2017年6月24日更新

獣医師が教える「犬に薬を飲ませる方法」

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犬を飼っていると薬を飲ませなくてはいけないことが必ずあります。犬はどうやったら薬をうまく飲んでくれるのでしょうか。うまく飲ませないと、犬の嫌いな苦い薬は吐きだしてしまうことがありますので、きっちりと一回で飲ませてあげましょう。

 

口の中に入れる方法

犬の口の中に直接薬を入れて飲ませることができたら飲み薬ももう恐れる必要はありません。飼い主さんにとっても、もちろん犬自身にとっても比較的ストレスなくお薬を飲むことができるでしょう。でもポイントを守れば必ずできるはずです。

  1. 犬を座らせる
  2. 口を持ち、開ける(利き手で投薬したいので、反対側の手で上顎を持つ)
  3. 錠剤を奥の方まで入れる(この時可哀想ですが『オエッ』と吐きそうになってしまうくらい奥の方に入れましょう。そうしないと、犬は吐きだしてしまいます。)
  4. 口を閉じさせる。口を手で閉じさせた状態で、口を上に向ける・鼻に息を吹きかける・水を横から少し飲ませるなどひと手間で飲みこんでくれることがあります。
  5. ごくっと飲みこんだことが確認できたら投薬完了です。
  6. 最後にたっぷりと褒めてあげましょう。

念のため、吐き戻さないかしばらく見ておきましょう。他の方法だと、初めのうちは成功しても、徐々に失敗して頭を悩ませることになると思います。できれば子犬のときからしつけをしっかりして、手を噛まないことを教えていれば全然怖くありません。

口に入れたことで、薬の周りが溶け、苦みが出て嫌がることもありますので、できるだけ一度で成功させましょう。これも練習できっと上達するはずです。

ピルポケットやおやつに仕込む

口に直接入れて飲ませるのが難しい方のために、最近はピルポケットといって錠剤を中に入れて蓋をするものや、錠剤を味付きのペーストにからませてごまかす商品も市販されています。動物病院での取り扱いもありますので、お悩みの方はご相談してみるといいでしょう。

あえてこれらの商品を買わなくても、好きなおやつの中にいれて薬を与えることもできますが、その場合、徐々に犬が学習しておいしい部分だけ食べて薬はきれいに残されることもあります。

 

粉薬に調剤してもらい、缶詰に混ぜる

粉末にできる薬であれば、粉末として薬を出してもらうことも可能です。錠剤よりも粉薬を好む犬もいるのは事実なので、一度試してみてもいいと思います。缶詰に混ぜるなどして、残さず食べさせましょう。

せっかく飲んでいるつもりでも、容器に薬がべったり付いて残っているようでは意味がありません。少量の缶詰でお薬をごまかしあとから通常通りの食事を行いましょう。

シロップにできるお薬であれば、少しずつなめさせる

あまり好む犬はいないですが、粉薬をシロップに溶かしてあたえる方法もあります。この場合は、少しずつなめさせるイメージで口の中にいれていきます。口の中に一気に液体を入れても飲みこまずに吐いてしまうため、根気強く頑張りましょう。

このように、お薬の飲ませ方は一番初めの『口に入れてもらう方法』が素早い上に確実で安心することができます。お薬は投与量と投与期間をしっかりと守らないと100%の治療効果は望めません。口に直接薬を入れる方法は是非チャレンジしてみましょう。獣医師に薬の投薬方法をレクチャーしてもらうことも、とても意味があると思います。