2016年1月4日更新

「保護犬の譲渡・返還活動」と保護犬を迎えるための心構え。

昨今、「犬の殺処分数ゼロ」を目指す活動が広がり、関心が高まってきています。

日本では年間約20頭以上の犬や猫が保健所(動物愛護センター)に収容され、うち17万匹が殺処分されているとも言われています。

そこで今回は、この殺処分数ゼロに向けた活動のひとつとして「保護犬の譲渡・返還活動」について紹介します。

動物愛護センターってどんなところ?

犬の殺処分といえば、少し前までは「保健所」のイメージが強くあったかと思いますが、最近ではほとんど耳にしません。保健所はもうなくなったのでしょうか?

実は、保健所は「動物愛護センター」という名称に変わっているのです。

「動物愛護センター」と聞くとどこか優しいイメージにとられがちですが、役割は保健所と相違ありません。

動物愛護センターでは迷い犬などの他に、家族が引越しなどを理由に飼えなくなった犬や猫を預けに来るケースも少なくないといいます。

また、最近では繁殖業者が倒産し、一度に多くの犬が運ばれることもあるそうです。

中には新しい家族と巡り会い譲渡される犬もいますが、人に懐かない犬などはすぐに殺処分の対象になってしまいます。

愛犬家として、このような形で命を落とす犬が1匹でも減ることを願うばかりです。

殺処分ゼロに向けて私たちにできること

それでは、動物愛護センターで処分される犬を一匹でも減らすために私たちにできることは何でしょうか。

保護犬を迎える

皆さんにぜひ知っていただきたいのが「保護犬」の存在です。

今の日本では犬を迎えようと考えたとき、真っ先に向かうのはペットショップではないでしょうか?

しかし、その前にぜひ地域の動物愛護団体を探してみてください。

そこには動物愛護センターからギリギリのところで引き出され、命が助かり、新しい家族を待っている犬たちが沢山いるはずです。

引き取り方法は団体によって異なりますが、一般的には審査があります。その家庭が犬を迎える準備ができているかを確かめるものです。

一度命が助かった犬が、もう一度同じ運命を辿らないように・・・。

審査は少し面倒に感じるかもしれませんが、犬を飼う為にどんな準備が必要なのかを丁寧に教えてもらえるため、犬を初めて飼うような方にはかえって役に立つものだと思います。

また、このように動物愛護団体から保護犬を引き取る場合、ペットショップで購入するよりも断然少ない費用で引き取ることができます。

犬も人間と同じ生き物ですから、獣医師にお世話になることもあるでしょう。同じお金を払うのであれば、犬の購入代金ではなく、犬の健康や食事のためにつかってあげたいものです。

保護団体を支援する

すぐには犬を迎えることはできない・・・でも殺処分ゼロに向けて何かしたい。

そんなときには、「保護団体を支援する」という方法があります。

募金をする、ボランティアとして活動に参加する、ペットシーツやリードなどの物資を寄付する。

日本の殺処分数は近年少しずつ減っては来ていますが、譲渡・返還数はそれほど増えていないのが実情です。

どういうことかというと、殺処分寸前の犬が動物愛護センターから引き出されてはいるものの、新しい家族が見つからずに動物愛護団体が保護している頭数が増えているということです。

だからこそ、動物愛護団体を支援することは今とても必要なことなのです。

保護犬を迎える楽しみ

家族に犬を迎えることを考えたとき、大切なのはその容姿(犬種)でしょうか?

もちろん好みのタイプはあると思います。しかし、せっかく家族を迎えるのなら、大切にしたいのはお互いの相性ではないでしょうか?

保護犬には子犬から成犬まで様々な年齢の犬がいます。一般的に犬は1歳になるまでの飼い主との接し方が、その後の犬の成長に大きな影響を与えるとされています。

子犬から迎えると、その子が将来どんな子になるかは予想できませんが、1歳を過ぎた保護犬であればだいたいの性格がわかっています。

また、年配の方が犬と一緒に暮らしたいと思っても、体力などの問題から子犬を迎えることはとても難しいでしょう。

そんな時でも、保護犬ならある程度成長した、希望の年齢の犬を見つけることができるのです。

一度保護犬に会いに行ってみてください。その種類や性格の違いの多さに驚くことと思います。

もしかしたら、犬種図鑑にはないような自分の好みにぴったりな運命の一匹に出会えるかもしれません。

ペット生活

ペット生活

編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

関連記事

犬の里親になろうかなぁと思ったらぜひ行ってみて欲しい。『犬の譲渡会』について

犬をペットショップで購入するのではなく、捨てられて保護された犬を引き取りたいと思ったら、一度訪れてほしいのが犬の譲渡会です。譲渡会では新たな飼い主を探す犬たちが待っていますので、もしかしたら……

犬の殺処分

愛犬の老後に新たな選択肢。老犬ホームが増えている!

