ラパーマってどんな猫?ラパーマの性格・特徴など徹底解説!

被毛がくるんとカールしたラパーマは、同じ特徴を持ったセルカークレックスと同様に、見かける機会が少ない猫種です。

そこで今回は適切な飼育法を知ってもらうため、ラパーマの特徴や歴史、具体的な飼育ポイントなどをご説明いたします。

 

ラパーマの特徴

性格

ラパーマは好奇心が強く、遊び好きな性格をしています。

飼い主さんと遊ぶことも大好きですが、ひとり遊びに熱中することも多いでしょう。

そんなラパーマは、犬のような猫と呼ばれるほど飼い主に対して忠実な態度を示してくれます。

しかし、自立心はあるため、育てやすい猫種でもあります。

そしてラパーマは他の動物や小さな子どもに対しても優しく接してくれるので、多頭飼いにも向いています。

性質

ラパーマの頭部は丸みを帯びた変形くさび型(V字型)をしており、額は平らです。

横顔は、顎と鼻が一直線に見えます。

耳は顔の割に大きく、美しいディッピング(被毛の先端にだけ色が付いている)が生えています。

体型はやや細めですが、筋肉が発達しているため、抱き上げたときにずっしりとした重みを感じるでしょう。

ラパーマの中には無毛で産まれてくる子もいますが、生後数週間経つと巻き毛が生えてきて、顎の下や耳の付け根のカールは特に強くなります。

そして、一般的な猫と同じで、ストレートヘアの子も産まれます。

ストレートヘアのラパーマは死ぬまでずっと直毛であることが多いものですが、中には一度全て被毛が抜け落ち、巻き毛が生えてくる子もいるようです。

なお、同じく巻き毛のレックス系よりもひげが切れにくく、優性遺伝によって被毛がカールするのも、ラパーマの特徴だといえるでしょう。

大きさや体高

セミフォーリンタイプのラパーマは、マンチカンやスフィンクスといった猫種と同じような体格をしています。

一般的な猫の平均体重は、3~5kgほどですが、ラパーマの平均体重は2.5~5.5kgくらいだとされているので、一般的な猫とそれほど違いはありません。

歴史

突然変異的発生のラパーマは、1982年にアメリカにあるさくらんぼ果樹園で発見されました。

当時、さくらんぼ果樹園を営んでいたリンダ・コーエルは飼い猫が生んだ子猫の中に、無毛の猫がいることに気づきました。

「カーリー」と名付けられたその子猫は生後8週間経つと、カールした被毛が生え、その後5匹のオス猫を産みました。

この時カーリーが産んだ子猫たちの被毛も全て巻き毛であったため、リンダはカーリーが新品種である可能性に気づき、計画交配を進めていきました。

その後、ラパーマは2002年にTICAに、2008年にCFAに公認されたばかりであるため、まだまだ歴史が浅い猫種だといえるでしょう。

 

飼育の注意点

室内環境

ラパーマは遊び好きな性格なので、留守番をさせる機会が多いおうちではひとり遊びでできるおもちゃを用意してあげましょう。

その際は紐やリアルファーを避け、誤飲の可能性が少ないものをチョイスすることが重要です。

電動おもちゃもタイマー付きなら、飽きにくいでしょう。

また、運動量が多い猫種なので、上下運動が楽しめるよう、キャットタワーやキャットウォークも設置してあげましょう。

キャットタワーはアクティブに運動できるよう、つっぱりタイプを選ぶのがおすすめです。

家具の配置

ラパーマに限らず、猫は高い場所を好むことも多いため、思わぬところから落下してしまうこともあります。

猫は高い場所へ登るのは得意ですが、降りるときは爪が引っかけられないため、誤って怪我をしてしまうこともあるのです。

ですから、飼い主さんが救出できないような高さの家具はなるべく設置しないように気を付けましょう。

 

