2016年3月6日更新

【獣医師監修】愛犬が想像妊娠!?犬の“偽妊娠”の症状、原因、治療法

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女性が妊娠を強く望んだり逆に恐怖に感じたりしているときに、つわりや母乳が出るなど、まるで本当に妊娠してしまったかのような症状が起こることを「想像妊娠」といいます。

実は犬にも「想像妊娠」と同じような症状が起こることがあり、「偽妊娠」と呼ばれています。犬の偽妊娠について紹介していきます。

 

偽妊娠が起こる理由

人の場合は妊娠への強い意識が原因となって「想像妊娠」が起こりますが、犬は性ホルモン、特に黄体ホルモンが偽妊娠を引き起こす主な原因となります。

黄体ホルモンには着床後に妊娠を継続させる働きがありますが、これは妊娠していない場合にも分泌されます。この黄体ホルモンが発情期をすぎた後も分泌され続ける事で、体の変化などが起こってしまうのです。

偽妊娠の症状

体の変化

乳腺が腫れ、お乳が大きくなり、お腹も大きくなってきます。つわりのような症状が起こることもあります。また、実際に母乳が出る犬もいます。

行動の変化

犬は自分が妊娠したと信じきってしまうので、本当に妊娠したときと同じ行動をとります。例としては次のようなものがあります。

  • ・押入れや部屋の隅などに、新聞紙やタオルなどを集め「巣作り」を始める
  • ・ぬいぐるみやボールを子どもに見立て、そばから離れなくなり、母乳をやる仕草を見せる
  • ・偽出産も行うことがある

偽妊娠の治療法

ほとんどの場合、時間が経てばいつの間にか犬はいつもどおりに戻っています。もしもいつまで経っても妊娠行動や母乳の分泌が止まらない場合は、動物病院で診療を受けましょう。

偽妊娠状態の愛犬に、飼い主さんがしてあげられることは多くはありません。

母乳が出ることを気にして自分でなめてしまい、乳腺炎を起こすことがあるので、愛犬が自分でなめる場合には、服を着せるなどして触れないようにするといいでしょう。

偽妊娠の予防法

偽妊娠を確実に予防できる術は不妊手術だけです。

「お金もかかるし、正直ちょっとかわいそう」と思うかもしれませんが、偽妊娠は「子宮蓄膿症」や「乳腺腫瘍」といった命にかかわる病気を誘発することもありますので、不妊手術も立派な選択肢の一つでしょう。

 
 

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