2016年3月5日更新

【獣医師監修】夏は外耳炎に要注意!愛犬の耳のチェックをしてみましょう!

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暑く、湿気の多い夏になると増える犬の病気の一つが外耳炎です。よく頭を掻いたり、頭をどこかでこすったりしていませんか。これらは犬が耳を痒がる時に見せるサインの一つです。

最近耳のチェックをされていない方は、早速耳を見てみましょう。赤く腫れている、プツプツとニキビのようなものがある、茶色い耳垢がたくさんある、ひどく臭う等の症状は外耳炎の症状の典型例です。

 

外耳炎の症状


外耳炎とはよく耳にする病名かもしれません。実際に外耳炎になった時の症状はご存知ですか。どんな時に動物病院へ犬を連れていけばいいのか、例を挙げてご紹介します。普段から犬の行動を観察していればわかるものから、耳の中を観察することで分かるものまで様々ありますので、参考にしてみてください。

  • よく頭を振る
  • 耳の後ろのあたりを、よく掻いている
  • 頭をいろいろなところに擦りつけている
  • 耳が赤く腫れている
  • 耳垢が多い(黄色~飴色~黒色)
  • 臭いがいつもより強い

外耳炎の原因

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外耳炎は様々な原因で起こります。動物病院に連れていけば、検査によって原因が分かる場合もありますが、診断の際に重要になってくるのが、飼い主さんからの情報です。

耳以外には痒み・腫れ等の症状がないか、ダニなどの予防は行っているか、いつから症状が出始めたか・いつ症状に気付いたかといった内容はとても重要な情報ですので、できるだけ正確に獣医さんに伝えるようにしましょう

では、外耳炎の原因をいくつか見てみましょう。

細菌

犬の外耳炎の原因で最も多いものが細菌(中でもブドウ球菌)です。黄色~少し茶色がかった耳垢になることが多いです。細菌は人の健康な皮膚にも常在するように、健康な犬の耳にも少なからず存在しています。夏の暑く蒸れやすい時期に耳の中で細菌が増えやすい環境となり、異常に増殖してしまった結果として外耳炎を引き起こします。

マラセチア(酵母菌というカビの一種)

マラセチアとは聞いたことがない方も多いかもしれませんが、酵母菌の一種で、脂っぽい場所を好んで生息するカビです。こちらも健康な犬の耳にも存在するものですが、やはり何かの原因で異常に増殖してしまった結果、外耳炎を引き起こします。

マラセチアは細菌と並んで、外耳炎の原因のツートップといってもおかしくありません。ベタッとした茶色い耳垢となることが多く、皮脂の多い体質の犬では特に注意が必要です。

異物

草の種などが何かの拍子に耳に入り込んでしまい、炎症を起こしてしまうことがあります。

その他にも、耳ダニに感染してしまっている場合にも強いかゆみを伴う外耳炎を起こします。また、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある犬は、外耳炎を患っている場合が多く見受けられます。

 

外耳炎の治療法


外耳炎を疑わせる症状が見受けられた場合は、動物病院を受診し、検査、処置をしてもらいましょう。一般的には、耳の中を耳鏡という検査器具で観察し、耳垢の検査を行なった後に、耳垢の掃除や投薬といった流れになることが多いです。

耳に直接薬を入れる点耳薬を用いる場合もありますし、内服薬としてお薬を飲む場合もあります。

人間がするように犬の耳の掃除を自宅で行なう飼い主さんもいらっしゃいますが、耳道を傷つけたり、外耳炎を悪化させたり、また、耳垢を押し込んでしまったりといった結果に終わることもあります。

多くの場合、何度か通院することにはなりますが、動物病院で適宜治療を受けることをお勧めします。短期間で治る場合もありますが、外耳炎は再発を繰り返したり、治療が長引いたりすることもよくあるので、丁寧なケアを心がけることが大事です。

外耳炎に限りませんが、愛犬の体をこまめに触り、よく観察して異変に気づいてあげることが、病気の早期発見につながり、悪化の防止にも役立ちます。