高齢化が進み介護問題が深刻になっているのは人間だけではありません。最近ではドッグフードの質の向上や飼い主さんの飼育意識の変化、獣医療の進歩によって犬の平均寿命が伸びています。 犬の寿命……

犬のニュース

ふるさと納税で「犬の殺処分ゼロ」を目指す!広島県神石高原町の試みに注目!

数年前から話題になっているふるさと納税。自分の好きな市町村に税金を支払うことができる上に減税措置があり、さらに納税した“ふるさと”の物産や観光旅行を貰えるとあって利用する人が増えています。 ……

犬の殺処分

犬を飼う前にぜひ読んでほしい『犬を飼うってステキです―か?』

多くの飼い主さんはいま、犬を飼う悦びを感じ、犬を大切にしていると思います。しかし、実際には犬の世話や犬の起こすトラブルに頭を悩ませている飼い主さんもいることでしょう。 犬を飼うのは洋服……

犬のニュース

迷い猫、迷い犬と出会ったら・届け出る時に知っておいて欲しい事

突然ですが、本日ワタクシ迷い犬を保護してしまいました。写真の通り可愛い狆、メス犬です。 毎日散歩がてら近くの公園で息子と一緒にラジオ体操をしているワタクシ。そこで毎朝出会う犬仲間、猫仲……

犬のニュース

マイクロチップで、迷子のペットをいち早く飼い主さんのもとへ!

突然の災害などによって大切なペットと離れ離れになってしまった時、ちゃんと飼い主さんの元へ帰ることが出来るためには、まずペットの身元がわかることが大切です。ペットはしゃべれないので、こんなとき……

犬の殺処分

殺処分ゼロの実現へ。Twitterに写真を投稿すると『募金』ができる特別企画!

かわいいペット動画を紹介するサイトPetFilm(ペットフィルム)で、『シルバーウィーク特別企画!元気なシニア犬&ネコ大集合!』というキャンペーンを実施中!!この企画、ただの写真投稿……

その他のニュース

犬や猫の里親になる前に知っておきたい大切なこと

犬や猫を飼う場合にペットショップではなく、行き場ない保護犬や保護猫を引き取る人が少しずつ増えてきています。多くの犬や猫が放棄され、愛護センターで愛護されることなく殺処分されている現実が知られ……

犬の殺処分

引き取り手なく殺処分を待つ老犬や障害犬のために安全なバリアフリーの保護施設を!

環境省のデータによれば平成26年に保健所に持ち込まれた犬は53173頭。そのうち21593頭が飼い主の元に戻れず、譲渡されることもなく殺処分されています。近年では保護団体の活躍やペットを大切……

初めて犬を飼う心構え

人間の都合によって捨てられた身寄りのない犬たちを救いたい!

人間のエゴや災害によって家を失った犬たちの多くは保健所に連れてこられます。幸運な犬は保護団体や新たな飼い主に見いだされ第二のマイホームを見つけることができますが、取り残された犬たちを待ってい……

犬の殺処分

譲渡会、ペットショップ、ブリーダー・・・犬猫を飼い始めるときどこで出会う?

犬や猫と暮らしたいと思ったときにどこから迎えようと考えますか?ペットショップやブリーダーから購入する、里親になるなど選択肢があります。今から犬や猫と暮らしたいと考えているのであれば、どこから……

犬の選び方・迎え方

12歳の少女が書いた作文 『78円の命』 を絵本に!猫たちを救うクラウドファンディングがスタート!

画像出典:PR TIMES 78円。これが何の数字かご存知でしょうか。 これは犬や猫を殺処分する時に、1頭あたりにかかる費用です。あなたはこの金額が高いと思いますか? それとも、あまりに……

犬のニュース

「保護犬の譲渡・返還活動」と保護犬を迎えるための心構え。

昨今、「犬の殺処分数ゼロ」を目指す活動が広がり、関心が高まってきています。 日本では年間約20頭以上の犬や猫が保健所(動物愛護センター)に収容され、うち17万匹が殺処分されているとも言……

犬の殺処分

里親になるためのもうひとつの方法。保護犬カフェについて教えて!

保護犬を引き取ってペットにしたいけれど愛護センターや譲渡会に行って可哀想な犬の姿を見るのは気が引けるという方もいるのではないでしょうか。そんな人にとって保護犬に会えるもうひとつの方法が保護犬……

犬の殺処分

保護犬との出会いはどこで?

日本中にとても多くの犬たちがいます。以前は犬を飼い始めるときはペットショップに行くという方が多かったのですが、ここ近年の殺処分ゼロへの取り組みが認知されて広まって来ています。そして、犬や猫の……

犬の殺処分