の内部の圧力(眼圧)が上昇することで視神経と網膜に障害が発生し、視力障害を起こしてしまう病気です。

緑内障は治療が難しく、失明に至る可能性があります。いくら嗅覚と聴覚が発達しているとはいえ、愛犬が光を失ってしまうことは、やっぱり防がなくてはいけませんよね。

今回は、犬の緑内障についてご紹介します。

緑内障の原因

緑内障は原因により 「原発性」と「続発性」にわけられます。

原発性緑内障は他の眼疾患を伴わない緑内障で、遺伝的な眼の構造の異常が原因であることが多いです。犬種によって発生率が大きく変わってくる傾向があり、シーズー、アメリカン・コッカー・スパニエル、シベリアン・ハスキー、柴犬などは原発性緑内障の好発品種として知られています。

続発性緑内障は他の眼疾患に伴って二次的に起こる緑内障です。ブドウ膜炎、水晶体脱臼、腫瘍等が引き金になって緑内障を発症してしまうのです。

緑内障の疑いがある症状

突然の視覚障害により、ふらふらと歩く、ものによくぶつかる、といった症状が見られることがあります。

こういったときは、緑内障に限らず目に異常をきたしている可能性があるので、すぐに動物病院でみてもらいましょう。ただし、片眼のみの発症の場合、視覚障害には気づきにくいかもしれません。

眼そのものに現れる症状としては、まぶしそうにしたり、瞳孔が開いていたり、角膜が白濁していたり、白眼が強く充血したりといった症状があらわれます。

強い痛みから頭を触られることを嫌がるほか、嘔吐や食欲不振といった症状も出てきます。

緑内障の治療

緑内障は早期であれば、外科、内科療法によって視覚を回復させ、良好な眼圧を維持できる可能性もあります。ただ、これは容易なことではありません。

現実には、動物病院に連れて行った時点で、視神経が回復不可能なほどにダメージをうけてしまっていたり、既に失明してしまったりしているケースが多いようです。とにかく緑内障は早期発見、早期治療を心がけましょう。

緑内障の予防は難しい

原発性緑内障は 遺伝的な眼の構造の異常から起こるものなので、予防することはとても難しいでしょう。続発生緑内障については、緑内障を併発する可能性がある他の病気を予防することが、間接的に緑内障の予防にもなります。

まとめ

緑内障は早く見つけ、治療をうけることがとにかく重要です。

愛犬が失明してしまうということは、家族にも大きな負担となってしまいます。緑内障による失明を未然に防ぐためにも、特に好発犬種といわれている愛犬については、健康診断などにあわせて定期的にチェックをうけることをおすすめします。

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