2015年9月11日更新

【獣医師監修】耳から大量の黒い耳垢が!犬の耳ダニ感染症の原因・症状・治療法・予防法

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犬が後ろ脚で耳を必死にかいていたり、頭を激しく振っていたり。そして耳に黒っぽい耳垢がたまっている…そんなときに疑いたいのが「耳ダニ感染症」です。耳ダニ(ミミヒゼンダニ)が犬に寄生することで起こる病気です。

耳ダニ感染症の原因や感染経路、症状、治療法、予防法をまとめました。

 

耳ダニ感染症の症状

耳ダニ感染症になると、耳がひどいかゆみに襲われます。かゆみを解消しようと犬は頭を激しく振ったり、後ろ脚で耳を引っかいたりしますが、強くかき過ぎて傷ができてしまうことも少なくありません。

また、耳には黒っぽい耳垢が大量にたまります。耳ダニ感染症を放置すると、外耳炎や中耳炎を引き起こします。

耳ダニ感染症の原因と感染経路

耳ダニ感染症は、犬の耳に体長0.2~0.5mmほどの耳ダニが寄生することで起こります。では、どのようにして犬は耳ダニに感染してしまうのでしょうか。

耳ダニには、耳ダニ感染症を患っている動物と接触するだけで簡単に感染してしまいます。また、耳ダニの成虫は耳の中にだけ寄生し、どんどん卵を産んで繁殖しますが、卵の一部はその動物の行動範囲の中に落ちて孵化します。

そのため、もし同居している動物が耳ダニ感染症であれば、耳から落ちた卵や孵化した幼虫、または直接的な接触によって、耳ダニをうつされる恐れが極めて高いといえます。

その他、親犬から子犬への感染、散歩中に耳ダニ感染症にかかっている動物と触れ合って感染する可能性もあります。

 

耳ダニ感染症の治療法

まずは耳の中を洗浄し、駆虫薬を投与します。薬は耳ダニの卵には効果がないため、卵がかえって駆除できるようになるまで3週間から1ヶ月間は薬の投与を続けます。

獣医師に指示された期間きちんと投薬を続けないと耳ダニを駆除しきれないため、途中で通院や投薬をやめないよう注意しましょう。また、外耳炎や中耳炎の症状が出ている場合は、その治療も耳ダニの駆除と同時に行います。

耳の治療とともに、部屋に散らばっている耳ダニの卵などを一掃して再感染を防ぐことも重要です。丁寧に掃除機をかけ、できれば床も拭きましょう。犬が使うベッドやマット、毛布、カバー類などは洗濯し、煮沸消毒します。

耳ダニ感染症の予防法

何より耳ダニに感染している動物と接触しないことが大切です。また、部屋をいつも清潔にして耳ダニの卵や幼虫が落ちていない状態にしましょう。

飼い主が耳ダニを媒介しないように注意!

耳ダニ感染症は、飼い主が原因で犬に感染することもあります。

例えば飼い主が外出先で耳ダニに感染している動物に触ると、気付かないうちに手や洋服に耳ダニの卵などがついていることがあります。そのまま帰宅すれば家の中に卵などを落とす結果になりかねません。

そのため、外で動物と触れ合ったときは、玄関に入る前に洋服をさっとはらって、帰宅後はまず手を洗い、耳ダニの卵などを家に入れないように心がけましょう。

 
 

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