2015年8月30日更新

見た目は可愛い猫のファッション。猫に洋服を着せるのは良いこと?悪いこと?

ペット生活

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編集部

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ペットショップに行くと犬のための洋服がたくさん並んでいます。最近では猫用の服も売られていますので、「洋服を着せたらウチの猫、可愛いかも?」と考える飼い主さんもいるかもしれません。

ただ、洋服を買う前にちょっと考えてみてください。猫に洋服を着せるのは猫にとって良いことなのでしょうか?今回は猫に洋服を着せるメリット、デメリットについてご紹介しましょう。

 

実はデメリットの方が多い「猫に洋服」

猫にとって洋服を着ることにはデメリットの方が大きいと言われています。その理由はいくつかあります。

ボディグルーミングができない!

猫は常に被毛を舐めてグルーミングしています。舐めることで汚れや余分な被毛を取り去り常に体を清潔に保っているのです。また、暑い夏にはグルーミングすることによって体を濡らし気化させることで体をクールダウンしています。

さらに体を舐めることにはリラックス効果もあると言われています。よく猫はジャンプに失敗したり飼い主さんに叱られたりして気まずくなると体を舐めますね。舐めてグルーミングすることは猫のストレス解消にもなっているのです。

服を着せてしまうと、猫が好んで行うグルーミングができなくなってしまいます。これは猫にとっては非常にストレスですし健康にも良くないでしょう。

洋服を齧ってしまう可能性も!

よくラグや絨毯を齧る猫がいますが、そういう猫は要注意。洋服を着せられたストレスも加わって猫が洋服を齧って食べてしまう場合があります。洋服にボタンなどが付いていたら呑み込む可能性もあるでしょう。こうなると「猫が服を着た姿が可愛い」などとは言っていられません。

何かに引っかかったら危ない!

猫はジャンプしたり、細いところに潜り込んだりして精力的に活動しますが、洋服は猫の活動を妨げる可能性があります。何かに引っかかってしまったら動けなくなったりケガをしたりと危ない目に遭うこともあるでしょう。

飼い主さんが猫の病気に気が付かない可能性も!

猫は我慢の動物ですので、なかなか病気が見つかりづらいと言われています。飼い主さんは日頃からこまめに猫を観察し猫に変わったところがないかチェックしなければなりませんが、常に服を着ていたら異常があっても分からないでしょう。洋服を着せることで猫が発する病気のサインを見逃してしまうこともあるのです。

「猫に洋服」。果たしてメリットはあるの?

メリットというほどではありませんが洋服が便利な場合もあります。

手術後やケガの治療中に

手術後やケガでの治療中に動物病院で装着させられるエリザベスカラーを洋服で代用することができます。エリザベスカラーは動物が体の傷や手術後の患部を舐めないように首につける円錐状の保護具ですが、顔の周りに大きく張り出すため通り慣れていた場所でも壁にぶつかるなど非常に動物にストレスを与えます。

傷を舐めさせないだけなら洋服の方がはるかに猫にとってストレスが少なくて済むでしょう。獣医さんに相談して了解が取れればエリザベスカラーの代わりに洋服を着せるのは理に適っています。

ただし、洋服はなるべく通気性の良い木綿などを選び不潔にならないよう小まめに交換することが大切です。

高齢猫の寒さ対策に

猫も高齢になると自分でグルーミングしなくなり寝てばかりになります。さらに周囲の温度に合わせた体温保持行動が取れなくなるため、寒いのに気付かず丸まって寝ていたりします。高齢の猫であれば防寒用にベストなどを着せてあげても良いかもしれません。ただし、猫が嫌がらない場合に限ります。

 

「猫に洋服」は飼い主さんのエゴかも?

ご紹介したように猫にとって洋服を着ることは決して嬉しいことではありませんし、むしろ健康上のデメリットが大きいと言えるでしょう。特別な場合を除いて猫は本来の姿のまま飼ってあげるのが一番です。猫は洋服を着ていなくても充分に可愛いのですからね。