ペットとしてはマイナーな存在ですが動物としては多くの人が知っているハリネズミ。最近では掌サイズのころっとした可愛い姿に惹かれてペットにする人も徐々に増えてきています。
しかしながらハリネズミはペットとして飼育されてきたわけではなく、あくまでも野生の動物。犬や猫のように飼い主さんに懐いてはくれません。それでもコツをつかめばハリネズミにかかるストレスを最小限にしてスキンシップをはかることも可能です。
今回はハリネズミの持ち方、触り方についてご紹介します。
ハリネズミって触れるの?
背中を覆う針が5000本を超え、自分を守るために背中を丸めて針を立たせるハリネズミ。そもそもハリネズミに触れることはできるのでしょうか?
実はハリネズミと飼い主さんの両方が慣れればハリネズミに触れたり持ったりすることは可能です。
ハリネズミを手に持つ場合はまずハリネズミが落ち着いているかどうか確認します。落ち着いているようなら静かに両手をハリネズミの両側に持って行きます。ハリネズミを両手でゆっくりすくい上げるようにして持ち上げれば針は刺さりません。
ハリネズミも飼い主さんも慣れていないようなら最初は園芸用の手袋等をはめてからハリネズミに触れるようにした方が良いでしょう。
針は毛が集まってできたものですが立った状態で触ると痛みを感じます。
こんな時には要注意!ハリネズミに触らないほうが良いケースとは?
ハリネズミが最初から警戒して針を立てていたり、シューシューと音を出している場合は手を出すのは止めましょう。
ハリネズミが身を守るために丸まると栗のいがのように針が立ちますので大変危険です。
また、ハリネズミは音に対して非常に敏感な動物だと言われています。ハリネズミと接触する場合は静かな環境で行うようにし、子供や他のペットがそばにいないことを事前に確認しましょう。
またハリネズミは視力が弱く目の前の物が見えないために噛み付くことがあります。ハリネズミを持つ時には必ず「横から」と心得ましょう。
ハリネズミとのスキンシップは場所と時間を選んで
ハリネズミは夜行性の動物です。昼間は寝ていることが多いのでスキンシップを行うなら活動時間である夜にするのがおススメです。
また、飼い主さんが慣れていないとハリネズミが針を立てたときに驚いて落としてしまうことがあります。ハリネズミを持つ時には必ず座って低い位置で行うようにし、針が立った場合にゆっくり床に降ろせるようにしておきましょう。
ハリネズミの個性に合わせたスキンシップを
ハリネズミはもともと警戒心の強い動物です。抱きかかえられたら「捕獲された!」と考えてもおかしくありません。スキンシップの際にはハリネズミをよく観察して一方的な愛情の押し売りにならないように注意することが大切です。
慣れてくれば手の中ですやすや眠る可愛い顔が見られ、ハリネズミを飼った喜びに浸ることができるでしょう。