2015年9月14日更新

猫にもクローンがいた!科学の力で生まれた2匹のクローン猫の話。

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編集部

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クローンの動物といえばイギリスで生まれた羊のドリーが有名ですが、実は猫にもクローンがいたのをご存知でしょうか?実は実験用と商業ベースで2匹の猫が生まれているのです。「神の領域である生命の誕生に関与するのは許しがたい」などと言った倫理的な問題もあって議論を呼んでいるクローン。今回は猫のクローンについてご紹介しましょう。

 

クローンって何?

クローンとは分子やDNA、細胞、生体のコピーのことです。人間の手により科学的に生み出されたコピーというイメージがありますが、実は身の回りによくある単細胞生物の細胞分裂は天然のクローンです。

現在では、動物の細胞からダイレクトに元の動物を作ることはできておらず、杯や体細胞から取り出した細胞核を未受精卵に核移植することによってクローンを作成しています。

最初のクローン猫「CC」

最初のクローン猫が生まれたのは2001年12月22日、アメリカのテキサス州A&M大学における研究の一環でした。「CC」という名はCopy Catの頭文字でプロジェクトの暗号名でもありました。

「CC」の元になるDNAを提供したのはレインボーという三毛猫。レインボーから採取したDNAから87の受精胚をつくり、レインボーのクローンを誕生させたのです。しかしながら生まれた「CC」は予想に反して母猫と同じ三毛猫ではなく、サビ模様でお腹の白い猫。見た目はまったく違う猫でした。

「CC」の元となった受精胚はアリーというサビ柄の猫が代理出産しましたが、「CC」はこの代理母の影響を受けたのだと言われています。猫の被毛の色を決める遺伝子は非常に複雑なため少しの影響でも色が変わってしまうのだそうです。

「CC」はその後、研究者のひとりに引き取られ2006年9月には4匹の子猫を出産しました。クローンは体が弱く長生きできないことが多いと言われていますが「CC」は立派に出産し母子ともに健康でした。

 

商業ベースで産まれた初めてのクローン猫「リトルニッキー」

「リトルニッキー」は世界で初めて一般人から依頼されてつくられたクローン猫です。「リトルニッキー」は2003年に死亡したメインクーンのニッキーのDNAから作られました。

ノーステキサス州に住むジュリーという女性は飼い猫であるニッキーのクローン制作をカルフォルニアのGenetic Savings & Clone社に依頼しました。Genetic Savings & Clone社が作ったクローン「リトルニッキー」の価格は$50,000でした。「リトルニッキー」はDNAを提供した「ニッキー」と瓜二つで「水が好きでお風呂に入りたがる」習性まで似ていたと言われています。

$50,000ものお金を掛けてクローンを作ったことに関しては全米動物愛護協会や動物福祉団体から「そんなお金があるなら殺処分される犬猫のために使うべきだ」などと波紋を呼びました。

「リトルニッキー」にはクローンに見られる副作用などはなかったものの、その後に死亡しました。現在では「Grant Museum of Zoology 」に展示されているそうです。

クローンに関する賛否

クローンに関しては研究段階から賛否両論あります。医学の発展や産業の発展に貢献できるという賛成意見と生命の尊厳など倫理的な観点から反対する意見が真っ向から対立しているのです。

ペットのクローンにおいても同様でしょう。愛するペットの想い出を残したいという飼い主さんの切実な想いは理解できますが、オリジナルよりは命が短いというクローンを誕生させ、前のペットの姿をクローン猫に投影させることは、クローン猫に対して可哀想だという意見もあるのです。

もし、自分のペットのクローンが作れるとしたらどうする?

今は料金が高い上、クローンを商業ベースで請け負う企業がないためペットのクローンを作る人はほとんどいないのが現状です。今後料金がさがって現実的になったとしたら、あなたは自分のペットのクローンをつくりますか?飼い主さんにとっては悩ましい選択ですね。

 
 

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