2016年3月2日更新

【獣医師監修】犬の乳歯が抜けない?乳歯遺残の症状や影響・予防方法について

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乳歯遺残。聞きなれない言葉かもしれませんが、漢字だけでも何の事だかイメージがつく方も多いかと思います。

わんちゃんも人間と同じように、子犬の頃に乳歯だった歯が成長とともに抜けて、大人の歯と言われる永久歯に生え変わります。乳歯遺残とは、成長とともに抜け落ちるはずの乳歯が、歯が生え変わる時期をすぎてもそのまま残ってしまっている状態です。

 

乳歯遺残って何?

平均で5か月齢から10か月齢の間に乳歯は抜けて永久歯に生え変わります。抜けるはずの乳歯が抜けずに永久歯が生えてきてしまうと、乳歯と永久歯が同時にある状態になります。

起こる原因は明らかになっていませんが、小型犬に多くみられることから、遺伝が関係している可能性が考えられています。

乳歯遺残をそのままにしておくとどうなるのか

歯が密になってしまっていますので、口に入れた物が挟まりやすくなります。歯垢や歯石も沈着しやすくなります。また、噛み合わせにも影響します。

歯垢・歯石

乳歯と永久歯の間の狭いスペースに、食べたものなどが挟まってしまいます。飼い主さんが一生懸命歯磨きをしてあげても、歯と歯の間にある部分は死角になってしまいますので、取る事は困難になるでしょう。歯垢や歯石は歯周病の原因になります。

噛み合わせ

乳歯が残っていることで永久歯の成長が妨げられ、本来の噛み合わせにならなくなる可能性があります。

 

残ってしまった乳歯の影響

乳歯は永久歯よりも弱く、永久歯より折れやすいです。中途半端な位置で折れてしまうと、乳歯の根本だけが歯肉の中に残る事になり、歯肉の中に残った乳歯の根本は腐ってしまう事があります。

折れた歯を抜歯をする際にも、歯肉を切開することが必要となってしまします。

乳歯遺残になってしまったら?

永久歯と同時に乳歯遺残が見られた場合には乳歯を抜歯することがすすめられます。

7か月齢以降ですと、去勢手術や避妊手術を検討する時期にあたり、「麻酔をかけるなら一気にやってもらいたい」と、去勢、避妊手術の機会に遺残した乳歯の抜歯をされる方もいらっしゃいます。

予防方法は?

残念ながら予防方法がありません。

中型犬や大型犬でも見られますが、小型犬に起こりやすいようですので、小型犬を新しく迎えた場合は歯の様子を定期的にチェックしてあげましょう。

永久歯が生えてから時間が経ちすぎたり、または乳歯が残っているために永久歯がうまく生えなかったりした場合には、抜歯をしても本来の永久歯の位置にはならない可能性が高くなります。

10か月齢を過ぎても乳歯のぐらつきさえない場合は、早めに抜歯をしてもらった方が良いかもしれません。獣医さんに相談しましょう。

歯垢、歯石は歯周病の原因になります。口の中が痛くて、お腹が空いているのにごはんが食べられない、若くして多くの歯を無くしてしまい、噛まなくても消化しやすい流動食しか食べられない、などなど、愛犬が近い将来に困る事のないように、ケアをしてあげる事が大切ですね。

もちろん、無事抜歯をした後でも油断は禁物です!歯磨きは定期的にしてあげましょう。

 
 

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