2015年8月13日更新

犬の去勢手術、避妊手術は本当に必要?メリット・デメリットを解説

ペット生活

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編集部

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子犬のうちに動物病院を受診すると去勢手術、避妊手術をすすめられますが、いったい何のためにするのか、どんなメリット・デメリットがあるのかご存知でしょうか。しっかりと理解した上で、飼い主さんが責任をもって判断しましょう。

 

発情期の犬の行動の変化

雌犬は一般的に1年に2回、2週間ほどの発情期間があります。その時期の雌犬はとてもイライラして神経質になることが多いです。また発情期のあとは偽妊娠といって、妊娠していなくても妊娠しているような体の状態になることもあり、犬にとってのストレスが大きいのが実情です。

また発情期には分泌物が出ます。室内飼いの犬の場合、発情期の分泌物が臭い・または垂れて困る・散歩に連れていく時に非常に気を遣う、といった点は頭を悩ませるかもしれません。

逆に雄犬にとっては発情期の雌犬に敏感に反応し、落ち着かなくなります。いざ雌犬に出会ってしまうと、雄犬をコントロールするのはとても大変です。中には、会わなくても臭いで近くに発情した雌犬がいることを感じ、食欲が落ちる、落ち着きがなくなるなどの症状を示す犬もいます。

そして、発情期に限らず雄犬の特性として、なわばり意識が強く、部屋の中でもそこら中にマーキングをしてしまったり、マウンティングをしたり、中には気が強くて手を焼いてしまう、など飼い主さんが悩む場合も多くあります。

去勢手術

去勢手術は全身麻酔をかけて、雄犬の陰嚢の中にある精巣を摘出する方法です。獣医師の判断によっても異なりますが、大体生後半年くらいを目安に行うことが多いです。

通常通り、陰嚢内に精巣が二つとも降りていれば問題ないですが、去勢をしていないのに片方しかない場合は体の中に精巣が残っている可能性が高く、その精巣が腫瘍化する可能性も高いので手術することをおすすめします。

メリット

永続的な避妊の目的だけでなく、雄犬としての特徴である上記の行動(マーキング、マウンティング、なわばり争いのけんか等)が抑えられることや、男性ホルモンの影響を受けて起こる前立腺肥大や会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫そして精巣腫瘍を予防することができることです。

  1. 子供を作らせない
  2. 問題行動をなくす・減らす
  3. 男性ホルモンが影響する病気の予防になる
  4. 精巣自体が腫瘍化することを予防する

上記の病気は中齢~高齢にならないとなりませんが、その頃には病気による手術である上に年もとっているので麻酔のリスクも上がってしまいます。またせっかく手術を考えているならばホルモンの影響を多く受ける前に手術をすることで病気の予防の意味もより大きくなるでしょう。

デメリット

まず去勢手術をすると代謝が落ちて太りやすくなります。また雌とは異なり開腹はしないものの全身麻酔をかけた上での手術であることです。

  • 太りやすくなる
  • 麻酔を必要とする
 

避妊手術

避妊手術は全身麻酔をして、雌犬の卵巣のみを摘出する場合と子宮と卵巣を摘出する場合があります。避妊手術も獣医師の判断によって、大体生後半年を目安に実施することが多いです。

メリット

本来の永続的な避妊の目的だけでなく、女性ホルモンの影響を受ける乳腺腫瘍の予防や、子宮や卵巣の病気を予防することができることです。また、発情期に際して見られる行動も見られなくなることもメリットの一つです。

  1. 子供を作らせない
  2. 乳腺腫瘍の予防になる
  3. 子宮・卵巣の病気の予防をすることができる
  4. 問題行動を減らす

乳腺腫瘍は女性ホルモンの影響を大きく受けるほど、発生率が上がるということが論文で報告されています。つまり、ほとんどの雌犬が生後7-8か月で初回の発情を迎えるため、その前に避妊手術を行うことで、そのリスクを減らすことができます。生後6か月頃に手術を行うことが多いのはこの理由もあります。

また、避妊手術をしていない雌犬にはとても高い頻度で起こり、命にもかかわる子宮蓄膿症という病気があります。この疾患含めた婦人科系統の病気をを予防できることも、大きなメリットの一つでしょう。

デメリット

去勢手術をした雄犬と同様で代謝が落ちるので体重が増えやすくなることや、麻酔を必要とすることが挙げられます。そして、ホルモンの影響で尿失禁をしてしまう犬がいるので、ホルモン剤を足す治療が必要になることもあります。(避妊手術後の尿失禁は老齢犬に多く見られます。)

  • 太りやすくなる
  • 尿失禁をするようになることがある

以上が一般的に言われている去勢手術と避妊手術のメリット・デメリットです。これらはあくまでも個体差もあるので、獣医師との相談の上で責任をもって判断することをお勧めします。

 
 

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