2015年9月14日更新

【獣医師監修】秋に旬の秋刀魚は猫に食べさせても大丈夫?どんな調理法がいいの?

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秋に美味しい食べ物のひとつが秋刀魚。脂の乗った秋刀魚は秋に必ず食べたい食べ物ですが、猫にとってもそれは同じのようです。テーブルの上に置いておいた秋刀魚が気づいたら無くなっていたとか、猫に齧られていたという経験がある方も多いのではないでしょうか?

中には積極的に猫に秋刀魚を買ってあげる飼い主さんもいるかもしれません。しかしながら、果たして猫に秋刀魚は食べさせていいのでしょうか?今回はそんな疑問に答えます。

 

秋刀魚は猫に食べさせてもOKな食品


秋刀魚にはEPAやDHAなど猫に必要な脂肪酸が含まれています。また秋刀魚からは良質のタンパク質を摂取することができますし、ビタミンA、B12などもたくさん含まれていますので基本的には猫に食べさせても問題の無い食品です。

多くの猫はキャットフードで育っていると思いますが、たまには自然に近い食品を食べることは猫の喜びにも繋がり、刺激になると思って良いでしょう。

秋刀魚はOK。でも条件がある


秋刀魚を食べさせるのは問題ありませんが、秋刀魚を食べさせる場合、いくつか条件がありますのでご紹介しておきましょう。

塩焼きはダメ

愛猫家さんならご存知のことだと思いますが、猫用に秋刀魚を調理してあげる場合、塩やしょうゆで味をつけるのはやめましょう。もちろん、人間用に焼いた秋刀魚を「ちょっとだけあげようね」と猫にあげるのもやめた方がよいでしょう。塩分の摂りすぎにつながります。

生で食べさせる場合は内臓を取る

秋刀魚の内臓にはアニサキスなどの寄生虫がいる可能性があります。充分に焼いてしまえば問題ありませんが、生で与える場合は猫が中毒になる場合がありますので、与える際には内臓は丁寧に取り除きましょう

生で食べさせる場合はビタミンB1欠乏症に注意する

生の魚にはビタミンB1を壊す酵素が含まれていますので、大量に食べさせないようにしましょう。ビタミンを壊す酵素というのはさまざまな食品に含まれています。

例えば生のきゅうりにも酵素が含まれていて、この酵素はビタミンCを壊すと言われています。秋刀魚を生で大量に食べると一緒に摂ったビタミンB1を壊してしまいビタミンB1不足を引き起こす可能性があるので気をつけましょう。

ただし、酵素は熱を加えるとその活性がなくなりますので、秋刀魚も加熱すればB1欠乏症の心配はなくなります。また、たまにあげる程度なら問題にはなりませんので安心してください。

青魚の食べ過ぎはビタミンE欠乏症になる

青魚に含まれるEPA、DHAは猫の体に良い働きのある栄養素ですが、食べ過ぎるとビタミンE不足になり、症状が進むと黄色脂肪症と呼ばれる、体の脂肪が酸化されて炎症が起きる病気になる可能性もあります。そのため、あまり頻繁に青魚を猫に与えるのは控えた方がいいと言えるでしょう。

 

秋刀魚は食べる量に気をつければ良い食べ物


秋刀魚という食材には良い面と危ない面の両方があるのはお分かりいただけたでしょうか。秋刀魚は猫にとって美味しく、体にも嬉しい食材ですが、食べさせる量や調理法によっては逆に健康を損ねる可能性があります。調理方法に気をつけてたまにあげるのであればまったく問題ありませんが、「秋刀魚が安くなったから」といって頻繁に与えるのは良くないことだと覚えておきましょう。