ラパーマのケア方法

ブラッシング

ラパーマの巻き毛はブラッシングやコーミングを強く行うと、カールが緩くなってしまうことがあります。

ブラッシングは長時間で一気に行うのではなく、1日3~4回程度に分けてみましょう。

なお、ラパーマは短毛種であってもシャンプーをしてあげる必要があります。

目安としては長毛種で2週間に1回程度、短毛種の場合は月に1回程度行うようにしましょう。

爪切り

ラパーマに限らず、猫の爪切りを行うときは、必ず猫用の爪切りを使用しましょう。

人間用の爪切りを使用すると、猫の爪が割れてしまうことがあります。

どうしても人間用の爪切りを代用しなければならないときは、横向きに使用するのがポイントです。

猫は飼い主さんに深い信頼を寄せていても爪切り時に暴れることがあるので、行うときは必要以上にストレスを与えないように配慮しましょう。

例えば、無理やり拘束して爪切りせず、寝ている隙に行うのもひとつの方法です。

その分、飼い主さんの手間は増えてしまいますが、猫との信頼関係にヒビが入りにくくなります。

耳掃除

基本的に猫の耳は人間が掃除を行わなくても、綺麗な状態で保たれています。
しかし、黒い耳垢が見られたり、かさぶたのようなものがポロポロと剥がれ落ちてきたりする場合は、耳掃除を行ってあげなければなりません。

こうした時は自己判断で耳掃除を行ってしまうと、症状が悪化してしまう可能性があるので、まずは必ず獣医師に診てもらうようにしましょう。

耳掃除を行うときは、奥の方まで綺麗にしようとしないことが大切です。

綿棒などを使った耳掃除は、猫が暴れたときに耳の中を傷つけてしまう可能性があるので避けるようにしましょう。

猫の耳は中がL字型に曲がっているので、奥まで掃除を行うのは至難の業です。

そのため、自宅での耳掃除は耳洗浄液や耳掃除シートを使用して行うようにしましょう。

目の手入れ

ラパーマの美しい瞳を守るには普段から目やにが見られないか、涙を出していないかなどをチェックしていきましょう。

ラパーマは他の猫種よりも、猫カリシウイルス感染症や猫ウイルス性呼吸器感染症といった猫風邪にかかりやすいものです。

猫風邪は鼻水や咳といった症状だけでなく、目に影響を与えてしまうこともあります。

涙が見られたり、粘着性の目やにが見られたりするときは自然治癒させられそうだと思ってしまいますが、一度は治ったかのように見えても、体力が落ちたときに再度、症状が表れてしまう可能性が高いので、しっかりと治療してあげましょう。

歯磨き

歯磨きは、子猫のうちから習慣化させることが大切です。

子猫期は受容性が高いため、口の中に歯ブラシを入れても遊び感覚で慣れてくれるでしょう。

その一方で、成猫になっていきなり歯磨きをしようとしても、歯ブラシを怖がり、抵抗感を示してしまいます。

こうしたときは興味を惹けるよう、ペット用の歯磨き粉を使用し、楽しみながら歯磨きに慣れさせていきましょう。

ガーゼを指に巻き、歯についた歯垢を拭きとってあげるのもおすすめです。

歯垢は1週間程度で歯石化してしまうため、最低でも2~3日置きに歯磨きを行っていきましょう。

 

子猫期の注意点

ラパーマはまだ歴史が浅い猫種であるため、遺伝性疾患などが明確に解明されていません。

しかし、ピルピン酸キナーゼ欠損症という病気はラパーマに発症しやすいとされています。

アメリカのカリフォルニア大学の調査によれば、ラパーマはピルビン酸キナーゼ欠損症に関連する遺伝子保有率が他の猫種よりも高いことが分かりました。

ピルビン酸キナーゼ欠損症は、赤血球上にあるピルビン酸キナーゼという酵素が十分なエネルギーを産み出せなくなって起こる病気で、以前はアビシニアンやソマリに発症しやすいとの指摘がされていました。

