2016年3月6日更新

【獣医師監修】雄犬の病気。犬の前立腺肥大症の症状、治療、予防方法

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高齢になった雄犬が罹りやすい病気のひとつとしてあげられるのが前立腺肥大。

最近では繁殖の予定のない雄犬の場合には、子犬の頃に去勢手術を受けることでこの病気を予防されている方も多くいらっしゃいます。一方、様々な理由で去勢手術を受けていない雄犬では、加齢とともに前立腺肥大が問題になるケースが多くあります。

今回は前立腺肥大についてご紹介します。

 

前立腺肥大とはどんな病気?

前立腺とは雄犬の膀胱の出口付近で尿道を取り囲むように存在する臓器で、前立腺液を分泌する役割を果たしています。

未去勢の雄犬では加齢に伴いホルモンバランスが崩れ、アンドロゲンによる刺激が過剰になることで前立腺の細胞が増えて前立腺が大きくなると言われています。

しかしながら前立腺肥大の原因はまだ完全には解明されていません。

前立腺肥大になるとどのような症状が出るの?

ほとんど症状を示さないこともよくありますが、前立腺が肥大することで尿道や直腸を圧迫するためウンチやオシッコが出にくくなります。

特に他の病気がなく健康な未去勢の雄犬が、気張っているのにウンチが出なかったり時間が掛かったりしていたら、原因のひとつとして前立腺肥大を疑いましょう。

また、オシッコが出にくくなる場合もありますので、排尿がうまくいかない場合には、早めに検査をしてもらった方が良いでしょう。

 

前立腺肥大の治療

前立腺肥大は肥大の状態や繁殖の希望の有無によっていくつか治療の選択肢があります。まず、症状が軽度の便秘程度である場合には、繊維質の多い食事をさせることで解決する場合もあります。

繁殖を希望していて、肥大がそれほど進んでいない場合はホルモン剤を投与する治療で進行を抑えることも可能ですが、効果は一時的です。

繁殖を希望していない場合には、去勢手術が最も効果的です。去勢手術を行なえば、数週間から3ヶ月程度で前立腺肥大は改善するでしょう。

前立腺肥大を防ぐ方法はあるの?

若いうちに去勢手術をうけるのが一番の予防方法です。去勢をすることで、前立腺肥大を起こすことはなくなります。

繁殖の予定がない場合は早めに去勢しましょう

動物の自然な姿を望む飼い主さんの中には去勢手術はさせないというケースもあるようです。

しかしながら高齢になってから前立腺肥大や精巣腫瘍をはじめとした様々な疾患にかかることを予防する、という観点から、繁殖を希望しないのであれば早期に去勢した方が良いという考え方も広がっています。

いくつかの病気の予防ができるという点も、去勢手術のメリットとして、愛犬に早期の去勢手術を受けさせてあげるかどうか決断する際の参考にしてみてください。

 
 

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