2016年3月5日更新

【獣医師監修】犬が走っている途中で躓いて捻挫?!愛犬が捻挫した場合の処置について。

犬は走るのが得意な動物ではありますが、足場の悪いところを走ったり無理に方向転換したりすると捻挫や肉離れを起こすことがあります。犬が脚に捻挫や肉離れなどのケガを負った場合は、動物病院で手当する必要がありますが、その場で飼い主さんにもできることがあります。

今回は犬が脚を捻挫した場合の応急処置についてご紹介しましょう。

捻挫はどうして起こるの?

人間でも犬でも同じですが、骨と骨の間には靭帯という組織があって、関節内で骨を繋いでいます。この靭帯が許容できる強さ以上の強い力で引っ張られると損傷を受け、そこで炎症が起こります。これが捻挫です。

犬が捻挫を起こす理由はさまざまです。

  • 高いところからの落下
  • ジャンプを伴うフリスビーキャッチのような運動
  • 足場の良くないところでの疾走
  • 交通事故
  • 走りながらの方向転換

交通事故を除けばよくあるシチュエーションですね。犬にとって捻挫は意外に身近なケガなのです。

捻挫したらどんな症状が出るの?

捻挫の症状は靭帯損傷の程度や損傷した場所によって若干、異なります。靭帯の一部が損傷する軽度・中度の捻挫の場合は、時間とともに患部が腫れ、熱を持ってきます。ただし、毛でおおわれているために、なかなかはっきりとはわからないこともあるかもしれません。わかりやすい症状としては、脚を引きずって歩いたり、着地を嫌がったりする場合もあるでしょう。

靭帯が完全に断裂してしまうと腫れや発熱だけに留まらず、脚を地面に着けなかったり歩けなくなったりする場合もあります。
いずれの場合も痛みがありますので飼い主さんであっても触られるのを嫌がるかもしれません。

愛犬が捻挫した場合に飼い主さんができること

犬を落ち着かせる

ケガをした犬は興奮状態にあります。飼い主さんから逃げ出したり無理に歩こうとしたりする可能性があります。まず愛犬を落ち着かせ静かに座らせましょう。表面から見ただけでは具体的にどんなケガをしているか判断できないと思いますので、なるべく早く動物病院に連れて行きます。

患部を冷やす

動物病院に向かう間に、患部を冷やすと痛みや炎症を抑えることができます。保冷パックがあればタオルに包んで当てましょう。タオルを水に濡らして当てても良いでしょう。腫れが引くまでは温めてはいけません。

捻挫は予防が一番

重症度にもよりますが捻挫の完治には時間がかかることがあります。特に体重の重い大型犬の場合は脚に負担が掛かりやすいため、完治までに時間を要する場合もあります。
大切なのは、捻挫を起こさないように危険を回避することです。足場の悪い場所でのランはなるべく避けたほうが無難ですし、ジャンプを伴う運動も犬の能力に合わせて行うことが大切です。また、肥満は四肢に過度の負担をかけますので、捻挫を起こしやすくなります。常に適正体重を心がけましょう。
どのような場合でも、安静にさせても改善せずに痛みが続く場合には、できるだけはやく動物病院を受診しましょう。

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