ピルビン酸キナーゼ欠損症になると運動量が減ったり、黄疸が見られたりするのが特徴です。

ですので、日常生活の中で異変を感じた場合は、すぐに精密検査を受けさせましょう。

シニア期の注意点

好奇心旺盛なラパーマもシニア期になると、活動量が減ってきます。

運動量が少なくなるシニア期は肥満体型になりやすい時期でもあるので、年齢に合わせて食事の量や与えるキャットフードを再検討していきましょう。

シニア期は消化能力も落ちてくるため、1日3~4回に分けてフードを与えるのもおすすめです。

そして、年齢を重ねると療法食が必要になってくる場合もあるので、あやかじめ偏食を改善しておく必要もあります。

あらかじめ3種類くらいのフードを定期的にローテーションさせていき、どんな原材料でも食べられるようにしていきましょう。

季節ごとの注意点

春は、抜け毛が多くなる季節です。
ラパーマはもともと毛球症という病気になりやすい猫種なので、春は特に抜け毛ケアに力を注いであげましょう。

毛球症は、グルーミング時に飲みこんだ抜け毛が消化器官内に留まってしまうことで引き起こる病気です。

ラパーマのような巻き毛の猫種は毛が絡まりやすいため、長毛種でなくても毛球症が発症しやすいでしょう。

毛球症を予防するには抜け毛対策用のフードを与えたり、換毛期にシャンプーの回数を増やしたりしていきましょう。

なお、猫草を与えるのも効果的ですが、中には猫草を好まない子もいるので、飼い猫の嗜好に合わせて対策法を考えていってください。

夏になるとラパーマの毛は薄くなりますが、熱中症対策は必要です。

熱中症対策をするときは扇風機では無意味なので、エアコンを使用しましょう。

その際は、体に直接風が当たらないよう、風向きを配慮してあげることも大切です。

長毛種の場合はアルミプレートなどの、ひんやりアイテムも併用していきましょう。

甘えん坊なラパーマは肌寒い秋になると、飼い主さんの温もりを恋しがることも多くなります。

こうしたときは、思いっきり甘えさせてあげましょう。

膝の上に乗ってきたときは、ついでにブラッシングを行うのもおすすめです。

スキンシップを取りながら日々のお世話を行っていけば、猫にストレスを感じさせる心配なくなり、信頼関係も深まっていきます。

また、秋は気温が低くなってくるので、ペットハウスを温かいものに変更してあげましょう。

飼い主さんのにおいがついた毛布を入れてあげると、よりリラックスしてくれます。

ラパーマの被毛は冬になると密生しますが、暖房などを使用してしっかりと寒さ対策を行うようにしましょう。

冬はシャンプー時に風邪を引かせないよう、ドライシャンプーを心がけたり、吸水性の高いセームタオルを使用したりするのもおすすめです。

シャンプー時のお湯の温度も、高温すぎると温度差を感じて体調不良が引き起こされてしまう可能性があるので、体温と同じ38度程度を心がけましょう。

健康に過ごすためのボディチェック

体全体のチェック

ボディチェックをするときは、ノミヤダニが隠れていないかも見ていきましょう。

完全室内飼いであっても、ノミやダニは飼い主さんの服に付着して家の中に侵入し、猫に寄生します。

だからこそ、駆虫薬を使って予防をしていくことも大切です。

ノミやダニに寄生されると、体を掻く頻度も自然と増えるので、飼い猫の行動からも異常を発見していきましょう。

顔周りのチェック

顔周りのチェックを行うときは目やにや鼻水が出ていないか、よだれが見られないか確認していきましょう。

こうした異変は体調不良のサインであることも多く、病気の早期発見にも繋がります。

また、猫の口から異臭がする場合は歯周病を患っている可能性も高いので、口を開けさせて口腔内もチェックしていきましょう。

まとめ

レックス系とは違った巻き毛を持っているラパーマは、見た目も性格も愛くるしい猫種です。

ラパーマは歴史が浅く、まだ解明されていないことも多い猫種ですが、かかりやすい病気や飼育ポイントをしっかりと把握し、適切なお世話をしていきましょう。

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