2016年12月30日更新

幸福や金運を招く「招き猫」。知ると面白い「招き猫」の由来や意味について

前足を上げて招く姿がユニークだと今や外国人観光客にも人気のある招き猫。日本人なら知らない人はいないでしょうし、家にあるという人も少なくないのではないでしょうか。

しかしながらこの招き猫、由来や意味は正確に知られていないようです。

今回は招き猫について調べてみました。

招き猫にはどんな意味があるの?

右手をあげるポーズは金運を、左手をあげるポーズは人を招くと言われています。

当初は生まれる確率が低くお守り役として漁師が珍重した雄の三毛猫をモチーフにしていましたが、近年になってさまざまな色の招き猫が登場し、色によって得られるご利益も多岐に渡っています。

  • 青:学業アップ・交通安全
  • 赤:病除け
  • ピンク:恋愛成就
  • 黒:魔除け・厄除け

招き猫にはどんな由来があるの?

招き猫の由来にはいくつか説があります。それぞれ地域の言い伝えに根差していますので正確な発祥地については不明ですが有名な由来についてご紹介しましょう。

東京浅草 今戸の説

江戸時代、浅草に住んでいた老婆が貧しさから飼っていた猫を手放しました。ところがこの猫が夢枕に立って「私の姿を人形にしたら福徳が授かる」と言ったのです。

これを信じた老婆が三社権現(現在の浅草神社)の鳥居の横で売ったところ大評判になったという説です。

現在、招き猫で有名になっている今戸神社は、最近のパワースポットブームなどとともに登場してきた招き猫の観光スポットで、江戸時代の言い伝えに直接繋がっている訳ではないようです。

東京世田谷 豪徳寺の説

こちらも江戸時代の言い伝えですが、彦根藩の二代目藩主の井伊直孝が鷹狩の帰りに豪徳寺の前を通りかかったところ、寺の門前で猫が手招きしていました。猫に誘われた直孝が寺に寄って休憩しているといきなり豪雨が降り始めたそうです。

豪雨に当たらずに済んだことに感謝した直孝は豪徳寺に多額の寄進を行いましたがこれがきっかけで豪徳寺は井伊家の菩提樹になったと言われています。

寺の和尚さんは猫が死んだ後、お墓を建てて猫を弔いましたが、近年になって境内に招猫堂が建てられ招福猫児が作られるようになったとのことです。

実は豪徳寺の説にはもうひとつ別の展開があります。直孝が豪徳寺の木の下で雨宿りしていると三毛猫が手招きしていたのでそちらに近づいたところ、今まで雨宿りしていた木に雷が落ちた…という説です。

いずれも直孝が猫に助けられたことから招き猫が発祥したと言われています。

東京新宿 自性院説

もうひとつは室町時代、太田道灌と豊島泰経が争った江古田・沼袋の戦いでの言い伝えです。

劣勢だった太田道灌の前に猫が現れて招きして自性院に案内しましたが、これをきっかけに戦いに勝つことができた太田道灌は、後にこの猫の地蔵尊を奉納したそうです。

これがきっかけとなって招き猫が生まれたという説もあるのです。

現代の招き猫

現在、日本で最も多く招き猫を生産しているのは愛知県の常滑市ですが、他にも愛知県瀬戸市など瀬戸物の産地では招き猫を生産しているところが多々あります。

また日本招猫倶楽部の提案で9月29日が「招き猫の日」に認定され三重県伊勢市や愛知県瀬戸市、長崎県島原市などで招き猫に関連するお祭りが開かれています。

日本の文化、招き猫を正しく広めよう

縁起物の中でも可愛い姿で昔から多くの人を惹きつけてきた招き猫。誕生の由来もそれぞれ夢があって面白いものばかりです。

お土産としても重宝されているようですが、次に招き猫をお土産にする機会があったら、ぜひ招き猫の由来についてのお土産話を教えてあげてください。

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