2015年9月15日更新

防衛本能?それとも単なる冒険心?猫はなぜ、高いところが好きなのか?

ペット生活

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編集部

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家の中で猫を捜すと冷蔵庫の上や本棚の上、カーテンボックスの上など「どこから登ったの?」と思えるような高いところで寝ていたりします。なぜ、猫はわざわざ高いところに登るのでしょうか?防衛本能?それとも虚栄心?今回は猫が高い場所が好きな理由をご紹介しましょう。

 

なぜ、猫は高いところを好むの?

猫が高いところに登る理由はいくつか考えられていますが、いずれも野生だった頃の生活や本能に基づいています。

猫が高いところを好む理由①~外敵から身を守る

野性で生きてきた頃の本能から猫は視野が広く外敵をいち早く見つけられる高所を好むと言われています。肉食の猫ではありますが自分より大きな動物から身を守る必要があり、そのためには高いところにいた方が有利なのです。

猫が高いところを好む理由②~テリトリー争いに有利

雄猫にはテリトリーがありますが、常に他の雄猫がテリトリーに入ってこないように見張る必要があります。高いところは見張りをするに適しています。

猫が高いところを好む理由③~獲物を見つけやすい

もうひとつの大きな理由は、獲物を見つけやすいということでしょう。猫にとって獲物となる小鳥やネズミなどの小動物は地面の上にいるより、高いところから見た方が見つかりやすい場合もあります。

高ければ良いというわけではない

確かに猫は高いところが好きですが、高ければ高いほど良いというわけではありません。猫は暗いところでも目が見えると言われているので視力が良いと思われていますが、実は視力は0.1ほどしかありません。おまけに人間で言う遠視&近視状態で75㎝以内はぼやけますし、20mを超えると焦点を合わせるのは難しいと言われているのです。

猫が一番よく見えるのは2m~6mですので、見張りのために高いところに登っているとしたら足元が良く見え、20m以内を見渡せる場所が一番理にかなった高さだと言えるのです。

 

能力があるから高いところでも大丈夫

高いところが有利なのであればもっと多くの動物が高いところに登っても良さそうなものですが、それができないのは猫のように高さに対応できる能力がないからでしょう。

一般的にバランス感覚は耳の奥にある三半規管でコントロールしていますが、猫は三半規管を司る前頭葉が非常に発達していると言われ、ずば抜けた平衡感覚を持っています。例え高いところから落ちたとしても瞬間に上下を察知し、安全に着地できるのは猫のこのジャイロセンサーのお陰なのです。

さらに細い場所でも自由自在に動けるしなやかな骨格と筋肉、足場をしっかり掴むことができる爪、クッション性のある肉球…こうしたものが総合的に揃う猫だからこそ、高いところをねぐらや展望台にできるのです。

人工的に高いところには気をつけて

猫がいくら高いところが得意といっても限度があります。身を守るよりも落ちる危険が大きかったら本末転倒です。最近、高層マンションから間違って飛び降りて怪我をしたり死んでしまったりする猫もいるようですので、くれぐれもマンションのベランダに出さないように気をつけましょう。