2015年9月11日更新

大人になった自分に送りたい絵本!ロングセラーになった「100万回生きたねこ」

ペット生活

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編集部

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「100万回生きたねこ」という絵本をご存知でしょうか?1977年の出版以来200万部以上売れたロングセラー絵本ですので名前ぐらいは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。「100万回生きたねこ」は絵本ではありますが人の生き方を問うような暗示的な内容が大人の心をも掴んでいます。今回は猫の絵本「百万回生きたねこ」をご紹介しましょう。

 

「百万回生きたねこ」とはどんな話なの?

「百万回生きたねこ」は、1匹の猫が猫として百万回もの輪廻転生を繰り返した話。主人公の猫は王様の猫、小さい女の子の猫、一人ぼっちのおばあさんの猫とさまざまな飼い主の元に生まれ変わった猫でしたが、どの飼い主のことも好きになれず、猫の死を悲しむ飼い主の心を理解できないまま、次々と世を重ねていました。

ところが100万1回目に生まれた時、猫は飼い主のいない野良猫として生まれてきました。100万回の生を全うした猫は他の猫たちのあこがれになりましたが1匹だけ主人公の猫に興味を示さない白猫がいました。猫は白猫と愛し合うようになり子猫が生まれ幸せに暮らしましたが、やがて白猫は老いて死んでいきます。百万回生きた猫は初めて愛する者を失う悲しみを知り百万回泣きました。白猫と死に別れた後、死んだ猫は二度と生き返りませんでした。

愛してくれる飼い主にも心を開かず、愛を知らずに百万回生きてきた猫が最期に愛することを知り、愛する猫を失った悲しみを知る…という物語です。

作家 佐野洋子さんについて

この物語を書いたのは絵本作家の佐野洋子さん。北京で生まれた佐野さんは武蔵野美術大学を卒業した後にベルリン造形大学でリトグラフを学び、デパートでの勤務を経て経本作家になりました。

佐野さんは「百万回生きたねこ」の他にも「わたしのぼうし」「おじさんのかさ」などの絵本や「アカシア・からたち・麦畑」などのエッセーを数多く残しています。作家として受賞歴も多く、サンケイ児童出版文化賞、日本絵本賞、小学館自動出版文化賞などを受賞し、2003年には紫綬褒章を受章しています。

常識にとらわれない独自の視点から人やモノを見つめるその目線は2010年に亡くなった後もNHK「ヨーコさんの言葉」などを通じて人々に影響を与えています。

 

猫を通じて愛することの尊さを教えてくれる絵本

この絵本の面白い点は絵本でありながら大人になってからの方が感動するという点でしょう。普段、忙しく過ごす中で忘れがちな大切なものをこの本は教えてくれているのです。数多くの人が書いた本のレビューはそのことを証明してくれています。