2016年3月5日更新

【獣医師監修】離乳前の子犬が陥りやすい低血糖症と低体温症、脱水症状。その対処法は?

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大人ほど十分な体力がなく、免疫力も十分に備わっていないこどもは、さまざまなこども特有の病気になってしまうことがあります。犬の場合は、離乳時期である生後55日前後までは特に、成犬と異なった注意が必要です。

ちょっとしたことでも体調を崩してしまう恐れがあるので、しっかりと予防法・治療法について知っておかないといけません。

今回は「離乳前の子犬が陥りやすい低血糖症と低体温症、脱水症状」について読了時間2分程度でご紹介します。

 

低血糖症

体内の血糖値が下がってしまった状態のことで、子犬では少しの期間絶食しただけでも低血糖症を起こしてしまうことがあります。ミルクを飲まなくなったりご飯を食べなくなったり、元気がなくなったりしたら、まず低血糖症を疑いましょう。

低血糖症の対処法

ハチミツや砂糖を溶かした温かいお湯を、哺乳瓶などを使って与えましょう。抱っこして体を温めてあげながら与えるのがベストです。飲んでくれないときは、すぐ動物病院を受診しましょう。

低体温症

なんらかの原因で子犬の体温が正常値よりも下がってしまうと、母犬は子犬を「育児放棄」してしまうことがあります。これは矯正しようがない習性なので母犬をせめてはいけません。

低体温症の対処法

子犬の体温が下がってしまった場合は、優しく抱きしめて人肌で温めたり、布でくるんであげたりして子犬の体温をできれば「36度」以上に上げてあげましょう。その状態で母犬の元に戻せば、子育てを再開してくれるでしょう。

 

脱水症状

子犬の脱水症状はかなり深刻な問題です。放置しておくと死んでしまうこともあるので、すぐに対処する必要があります。

子犬の脱水症状のほとんどは先に説明した「低血糖症」「低体温症」を併発するので、二つのうちいずれかを起こしているときは、脱水症状になっていないか確認しましょう。

脱水症状の対処法

皮膚を摘んで弾力がなくなっていれば脱水症状の恐れがあります。軽度であれば砂糖水を飲ませたり、涼しい場所に移したりするすことで回復します。軽度の場合であっても、念のため動物病院での診察をおすすめします。

妊娠、出産前から母犬親の体調にも気をつけよう!

他の病気を伴わない「低血糖症」「低体温症」「脱水症状」は、飼い主さんの努力である程度防ぐことができます。そのためには、産まれた子犬、産後の母犬の両方に対して、丁寧で細かなケアが必要です。

一方、「伝染病」「寄生虫疾患」などは、初乳をしっかり飲ませることで母犬の免疫力を子犬に引き継がせるといった対策を行ないますが、子犬に対するケアだけでは完全な予防が難しいこともあります。

妊娠・出産する前から、母犬の体調管理やワクチン接種、寄生虫の駆除等をしっかりと行なっておくことがとても重要です。