2016年7月27日更新

高齢の猫だからこそ、心をこめてお世話したい。シニア猫のためのデイリーケア。

高齢のペットのケアというと、どうしても介護という言葉が頭に浮かびがちですが、要介護ではないけれど、何となく寝てばかりになった高齢の猫に対して飼い主さんはどんなケアをしてあげれば良いのでしょうか?

若い時代に比べて高齢の猫はあまり自己主張しなくなります。飼い主さんは猫が自己主張しなくても、猫の気持ちや体調を想像してケアしてあげる必要があるのです。今回は高齢の猫のための日頃のケアについてご紹介しましょう。

高齢猫のグルーミング

猫が体を舐めるグルーミングにはストレス解消や体温調整などさまざまな目的があります。しかしながら高齢になるとグルーミングの回数が減ったり全く行わなくなることもありますので、飼い主さんのケアが大切です。

ブラッシング

高齢の猫にブラッシングを行う場合は、若い時よりは弱めに優しく行います。長毛か短毛かによって使用するブラシは異なりますが、高齢の猫は若い時ほど毛が抜けません。短毛の場合は豚毛の獣毛ブラシとラバーミトン、長毛の場合は獣毛ブラシとピンブラシなどがあれば良いでしょう。ブラッシングする場合はあまり力を入れずに優しくするのが基本です。

蒸しタオルケア

高齢の猫にとってお風呂やシャワーは精神的にも体力的にも負担になる場合があります。高齢の猫はそんなに動きませんので通常なら体が汚れることはないはずですが、食べこぼしなどで被毛が汚れる場合もあります。

そんな時には熱い蒸しタオルで体を拭いてあげましょう。熱いタオルを当てるだけで「気持ちいい~」という表情をする猫もいます。毛が汚れていると感じた時には洗面器1杯のお湯に重曹小さじ1杯を溶かして拭いてあげてもよいでしょう。

排泄の粗相などで体が汚れてどうしても洗わなければならない場合は部分洗いにしておくのが無難です。

高齢猫の食事

高齢になると猫はカリカリなどの固いドライフードを食べるのが難しくなります。カリカリを与える場合はお湯でふやかしてあげるか、水分の多い缶詰めのフードに切り替えましょう。最近ではシニア対象のフードが売られていますので、高齢対応のフードに切り替えるのも手です。

高齢猫の水やり

高齢の猫は特に症状や検査数値に出なくても腎臓の機能が落ちていることが多く、徐々にオシッコの量が増えて脱水しがちです。高齢の猫には心して水を飲ませるようにしましょう。

フードをあげる際に水で柔らかくしてあげると自然に水分を摂ることができます。さらに、脱水しているようならシリンジで口に水分を運んで飲ませてあげても良いでしょう。

脱水は猫の食欲不振や元気喪失の原因のひとつです。知らないうちに脱水になっていたなんてことのないよう注意を払いましょう。

ちなみに脱水しているかどうかは猫の背中の皮膚を摘んで持ち上げてみると分かります。脱水していない若い猫の皮膚は摘んで放すとすぐに元に戻りますが、脱水している猫の皮膚は元に戻るまでに時間がかかり約2秒ぐらい摘んだ状態が残ります。高齢の猫は常に脱水チェックをしながら水分量を調整しましょう。

高齢猫の歯磨き

食事を柔らかい缶フードにすると猫の歯にはどうしても食べかすや歯垢が溜まりやすくなります。若いうちから猫に歯磨きをしている飼い主さんはそんなに苦労しないと思いますが、いきなり高齢の猫に歯磨きさせるのは結構ハードルが高いでしょう。

もし、歯磨きをさせてくれないようなら、歯磨きジェルを口の中に入れてあげるだけでも効果はあります。また食事の後にスポイトやシリンジで水をあげれば口の中の掃除にもなりますので、オススメです。

高齢の猫のお世話は心を込めて

あなたの元で高齢になるまで長生きしてくれた猫。有難いことですね。飼い主さんとしては猫が最後まで幸せに過ごせるようケアしてあげたいものです。「手が掛かって面倒」などと思わずに猫に話しかけながら世話をしてあげれば、きっと猫もその気持ちに応えてくれるでしょう。

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