猫にお風呂は必要?猫の体を洗う時のタイミングと手順について

お風呂好きの猫ってあまりいませんよね。中には飼い主さんと一緒にお風呂に入る猫もいますが、多くの猫は水に濡れることが嫌いです。

基本的に、猫は体を洗わなくても大丈夫ですが、おしりや被毛が汚れてしまって、洗わなくてはならないこともあります。

でも、猫を洗うのはとても大変。鳴き叫ばれ、人は引っかき傷だらけということも。今回は、猫の体を洗う時のポイントをご紹介します。

 

どうして猫は水が嫌い?

1つの説ではありますが、猫の祖先であるリビアヤマネコが砂漠に住んでおり、そもそも水の少ない環境で生活していたためと考えられています。

そのため、猫の被毛は水に濡れてもすぐに乾くようにはできていません。

油分が少なく、犬と違って体を振れば簡単に水分が落とせるわけではないのです。

 

水が好きな猫もいる?

全ての猫が水嫌いではないようです。

トルコ原産の大型長毛種のターキッシュバン(白い被毛に耳としっぽだけにカラーが現れることが特徴)。

バン湖地域に古くから暮らす猫が起源とされ、湖で泳いだり、水遊びを楽しむのだそうです。

また、野生の猫科動物では、密林に住む、つまり河川がたくさんある環境にいるトラやジャガーなどは泳ぎが得意です。

 

猫にお風呂は必要?

猫の被毛は油分が少なく、自ら毛づくろいして清潔に保つため、お風呂に無理に入れる必要はありません。

もし入れるとしても、短毛の猫であれば、年に1、2回程度で十分です。

長毛種は汚れやすく(特におしり部分)、毛玉もできやすいため、年3、4回程度がよいでしょう。

洗い過ぎは油分を取り去ってしまい、被毛がごわついたり、皮膚バリアーの機能を低下させてしまうので気をつけてください。

ただし、被毛がカールした猫種や、無毛の猫種は、油分が被毛や皮膚にとどまったままで汚れやすいため、より回数多く洗う必要があります。

品種やその猫の体質によるので、どのくらいの頻度かは獣医師に相談してください。

老猫や病気の猫は注意

お風呂は、猫にとって大変なストレスであると同時に意外と体力も奪います。

高齢であったり、病気で体力が落ちている猫は全身をお風呂に入れることは避けましょう。

ウェットタオルやドライシャンプーを活用すると猫の体を清潔に保てます。

 

お風呂に入れるタイミング

猫のお風呂は、いつ、どんな時に行うべきでしょうか。

時期

お風呂は、春~秋の暖かな時期に行うことをおすすめします。

猫の被毛はいったん水に濡れると乾きにくく、体温を奪うからです。

もちろん、タオルドライやドライヤーで乾かすことが前提ですが、嫌がってじっくりさせてくれないこともあります。

もし冬にお風呂に入れる場合は、部屋(可能ならお風呂場も)を暖房で暖かくしておきましょう。

人の時間が十分ある時

猫を洗うことそのものよりも下準備や体を乾かすことに時間がかかります。慌てる必要のない、時間に余裕があるときに行いましょう。

お風呂の手順と注意点

猫も人も安全に行うために、お風呂の手順と注意点をご紹介します。

準備

  1. 人が引っかかれても危なくないよう、前足、後ろ足の爪を切る。
  2. 汚れが落ちやすいよう、ブラッシングしておく。
  3. 猫用シャンプーを準備。人と猫では、皮膚の㏗が異なり、猫に人用シャンプーを使用すると刺激が強すぎて皮膚炎を起こしたり、油分を取り過ぎてしまいます。
  4. お風呂場を片づける。猫が登って逃げたり、物や洗剤を落とすなどして危なくないよう、お風呂場はできるだけ片づけ、物が無い状態にしましょう。
  5. お風呂場の窓は閉めましょう。猫がパニックをおこして逃げ出してしまうかもしれません。
  6. お風呂場の外にタオルを3枚程度広げ、すぐ拭けるよう準備しておく。タオルは、高吸収力のものが望ましいです。

飼い主さんの準備

  1. 引っかかれ防止のため、服装は濡れても良い、長袖長ズボンがおすすめです
  2. 飼い主さんも、猫を傷つけないように爪を切っておきましょう。

洗う

できるだけ手早く洗い、時間をかけないようにしましょう。

  1. 猫をお風呂場に入れ、ドアをしっかり閉めます。
  2. 湯温を人肌程度にし、被毛をしっかり濡らします。この時、シャワーの勢いが強すぎないよう調節し、猫が怖がらないよう、シャワーヘッドを体につけて使いましょう。また、いきなり頭から濡らそうとすると怖がるので、頭は最後にしましょう。頭を濡らすときは、耳の中が濡れないように注意してください。
  3. シャンプーの液を手のひらに出し、泡立ててから猫の体を洗います。被毛が十分泡立つようにしましょう。頭部は、耳や目にシャンプーが入る危険があるので、無理してシャンプーしなくても大丈夫です。

流す

  1. シャンプーが終わったらすぐにすすぎます。この時もシャワーヘッドを猫の体に近づけ、水流で被毛の中のシャンプーをしっかり落とすようにしましょう。
  2. シャンプー剤が残らないよう、全身を丁寧に洗い流します。

乾かす

  1. 流し終わったら、お風呂から出して暖かい部屋に移動し、しっかりタオルドライします。大きなタオルで包むと逃げ出しにくいです。
  2. ドライヤーは、音を怖がる猫も多いので、しっかりタオルドライすれば、無理に使う必要はありません。ドライヤーを使う場合は火傷をしないよう猫に近づけすぎず、顔、特に目に直接風があたらないよう注意してください。
  3. お腹や脇の下は乾きにくいので、念入りに乾かします。

まとめ

お風呂を子猫の時から入れれば、慣れる猫もいますが、多くの猫にとってお風呂は大きなストレスにもなりますので、入れすぎないようにしてください。

もし、シャンプーなどで皮膚トラブルがおきたときは、すぐに獣医師に診せるようにしましょう。

関連記事

 
 

ABOUTこの記事をかいた人

NEKOCLIP

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。